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文学フリマ広島6 出店!

こんにちは。織月(しきづき)なでこです。
前回noteを書いてから、年が明け、気が付けば春が近付いてきました。

本日2/25(日)、文学フリマ広島6に出店しました!
そこで配布したフリーペーパーに綴った、今日を迎えるまでのあれこれ……をnoteにも残しておきますね。



(以下、フリーペーパーの内容)

数年越しでようやく出店に踏み込み・飛び込んだ1月の文学フリマ京都(先月)。そこから約1ヵ月後の、今日。私のホームグラウンド、文学フリマ広島です。

今これを書いている・前日準備に追われる私が感じているのは、『京都~広島での出店を迎えるまでのこの1ヶ月。活動開始から6年めにして、一番創作活動してるな~』です。

いえ、今までにも、狂ってたな……と思う時期はありました。一年の中で3回新刊を作ったときとか。愛用のプリンターを2回買い換える事態になったりとか。

けれど、今回は少し違う感覚です。

文学フリマへ出店し始めてしばらく、京都にも出店したいなという淡い気持ちが芽生えていました。しかし、私のしている「手製本」……執筆・装丁・製本に至るまで、自分で手掛けてやってしまうスタイル。言ってしまえば、全てオール自分作業。その出来上がりや在庫数との兼ね合いから、9月の大阪・2月の広島で文学フリマへ出店してきた私自身、「1月の京都は無理だ。製本も追い付かないだろうし……」とあきらめてきました。去年までは。

2023年の9月。例年のように、文学フリマ大阪に出店。そこで初めて、700を越える出店数・そして来場者が集う会場を経験しました。どこまで規模が大きくなっていくのかな……という少しの不安と同時に、出店を終えたときの私は思ったのです。「広島と大阪以外の、新しい場所で挑戦してみたい。空気を吸ってみたい」……と。

そこからは早かった。申し込みを済ませ、早々に京都の宿を予約して、カレンダーにも書き込んで。

残念ながら、年末年始は仕事のオンライン研修等に追われて製本はあまり進みませんでした。おのれ研修……と何度埋まらない報告書とにらめっこを繰り広げたことか。

そうして迎えた文学フリマ京都。前日入りし、会場近くの宿だったのでゆっくりと過ごせました。宿で、ちりめん山椒や美味しいお魚料理などなどたくさん頂いて、今・一生ぶんの魚料理を味わっているのでは……? ちりめん山椒を抱えて持って帰りたい…… などと思ってしまいました。

文学フリマ京都、大阪とそこまで変わらない規模の出店数でしたが、とてもゆったりと落ち着いて1日出店を終えました。京都の町並みもそうなのですが。ひとやものが決して少ないわけではないのに、せかせかしていないといいますか……どこかゆったりとした雰囲気があって心落ち着くんですよね。町の景観を守る、現地の方々の心や丁寧さなどをひしひしと感じるようで、町を歩きながらじーんとしてしまいました。

そして迎える、翌月の文学フリマ広島です。

京都~広島への出店の間に、私はなんと……!

94ページもある、初の和綴じ本を生み出してしまいました。

京都での出店を終えてすぐ執筆を始め、そこから完結・製本原稿・製本完成まで約1ヵ月でした。今まで作ってきた10作品のほとんどが、製本に取りかかるよりもずっと前に、すでに執筆を終えていたお話でした。そこから製本原稿・製本完成で1ヵ月~1年を有していたので、今回は最短の新刊です。

新天地での出店を経験した私の中で、創作への熱意がふつふつと煮えていたようです。

和綴じのための道具を揃えながら、製本原稿を作り、実際に作っていくなかで。これはとても、技量を試される製本だな……と感じました。今まで私は、無線綴じ(本の背を糊で接着する製本)しかやったことがなかったので、和綴じは本当に未知の領域でした。紙と、糸と、針。ひとつひとつの素材が、それぞれに意味を為し・本を作る要素として生きていく。風合いを形作るものとして、重なっていく。そんな印象です。

1冊めが出来上がったのが、2月18日。

ちょうど今日、文学フリマ広島の一週間前でした。

そのため、数は多く作れなかった新刊ですが、1つ1つ、今まで以上に丁寧に作りました。実際に、現物を一度見て頂けたら嬉しいです。


最後に、ちいさなお知らせを。

文学フリマでの出店名が、次回(多分9月の大阪)から変わります!

(今) うたかた椿 → (新) うたかたの森

手製本も11作品となり、形も彩りも異なるこの作品たちが集う場所として【森】というキーワードを入れようと思いまして。【庭】とも迷ったのですが、よりひとの手が入っていない【森】のほうがしっくりきたので【森】を採用。

どんな色・背丈・葉を持つ木が存在してもいい。全て同じでなくて、バラバラで・たったひとつの存在であるから心地よいんだよね……という思いも込めて。

長々と語ってしまいました。読んで頂いてありがとうございます。

また何処かでお会いしましょう。

              2024.2.24  織月なでこ

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