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ねるさん〜救済、再会〜


私が転院したことで、ねるさんとは一度お別れになった。また会おうね、その時は歩けるようになっているかな、と握手をして私は2ヶ月のリハビリに励んだ。

しかし、今思えばまだまだ私の精神状態は不安定で、その後も入退院を繰り返した。
そこでも、ねるさんは私が電話で話したいというと、夜遅くでも私の戯言に付き合ってくれた。
その時間は、私の心の救済だった。

その後、一度だけねるさんと私は再会した。
なぜ一度だけだというと、彼は愛知住みで、私は神奈川。距離が遠いからだ。
その1日は、何にも変えがたい、濃くて充足したものだった。別れ際のちょっとしたことは今でもきゅんと心を震わせる。

そこからも、SNSや電話でやり取りは続き、今に至る。
そのやり取りは、共に過ごした日々のように深く、心に潜り込むようなもので、私の生きる希望そのものである。

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