いつき、友人を呼ぶ(1)
「今度友だち呼んでええ?」
「友だち?」
「そ、この前の授賞式でなんか仲良くなって、新人の子なんじゃけどめちゃ面白いけえ」
「いいけど、うちで??遠くない?」
「えらい懐かれてな。どうしても1回遊びに来たいんじゃて」
本当はちょっと面倒だと思ったけれど、彼女から「友だち」なんて単語が出てきたのは久しぶりだったし、他の作家を見たことがないので若干のミーハー心でOKした。
「じゃあ片付けないとね」
「うし、まずは・・・どこで??」
「客間とかないしな、一時的に俺の部屋を客間