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読みものレシピ❁無花果と舞茸の白和え

9/6.7に行ったイベントレシピを公開します、第3弾\(^^)/
レシピが完成するまでのストーリー、ペアリングワインの情報も載せていますのでぜひお楽しみください〜

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この記事は無料ですが、一定期間後
有料マガジンとして販売予定です。

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こちらいちばんの自信作です。
口の中で重なっていく香りを楽しんでもらいたいひとさら。

おいしいもの、感動するくらいおいしいものって、共通点があると思うんです。

口にいれる前からおいしい。

お皿からすくって、口の前まではこんで、口を開けて、、
はい、おいしい。この時点でおいしい。
香りというか風味というか、ふわっとぐぐっと入ってくる感じ。
そのあと口に入れて舌で味わってのみこんで、うんやっぱりおいしい。ってなるのが大体感動する食事。

だから、今回はそれに近づくために香りの重なり深まりをテーマに食材を合わせてみました。

メインにすえたのは季節の果物いちじく。
花の無い果物"無花果"と書いていちじく。じつは花は無いのではなく、気づかれてなかったんですね。

果肉と思って食べているあのつぶつぶしているのが花。
味や香りはこの花の部分より、皮のほうがつよい。
そこで今回は皮ごと食べられる"とよみつひめ"という品種を使用しました◎
これはラヴィルリエのオーナーパティシエさんからいただいたアドバイス。
https://s.tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27044987/
http://www.food-culture.jp/waza/story69.html
普段から果物のおいしさを引きだしているプロからのアドバイスは、すごくありがたいです🥺✨

そして合わせたのは舞茸。
今回はきのこの味より香りを利用したかったので、舞茸にしました。

さて、いちじく×きのこ。
なぜこの組み合わせにしたかというと。

香水です。

あるシェフが、調香師さんの考え方を学んで料理の香りに活かしているという発言をしていたんです。
なるほどなあと思ってさっそくいちじくの香水のなかみを調べてみました。
ベース・ハートノートとしてウッド系の香りやアーモンド。
木を入れるのは難しかったので、きのこの香りで木を表現しようと思い、舞茸を合わせました。

白和えでよく使うすりごまは、香水の調合をもとにアーモンドに変更。
それから全体を引き締めるわたしの好きな香り、カルダモンも合わせてみました(なんとなく、できる人のシュッとした香りになるってイメージ笑)。

これら全てを、白和えにすることでふわふわの豆腐がふわっとまとめてくれます。

そんなイメージで作ったひとさら。


ではレシピです⬇︎

✦材料 3〜4人分✦
・いちじく(とよみつひめ) 2個
・舞茸 1/3
・オリーブオイル 適量
・塩 適量
・絹ごし豆腐 1/2丁
・クリームチーズ 40g
・塩 適量
・塩漬け生胡椒 小さじ1
・アーモンドスライス 大さじ2
・カルダモンパウダー 適量

✦つくりかた✦

絹ごし豆腐を手で適当にわって耐熱容器に入れ、レンジで加熱。時間はレンジにお任せ。
いったん取り出して汁気を捨てたら、再度レンジにお任せで加熱。ボウルにざるを重ねたところに、加熱した豆腐を入れて冷蔵庫に入れておきます。

⌖補足⌖
この豆腐の水抜き作業、普通の白和えを作るときやちゃんぷるーを作るときにやっておくとおすすめ。
白和えは野菜と和えたあと水分が出てしゃばしゃば味が薄い、なんて失敗を防げるし、島豆腐が手に入らなくても木綿豆腐で同じ工程をすれば炒めてもくずれないなんちゃって島豆腐の完成です◎
⌖ ⌖ ⌖ ⌖ ⌖


いちじくは洗って皮ごと縦に半分し、さらに8当分に(いちじくのサイズを見て食べやすい大きさにしてください)。
舞茸は石づきをとりいちじくと同じ大きさにカットして、オリーブオイルを敷いたフライパンで炒める。塩をお好みの強さで少々。
きのこは油をよく吸うので、オリーブオイルは多めにいれちゃいます。
キッチンペーパーを敷いたバットにとって、冷ましておきましょう。


フライパンにアーモンドスライスを入れ火にかけ、から炒りします。
常にフライパンをふってアーモンドが軽く色づくのを待ちます。
ポイントはひとつ。油断しないこと。
なかなか色づかないなあ〜なんて思って放置すると、途端に焦げます。なんどもやらかしました。笑
よい色が付いたらすぐにバットなどに移し替えて冷ましましょう。


全ての材料が冷めたら仕上げ。
水抜きをした豆腐にクリームチーズ、刻んだ塩漬け生胡椒(なければあらびき胡椒)、塩少々、カルダモンパウダーひとふりを合わせてペースト状に。
そのままでもよし、粗さが気になるなら裏ごししてもよし。
わたしは敢えての塊感がすきだったので裏ごししていません。


器に盛ります。
まずはいちじくを1/4、上に舞茸。同じようにもう一段。
そこに炒ったアーモンドを崩しながらひとつまみ、カルダモンパウダーもほんの少し。
その上から④の豆腐をスプーンですくってのせます。ジェラートをのせるイメージ。
最後にスライスアーモンドを崩さず散らして、カルダモンパウダーも少し。

香りが何重にも重なった個性的な白和えの完成です👏


香水をイメージしたお料理は初めてでしたが、これは色々と応用できそう。


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ワインペアリングのすすめ

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さて、おつまみと言うくらいですからお酒と合わせたいですよね。

今回も、イベントでサービス服部さん(ワイン知識豊富でおもしろい海坊主みたいな(笑)レストランのサービスさんです)が合わせてくれたワインももちろんご紹介します。

こちら。


✦Loss Gruner Veltliner / Schloss Gobelsbrg✦
・産地 オーストリア
・品種 グリュナー
・服部さんから
💭夏らしいすっきりとしたワインもリストに入れたかったこともあり選びました。
グリュナーは甘いタイプではなくすっきりとしていてバランスのとれたぶどう。最後にほろ苦みもあり料理との調和がとれていると思います。

ぜひ合わせてお楽しみください❤︎

次回は秋刀魚と大葉のベッカフィーコ。そしてもちろんペアリングワインも。

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