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HoYoverse個人クソ考察集


ファトゥス「少女」毒舌説

テイワットには口の悪い者がいる。「リルパァール」と「ソルシュ」だ。

リ「なんとうるさいやつだ、小さいの…何故それほどまでにぺらぺらと動きながらも全く役に立たない舌を持っているのか気になるものだ?」
リ「主の前で騒々しい、口を閉じなさい!砂喰らいの下僕が!」
リ「失礼した。けれど、あなたの顔に奴隷根性を見たものでね。つい踊って私たちの機嫌をとる姿を見たくなってしまった。」

ソ「うっかりすれば永遠の輪廻に落ちてしまうコトもある一族なのに、しょっちゅう私にさえ理解できないコトをしてくれる。」
ソ「まぬけっぽくてフライムみたいだカラ!」
ソ「ミヒルは感謝の心を忘れているだけでなく、理性もかなり失っているみたいネ。そうでなければ、根拠のない言葉でワタシを批判するわけないモノ。」
ズルヴァーン「あらあら、やっぱり私の勘は正しかったわネ。こんなにも時間が経ったのに、この短命の種族は相変わらず目先のことしか考えられないようだワ。」

この通り、特にリルパァールはテイワット中でも最低といっていい程言葉が悪い。
この二人は実はある同一人物に由来がある。「花神」ナブ・マリカッタだ。リルパァールは花神の眷属「ジンニー」でありソルシュは花神の造物シームルグから生まれた花霊である。

ナブ・マリカッタは謎の多い存在で、スメールの過去に草神、砂神、花神という三神共に仲良くしていた等、重要でありながら言及が少ない。花神は実は「天」と直接繋がりを持っていた人々を教え導く者だったが、古の戦争と呪いを受け力を失ったと述べている。(聖遺物:楽園の絶歌)
この特徴はある種族と一致する。「仙霊」である。仙霊達も天と通じ、人間を導く偉大な種族であったとされる(ロード画面、絶雲紀聞)。つまり花神と仙霊は同一、でなくとも近しい存在なのでは?

そしてもう一つ、書籍「酔っぱらいの逸話」にて仙霊の地で仙霊の歌を歌う人物が登場する。

目を目を伏せいでいる蒼白の肌の少女、これはファトゥスの「少女」の特徴と合致する。
これが「少女」であると仮定して、上記の説を考えると…
狼の歌に対して「聞き苦しいです」と率直に言ってのける。これに加えて、ファトゥスが登場するPV「冬夜の戯劇」を見てみる。

「今日の博士、なんだか若く見えますね」
「じゃあ、全盛期の断片は?」

(いつもは老けて見えますね)
(あなたは劣ってる方ですよね)

もしかしたら、仙霊辺りの一族はこうした毒舌なのかもしれない、もしくは人間を導く間に傲慢さが身に付いたか。博士は知っての通り恐ろしい実力と高いプライドを持つ、そして各々「断片」は自分同士でありながら険悪な仲が伺える。その博士に「全盛期はどこへ?」と聞こうものなら気に触れて怒りを起こしそうなものである。


カフカ共感覚ビーコン説


カフカは相手を洗脳することができる「言霊」と呼ばれる能力を持つ。「聞いて」から始まりそのまま相手を意のままにできる。
カフカの同行クエスト「見知らぬ女性からの手紙」では刃に長い間何らかを呟いて強い洗脳をかける様子がある。名前の通り言葉から洗脳をつぶさにかけているようだ。
では、言葉が通じない相手にはどうなるのか?共感覚ビーコンという#56イリアスサラスが発明した物によって遠い宇宙の先の相手でもそれを用いる者同士なら言葉を交わすことができる。(注射器で体内に入れる描写がある:星槎海中枢、宣夜通り、冬生)この共感覚ビーコンが無い相手、もしくは知能のない動物などに洗脳はできるのだろうか?
もしかしたら、共感覚ビーコンそのものに何らかの操作を行い脳へ直接洗脳をかけているのかもしれない。


原神=反崩壊3rd理論

https://youtu.be/-JFyAdI_rO8?si=_kwbrfT1wjvgzdBu

2022年、稲妻が実装されてしばらく経った後の話。mihoyo創立者の中の一人である蔡浩宇氏が原神について語る動画である。英語が不得手なので正確な意味を捉えているか怪しいがこう述べている。(抜粋)

「崩壊学園から崩壊3rd、原神まで自分はすべてプロデューサーを務めている。」
「2014年に崩壊ユニバースを作るという目標を立てた。」
「原神のストーリーにおけるキャラクターについて、大規模ゲームタイトルには見られない非映画的な叙事を強調するものにした。
人気のゲームやテレビの制作における悪役などは、ストーリーのプロットラインが優先されるので、キャラクターはプロット制作のために動くことになる。
私たちは原神の初期制作時に、広大な世界とキャラクター達がストーリーの描写法と同列に一体化したものを作る事に挑戦した。これは言及した例とは全く異なるものだ。」

2014年は、崩壊3rdリリースの2年前である。原神は2020年リリースなので更に6年前の事。両作品の構想はかなり長く練られていたことが分かる。
そして原神のストーリーの作られ方、本作をプレイすると言葉の通り他のゲームやポピュラーな作品とはまるで異なる印象を受ける。

そこからの推測だが、崩壊3rdからなる原神、原神は崩壊3rdの真逆の特徴を持つように企画されたのではないかということだ。
そのストーリーは崩壊3rdではキャラクター中心に映画のように緊張感を持ち、「支配の律者」や「侵蝕の律者」のように分かりやすくストーリーを回していく悪役がいる。原神はゆったりと、世界観を中心に事細かに色んな事を説明したり核心をついているようなエピソードをひっそりと語られたり、色んな視点から物語を描き多面的な世界観を見られるようにしている。
他にも、戦闘の様子は派手でない、プレイアブルキャラクターのみでなくNPCも重要である、といったように。

しかしこれはかなり難しい挑戦である。自らが制作してきた方法論から外れ新しく作らなければならないのは勿論、プレイヤー側にも障害が出てくる。原神のストーリーは例えばメインの魔神任務だけをプレイしても果たしてどういうものだったのか?という答えを得ることができない。それにテイワットの言語で会話が進んだり色んな情報が飛び交ったりしてストーリーを掴めないというような事もままある。加えて無料のスマホゲームでもあるため、最初に見るときに作品の奥底まで汲み取ろうという気概は中々無い。アニメ的な画風であるため他作品と同様の解釈を持ちながらプレイして食い違うこともあるだろう。様々な誤解の印象をプレイヤーに与えてしまうことは避けられない。

制作陣の狙い通りに理解すれば特別な面白さを生み出す仕掛けになっている。世界で人気を得ながらもこういった独特さを通しているのもまた特異な事だ。

「愉悦」アンダーテール説


「仮面の愚者」ジョヴァンニは、エーテル戦線にて「決意」という言葉を強調して使っていた。このイベントにおいては真意を見出だすことはできない。しかし、ある道具に同じ言葉が強調されて使われている。
「嘔吐剤」「不味いチャーハン」「懲戒の食糧」である。これらは使用したキャラクターにダメージを与えるもので、その説明文には「ケツイがみなぎる」とある。

実はこの文言が特徴的に扱われるゲームがある。「アンダーテール」という2015年のインディーゲームだ。アンダーテールでは主人公がセーブを行う度に「ケツイがみなぎった」との言葉を繰り返す。
ここからはアンダーテールの核心的なネタバレになるが、実はこの「ケツイ」はアンダーテールのストーリーにおいて最重要のもので、大きな意味を持つものである。ゲームの展開はメタ的な意味を表し始め、ゲーム内の存在はプレイヤーを認識するし、プレイヤーはゲーム内存在を「ゲーム」として見なくなる。

「愉悦」のアッハはそれらと同じく模擬宇宙の次元の壁を認識するし、サンポはまるでプレイヤーに語りかけるような素振りを見せる。加えて花火のPVには類似した他作品の「彁」という動画がある。その作品は「没/破損データとして生まれた者を描いた曲です」とのことがある。
「愉悦」の仮面の愚者は、次元の壁、メタをテーマにしているのかもしれない。そう考えるとジョヴァンニというキャラクターにも同様の特徴があると思える、ジョヴァンニの言う「決意」はゲームの運命を変えるものかもしれない。もう一つ加えるとエーテル戦線はポケットモンスターのパロディのようだがポケモンは「MOTHER」というゲーム作品に影響を受けている。そしてMOTHERは「アンダーテール」に影響を与えたゲームである。エーテル←ポケモン←マザー→アンダーテールという微妙な繋がりがある。

更に深く思索すると、アンダーテールでは「ゲームをプレイする」という「愉悦」のような決意を持つプレイヤーがそのストーリーを進めることになる。そしてそれは世界を終焉に導くことになる。ピノコニーの開拓クエストでは、サンポ(花火)がゴミ箱王国の夢の泡を持ってくる。ゴミ箱はリリース時点では開拓者の奇行の一種でしかなかった。しかしここまで特筆されるのは異例である。上記の道具3つも、ゴミ同然の物なので「愉悦」にはゴミも属するものなのかもしれない。では開拓者は?開拓者はPV(スペースコメディ)でもゴミ箱を漁る程のゴミ箱愛好家である。もしこれが「愉悦」の描写であるなら?
開拓者はプレイヤーに操作されている。アンダーテール同様、ゲームを遊ぶ者、プレイヤーは…「愉悦」に属している。それを暗に表しているのだろう。
「愉悦」の運命を歩む「プレイヤー」は、何をもたらすのか?これがゲームなら、何をしても心が少し痛む程度である。

『選択の機会がある時に、自分が後悔するようなことはしちゃだめよ……。』





特に最後の考察は殆どの人が気づかず、制作陣が最も秘匿したい核心だ。しかし全てをありのままに書き記す度胸がなければ、遊世大神の書記は務まらないだろう。
扉の外から甲冑の音が聞こえた、ここで終わりとしよう。

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