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この一枚 #15 『Café Bleu』 スタイル・カウンシル (1984)
1984年3月にリリースされたスタイル・カウンシルのデビューアルバム『Café Bleu』。この3月で40周年を迎え、ネットでもお祝いが相次いだ。ジャムを解散したポール・ウェラーの渾身の意欲作であり、ステンカラーを颯爽と着こなしたウェラーがファッションリーダーとして君臨するきっかけともなる。パンクから一転してR&B、ソウル、ジャズと様々な音楽要素を詰め込んだ音楽性が、80年代に与えた影響力は絶大だ
もっとみるこの一枚 #19 『Traveling Wilburys Vol.1』 トラヴェリング・ウィルベリーズ(1988)
ボブ・ディランとビートルズのジョージ・ハリスンが同じバンドにいる、という奇跡のような出来事が1988年に起きます。トラヴェリング・ウィルベリーズはこの2人以外に、ジェフ・リンとトム・ぺティという人気バンドのフロントマン、そして伝説のロイ・オービソンまでもが参加した驚きの5人組でした。
奇跡的な組み合わせの裏には知られざる友情物語があったのです。
覆面バンド、トラヴェリング・ウィルベリーズ
『T
追悼 ディッキー・ベッツ 名盤と人 34回 『Eat a Peach』 オールマン・ブラザース・バンド
オールマン・ブラザーズ・バンドと言えば、不世出のギタリストのデュアンと白人離れした喉を持つグレッグのオールマン兄弟にスポットが当たりがちだが、ディッキー・ベッツの貢献も見逃せない。そのベッツが先月、その生涯を閉じた。ベッツが主導した名作『Eat a Peach』を深掘りしつつ、ベッツの栄光と波乱に満ちた生涯を辿る。
ディッキー・ベッツの死オリジナル6は残り1人に
オールマン・ブラザーズ・バンド
この一枚 #18 『The Nightfly』 ドナルド・フェイゲン(1982)
1982年にリリースされたドナルド・フェイゲンの『The Nightfly』。80年代の音楽シーンに多大な影響を与えましたが、フェイゲンはその後表舞台から消え去り10年以上沈黙したのです。彼を苦しめた当時としては最先端のデジタル・レコーディングによる傑作『The Nightfly』の裏事情と沈黙の80年代を探ってみました。
ジェイムス・テイラーの来日公演ディーン・パークス
さて、前回1986年
この一枚 #17 『So』 ピーター・ガブリエル(1986)
2023年末に久々のアルバム『i/o』をリリースしたピーター・ガブリエル。堂々の英国1位となり衰えぬ創作意欲に感服したものです。
そして今回はジェネシスを脱退して10年後の1986年に大ブレイクした、Sledgehammerを含む『So』を深掘りします。同時にトニー・レヴィンやケイト・ブッシュなど多彩な彼の人脈をもフォローします。
『So』
この連載もまた80年代が続き、後半に突入。
前回の1
この一枚 #16 『Be Yourself Tonight』 ユーリズミックス (1985)
ユーリズミックスのThere Must Be an Angel。80年代の洋楽を象徴する1曲として、日本でも旋風が吹き荒れました。誰もが聴いたことがあるスキャット風のオープニング。超短髪でユニセックスなアニー・レノックスのビジュアル。この鮮烈な曲を収録した1985年の『Be Yourself Tonight』にスポットを当てつつ、アニー・レノックスの女性としての軌跡も辿ります。
本連載、またまた
この一枚 #13 『Remain In Light』 トーキング・ヘッズ(1980)
この2月に『ストップ・メイキング・センス 』が4Kレストアとして再公開されたトーキングヘッズ。バンド結成50周年となり再びブームとなっている。
そしてこの映画の3年前、彼ら飛翔のきっかけとなった1980年の『Remain in Light』は、今も名盤として語り継がれる。当時ニューウェイブと括られていた彼らのサウンドは、今聴き直すとアフロビートを取り入れた強烈なファンクサウンドに感じるのだ。
『
この一枚 #12 『AVALON』 ロキシー・ミュージック(1982)
今やレコードマニアの間で伝説のエンジニアとなったボブ・クリアマウンテン。その彼が代表作として自負するのが、ロキシー・ミュージックが1982年にリリースした『AVALON』。英国チャートでは1位、アメリカでも初のプラチナを獲得。同年に発売されたドナルド・フェイゲンの「Nightfly」と並んで、デジタルレコーディング黎明期の名盤として知られる本作の録音の舞台裏を探る。
武道館で聴いたJealous
この1枚 #10『Just A Stone’s Throw Away』 ヴァレリー・カーター(1977)
ヴァレリー・カーターという女性シンガーのデビュー作『Just A Stone’s Throw Away』。ウエストコーストロック最盛期に、ジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタットなど錚々たるミュージシャンのコーラスとして活躍した彼女。ローウェル・ジョージとモーリス・ホワイトと言う鬼才2人がプロデュースした知られざる名盤です。
スティーヴ・ウィンウッドに歌われたヴァレリー・カーター
1987
この1枚 #9 『Bigger than both of us』 ホール&オーツ(1976)
ダリル・ホールが来日しました。今回はフィラデルフィア出身で同郷のトッド・ラングレンと共に来日し、Daryl's Houseを再現しました。多くのホール&オーツのヒット曲が聴かれましたが、ヒットを連発した80年代の人気は凄まじいものでした。しかし、70年代にこそ彼らの真髄があり、今回はその時代の代表作『Bigger than both of us』を紹介します。
ダリル・ホール with トッド・
東北鉄旅(2) リゾートしらかみと弘前城編
秋田から青森を2泊3日で巡った旅日記。
秋田から弘前への「リゾートしらかみ」での鉄道の旅の後半。
そして最北端の現存12天守、弘前城への登城。紅葉時期の城もまた格別。
2日目、3日目の「リゾートしらかみ」から弘前への旅程をレポートする。
「リゾートしらかみ」の後半編。
列車は日本海から白神山地を眺めつつ弘前に到着する。
千畳敷での途中下車
「リゾートしらかみ」の乗車は3時間を超えて、旅程の半
この1枚 #8 『Court and Spark』 ジョニ・ミッチェル(1974)
長らく闘病していたジョニ・ミッチェルですが、昨年見事に復活し、2023年にもライブを開催したという嬉しいニュースがありました。また先日アサイラム期と呼ばれる1970年代中期のアーカイブがリリースされ、今またジョニへの注目が集まります。そんな中、そのアサイラム期にリリースされたジョニ最大のヒット作『Court and Spark』を取り上げます。
『Court and Spark』はJoni Mi
この1枚 #7 『Revelator』 テデスキ・トラックス・バンド(2011)
この10月に来日したTedeschi Trucks Band(テデスキ・トラックス・バンド)。公演では彼らのルーツとなったオールマン、クラプトン、ジェフベックなどの名曲をカバーして喝采を浴びました。デレク・トラックスはオールマンのメンバーの血筋で、デレクという名前はデレク&ドミノスから命名されたと言う筋金入りのブルースロックの継承者でもあります。
『Revelator』は2011年リリースのTe