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東京好きな私が北海道に住みたくなった話|どこにでも住めるとしたら②

私は東京が好きだ。
今の会社を選んだのも、東京から転職がないというのが大きかった。
そのくらい大好きな東京から離れたくないと思っていた。
(少ない親戚がみんな首都圏にいること、彼との将来を考えて等もあるが。)

北海道好きの友達もいたが、その人のインスタを見ても「何もなさそうなのに、なにがそんなにいいんだろう」と思ったりしていた。(批判ではなく純粋な疑問)

そんな私が、実は最近北海道に住みたくなっている。
きっかけは仕事での出張と、彼との旅行だ。

出張で北海道をかじる

ありがたいことに、地方都市に出張に行くことが結構多かった。
なかでも札幌が一番多かった。
最初から、食の美味しさ、札幌ならではの食の種類の多さ、街の賑わい具合、東京と全然違う気候にテンションがあがり、空港から札幌駅までの電車にも風情を感じて好きだと思った。空港も楽しいし。
けれどだんだん慣れていき、他の都市にも肩を並べて魅力を感じるようになった。

(特に仙台と福岡。仙台は東京から近い・ご飯も日本酒もおいしい。お菓子の種類多い。駅前の雰囲気もなんだか馴染みやすかった。程よい賑やかさに安心感もあった。福岡は空港から主要駅が近くて楽!もちろんご飯おいしい!賑やかだけど全然いやな賑やかさじゃない。そして両方とも人が温かかった。)

「札幌なら転勤になってもいいかなーでも仙台も福岡もありだなー」
そんな風に思うようになっていたころ、わけあって彼と北海道旅行に行くことが続いた。

雪化粧した北海道庁 2022/1

旅行で北海道を体感する

まずは夏に富良野・積丹に行き、その後秋に道北へドライブ旅、道東にJR旅、春に帯広・タウシュベツ・襟裳に行き、次の秋には登別・洞爺湖に行った。
よく考えたら私にとって北海道=札幌で、それ以外の北海道は全然知らなかった。当たり前だけど、実際に動いてみて「北海道ってこんなに広いんだ」ということを実感した。

特に私が北海道に惚れ込んだのは、道北のドライブ旅だった。
その頃私は仕事を上手くこなせず、自分のダメさに呆れる時期だった。
北海道入りした日に札幌から留萌へ移動し、
翌日留萌からオロロンラインを走って稚内に行った。

旧増毛駅を出たあたりの景色。海に囲まれて最高!

基本的に、あるのは海と道だけ。ところどころ廃線や道の駅があるくらい。
でも当時の自分にはそれだけで十分、というか、それだけなのがよかった。
空と海と広野に包まれる気分。その中をただひたすら北に向かって走るだけ。
意外と動物もいないし、車通りも少ないところは少ないし、自然と自分たちだけがそこに存在しているよう。
塞いだ気持ちを自然にほぐしてもらうような、自然体で良いと言ってもらえているかのような、心地よい空間だった。

そこではじめて、「なにもないからいいんだ。なにもないがあるんだ。」と気づかされた。こんな場所、私は他に知らない。

ただただ道があるだけ
だんだん日が暮れだしてオレンジに染まる

他の土地も巡って、北海道の生活が見えた

自然と隣り合わせの生活。
雪など気候的な部分はもちろん、野生動物も含め、自然との共存はなかなか大変そうだ。

だけど雄大な広野や山のふもとで、首都圏より広い家に住むことができる。
車もマストだし、そしたら夢である大型犬も飼えるなあ。
(大型犬を飼うには車が必要っていうけど、都内なら本来車不要だし、車を持つと土地代も増えるし…コスパが良くない。庭がなくて室内で飼うにしても、狭い家だったら犬も自分も過ごしにくいだろうしなぁ…)

仕事で「北海道の二度泣き」という言葉も知った。
「北海道に転勤と言われて一度泣き、その後北海道を離れたくなくなってもう一度泣く」という意味らしい。
(「三度泣き」ver,もあって、それは間に「冬の大変さに泣く」というものだった笑)
わかるわかる、自分も住んだら離れたくなくなっちゃうんだろうなー。
そう思うくらい魅力的だった。北海道。

根室の街中にいた鹿さん
花咲線から見た夕陽

北海道に住みたいけれど

北海道を旅行すると、「またここに、今度は違う季節に来たい!」と思うことが多々あった。
特にタウシュベツ。5月のほぼ水がない時期に行ったが、水が満ちてるときのも見たいし、雪景色の中のも見たい。

まだ函館の方にいけていないし、知床だって半日居たくらいで次こそガイドツアーを申し込みたいのに。流氷も見たいし。なのにまた同じ場所にも行きたいと思ってしまう。困った困った。

もういっそ1年くらい北海道に移住しちゃいたい。それもできれば転勤とかでなく。何も気負わず満喫したい。笑

今の仕事に悩んでいることもあって、今年のGWは結構本気で「いっそ北海道に移住しちゃおうかなー」と考えた

11連のアーチはいつまで見られるだろうか

でも想像したら、実際はなかなか難しかった。

なぜなら、やっぱり自分の家族から離れたくないと思ってしまうからだ。

私は一人っ子で、親に何かあった時に兄弟に頼る.なんてことは無理だ。
親戚も少ないので、親戚に頼ることもできない。
両親不仲でほぼ片親みたいなものだし。
それに、だからこそ、なにかあったらすぐ駆けつけたいと思う。駆けつけられる場所に居たい。
飛行機なら時間的にははやいけど、でも飛行機が飛ばなかったら?なーんて考えてしまう。
ずっと首都圏住みの私にとって、家族と離れるには距離がありすぎる。

それに、家族と離れるとか、そんな気持ちで飛行機に乗ったことがない。
移住先を決めて、ついに移住する日!ゲートで親に「元気でね!」と手を振り、新たな場所で生活を始める。
…想像しただけで無理すぎる!寂しい!寂しすぎる!これまでの人生にない一大決心レベル!

飛行機乗るのは好きだけど…!

そんな感じで、実際のところ実行には起こせないのであった。
彼の転勤!とか、そういうなにかやむを得ない事情があるくらいじゃないと無理だな…
子供が手を離れたときか、親がいなくなったときかな…

最東端 根室の納沙布岬で見た朝焼け

だから私は今日もただただ、理想を想うだけ。
何も考えずに、どこにでも住めるとしたら… 絶対北海道に住みたいなー!

洞爺湖を眺める もうすぐ夕暮れ


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