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個性的な焼肉店へ行った 夢の話⑨

父と2人で久しぶりに外食へ行った。
車を駐車場らしきところで停めて、
店に入ろうとすると、そこは完全に家だった。


外観は民家


家族経営の焼肉店なのだろうか?

店らしい建物に入ると、
店員が「当店は完全個室になってまして、お一人様ずつになります。」
と言われ、父とは別々になった。


すると、部活帰りの女の子が私たちの目の前を通り過ぎた。
娘さんだろうか?


店員の案内の元、父は1階、私は2階へ行く。

完全個室ということで、
素晴らしい部屋なのかな?
設備が整っているのかな?と階段を上がりながら、期待も高まる。


「こちらのふすまを開けまして、奥の部屋になります。」

スーッとふすまを開けると、
そこはさっきの娘さんの部屋で、部屋着に着替えているところだった。



「何見てんだよ💢!この変態💢」



なんだ!?この店は?!

店員の言われるまま、娘さんの部屋の奥にもう一枚ふすまがあった。
見ないように手で隠しながら前へ進む。思春期の女の子は難しい時期。

「失礼しました〜」と彼女の部屋を後にした。


部屋を出てふすまを開けると、次はおばさんと子ども用の机が一つあった。

「いらっしゃいませ〜。」と声がした。おばさんは店員のようだ。


この部屋は完全なる和室。子ども用の小さな机に、店員は水をくれた。
突然、小さな机がゴソゴソと動き始めた。


小さな机 イメージ



突然の揺れに慌ててコップを手に取ると、
机の正体はなんと3、4歳ほどの子どもが丸まった状態でいた。
その上にレースを被せていたものだった。クセが強い。


注文をしようと、部屋の辺りを見渡していると、
おばさん店員が一冊の本を渡して、その場から去った。



青年誌で、グラビアアイドルが表紙の本。


どこか見覚えのある本。ヤングマガジン プレイボーイに似た本。

何だろう?と手に取り、ページをめくる。

老眼が入ったおじさんのように、
草むらからエ○本を見つけた思春期少年のように、
本を遠ざけながら、チラリと見る。


中はアイドルの体のパーツごとにマジックペンで、
モモやカルビ、タンといった焼き肉で食べる部位が書かれていた。
その横に値段が書かれていた。

胸のところにはムネと書かれており、
大きい胸のアイドルなのか、値段が高かった。

クセがすごいメニュー表。


スープやキムチのようなアラカルト、サイドメニューを
クセすごメニュー表から探す。

マンガ雑誌の多くは、
最後に出版社からマンガ家への質問を書くミニコーナーがある。


そこを読もうとすると、
油性ペンで「キムチ 150円」と文字の上から書いてあった。

字が重なっていたが、
スキマから少しだけ見える絵のタッチから判断して、バトルマンガ。
バトルマンガがキムチ。

やわらかいタッチの絵や日常マンガの上には、
「たまごスープ」「わかめスープ」

青春ラブコメマンガ

「アイスクリーム レモン味」と書かれていた。

改めて思う 雑誌が丸々1冊、メニューになっている。


アイドル写真のページに焼き肉の部位
巻末はサイドメニュー
間にあるマンガは待っている間の息抜き


個性的なメニュー表だと感心していると、
机になりきっていた子どもが耐えきれず、泣き始めた。


さっきのおばさん店員の子どもだろう。


慌てて、メニュー表、コップを別のところに移した。
あやかしていると、子どもは笑い、体を再び丸めて机に戻った。

コップの水がなくなると共に、
このクセすご焼き肉店から出たい。」という思いから、
店員を呼ぼうとふすまを開けようとした。


「そう言えば、横は女の子の部屋だった。」と気づき、
ふすまをトントンと軽く叩いた。

「開けてもいい?」
「いいけど、何?💢」と不機嫌そうな女の子の声。


不機嫌そうな女の子 イメージ


「さっきいた、おばさんを呼んでほしいんだけど」
「あぁ、あの人ね。」

というと、「おかあさん、男の人が呼んでるよーー」と呼んでくれた。
娘のお母さんらしい。

ということは、机になっている男の子は女の子の弟?

階段を上がる音が聞こえて、

👩「失礼しますー。ご注文はお決まりですか?」
私「すみません、お手洗いはどこですか?」
👩「あっ、一階になりますので、ご案内します。」
私「あと、お水を下さい。」
👩「かしこまりました。では、まずトイレの方を案内します。」

と母親の後ろをついていくと、


周りには観葉植物やカレンダーが掛けてある洋式トイレ。
よく見かける家のトイレだ。

「ありがとうございます。」とトイレに入った。

そういえば、一緒にいた父の様子が心配。

連絡を取ろうと、電話をすると、
父は
「怪しい店だと分かって、トイレをするふりをして、
 こっそりと店を出た。近くのスーパーの駐車場で待っている。」
と言った。


父はこの店の怪しさをすぐに気づいて、
似た手口で店を飛び出している。


一階の厨房らしきキッチンでは、
調理の音、換気扇の音が聞こえてくる。

私はトイレの中で、

どうすれば店を出られるかを考えた。


・「このまま、バレずに店を後にするか」

・「一度もどって注文して、再びトイレへ行き、
  料理を作っている間に逃げるか」

答えは簡単。一択 バレずに逃げ去ること。

トイレを済ませて、物音を立てずに
玄関まで出ようとドアを開けると、
店主らしき腰が曲がった老婆 👵 と目が合った。



👵「どこへ行かれなさるので?」
私「少し、一服をしてきます。」
👵「そうですか、ウチは全室喫煙ですけど。」
私「外の空気も吸いたいので、外へ」
👵「そうですか、ごゆっくり。」

とやり取りをして、店を出るとすぐに全力ダッシュ💨

後ろを向いてはいけないと思いながら、
全速力で父のいるスーパーへ向かった。


無事に父と合流して、家へ帰ろうとした。

少し気になり店の方を車の窓越しから見ると、
そこは古くなって誰も住んでいないであろうの木造でボロい家だった。



驚きと共に安心して、帰り道の車は眠たくなってきた。
眠たさから車で寝ていると、目が覚めた。現実の世界での夜中の3時。

という私が見た夢の話。全てフィクションです。

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