読書感想文を書く

割引あり

読書感想文、どうやったら良いものが書けるだろうか?そもそも良い読書感想文というのが定義されてない。なので良いものを書こうとするのが無理。

一方で、読書感想文を通じてマトモな文章が書けるような練習するのは可能だし、少なくともマトモな文章が書き上がるという点において、「とりあえず書いてみる」よりは優れていると考えられる。

この記事では、他の記事を売りつけたりすること無く、主に親の視点からどのように読書感想文をコーチすればよいかをまとめるのが目的で、万一この記事に沿って書かれた読書感想文が賞を取ったりしても一切責任は取れないし、ツイッターとかで苦情をお知らせいただくのがよいのではないかと思う。


本を読む

「読書」感想文なので、本を読んだという体裁は必要であろう。夏休みに読んだ20冊の本の書評をそれぞれ下記並べるのも、立派な読書感想文だと私は思うのだが、どうやらそれはダメらしく、1冊選ぶという暗黙のルールらしい。

1冊の本を全部読む必要があるか、というとそういう決まりではないし、自分に不都合なことを自発的に言う義務が存在しないことは保証されているのだし、あまり重要ではない。完全に読んでも読まなくても、マトモな文章で書かれた読書感想文を書こうというのがこの記事の目的である。

本を読むという行為自体には重大な価値があるにしても、読書感想文というのは「無理やり本を読ませるために、本の感想を書かせる」という手段が完全に目的化した風習であり、子供の側からしてみれば、完全に迷惑な奇習であり、どうやったらこの宿題を最小限の努力で乗り越えた上、文章を書くという練習につなげるかというのを考えていきたい。

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