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出かけたいのか、出かけたくないのか。

GWだからといって特に行楽に出かけることもないので、朝からバブルバスに浸かった。
泡泡にまみれてのんびり音楽を聴いていると、かつての「温泉好き」「銭湯好き」「旅好き」は、単に家でゆっくりお風呂に入れなかったからというだけのようにも思えてくる。

どこかに行きたいという気持ちはあるけれど、オーバーツーリズムの映像などを見るとうんざりしてしまう。
人混みに入りたくないし、人混みを形成する側にも回りたくない。

ニュースで、自分のお気に入りの場所が映ると「あ゛ー」となる。
母を連れて行かなければならなかったときは、夜明け前に家を出るなど駐車場確保のための対応をして無理やり行っていたが、いまはそういうこともないので、行く予定にしている朝にテレビで流れると急遽中止してしまう。

ネットの利便性を享受している身としては、ひとさまのことは言えないが、SNSが普及して、いわゆる「映え」てナンボみたいな世の中になってしまってから、私の旅熱および撮影熱も醒めがちである。

すでにSNSで盛り上がっている写真と違わぬ写真を撮ることの面白さが、私はよくわからない。
できれば誰も撮っていないものを撮りたいし、できないのなら誰かとはすこしでも違ったものを撮りたい。
みんなが同じところに殺到し、似たような構図の写真を撮りたがってはごった返している観光地を見ると、この実態を知らずに行かなくて良かったと胸をなでおろすばかりだ。

私が一人旅を重ねていたころ、ネットがなくて良かったなぁと心底思う。
どんなガイドブックにも載っていないきれいな風景や隠れ家のような小さな宿を見つけたときの感動は、いまはもう得られない気がする。
自分自身の検索依存も含めると、私の好む旅は二度とできまい。

ブログを始めた18年前から10年間くらいのあいだに保存してある写真を見ると、そのひと気のなさにびっくりする。


2014年5月

2014年5月8日の写真。
離婚して初めて迎えた5月。
1か月1万円で暮らして貯めたお金で、誰にも気兼ねせずに大和の旅を楽しんだ。(実家からの「緊急連絡」には怯えていたので、東京から片道3時間までの距離に限定していた。)

2014年5月

いまからは考えられないほど人がいない。
人が途切れる撮影のタイミングを後ろで待っている人もいなかった。


2014年5月

「そうだ 〇〇へ行こう!」みたいなキャンペーンがテレビで流れると、「やめてぇー」と思ってしまう。
昔から、旅行会社や観光地のキャンペーンが嫌いだった。
百恵ちゃんは好きだったが「いい日旅立ち」はちょっとね、みたいな。

元日の地震では、故郷の親戚の家にも若干の被害が出た。
お世話になった叔母の墓参もしたいとは思うが、「北陸割」で旅館が満員とかいうニュースを見ると気持ちが萎える。

気ままな休日を満喫すべく、朝と昼の中間に食事をとった。
元夫は、何があっても「1日3食」をゆずらない人だったので、ブランチは私の自由と贅沢の象徴だ。

雨が上がっていたので、散歩がてらに買い物に出る。
予報では午後は「曇り」となっていて安心して出かけたのだが、どんどん晴れてきて、どんどん暑くなる。


今日の空

ショッピングモールまで片道30分。
目的は「靴(スニーカーまたはウォーキングシューズ)」を買うこと。
先週金曜に通勤(徒歩1時間)したときに、足の裏にあたる部分が破けていて、水膨れになってしまったから。
ゴム底が減って履けなくなることはあっても、先に内側が破れるとは思っていなかったので予定外。

しかし、複数を履き回すということが苦手な私は、モールまで履いていく靴がない。
下駄箱の奥に底が減りすぎて捨てようと思って忘れていた古くて汚いスニーカーを見つけて履いた。
汚くて恥ずかしいがしかたがない。
当たって痛いよりはいい。
まあ、おばさんの足元なんぞ、誰も見ぬ。

目的を果たし、帰宅すると汗だく。
シャワーを浴びると、なんだかグッタリしてしまった。
明日は雨になるらしく、すでに湿度が高いのか、暑さが体に堪える。

しかし、前後半通しで出かけた人もいるせいか、近くのショッピングモールはかなり空いていた。
これはこれでまずいのかもしれない。


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