年に二度墓参りに行く理由

五年前に母親が亡くなった。
どうも母とは馬が合わず、生前は喧嘩ばかり。
親と子の関係で馬が合う合わないなんて言うのもどうなんだろうかと思いつつも、誰かと母の話になると、いつも馬が合わないって言ってた。

そんな母が他界。
よくある死んでから後悔。

もっと親孝行すれば良かった。

どれだけ親孝行しててもそう思ったのかもしれないけれど、私はどこからどう見ても親不孝だったと思う。

そんな申し訳なさが一年に二回墓参りに行かせている。

一回は家族で行き、もう一回は一人で行く。

一人で行くときは、特に花を持っていくとか線香を立てるとか、そういったことはしない。
自分は誰かと居るときは、しきたりや風習、礼儀作法なんかを大切にする。
しかし、一人の時は気にしない。
気持ちの問題なんだし良しとしよう…となる。
こう書くとお叱りを受けそうだが、基本的にそういうことを大切だと思ってないので仕方ない。
誰かといるとそうもいかないというだけのことである。

一人で行くときは会話をしに行く。
もちろん母と。
色々と報告もあるのだ。
ところがこの数年、仕事を辞めただの、夫婦仲が上手くいかないだの、良い報告がまるでない。

今年から墓参りは一回でいいかな。
話せることがない。笑

そういうわけで一年に二回墓参りに行っている。



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