猫夫

1949年生まれ、片足をガン箱に突っ込んんでいる爺さんです。好物はプリン体の原料、趣味…

猫夫

1949年生まれ、片足をガン箱に突っ込んんでいる爺さんです。好物はプリン体の原料、趣味は惰性で行っている切手収集・自転車でのポタリング・ミニカー収集とここに記載・下手だが好きなJazzの鑑賞とライブ演奏とその後の反省会という名の宴会です。

マガジン

  • モデルカーあれこれ

    モデルカーは実車を単に縮めたものではありません。斜め上方から眺めて、実車の雰囲気を楽しむのと同時に、雑誌の写真には写っていなかった部分を見て、新たな発見ができる物です。その歴史を調べ、考察を付けて、将来それを読み返し、場合に寄っては書き直すのも醍醐味の一つです。 私の楽しみの一端をご覧ください。

最近の記事

レアモデル列伝-36 バルブの遺産 LEYTON HOUSE

 LEYTON HOUSE  Wikipediaによれば、地上げ・オフィスビルやゴルフ場経営・六本木のディスコ経営等の事業を手広く展開していた不動産会社の「丸晶興産」の赤城明氏がスポンサーだったレーシングチーム名、英国はロンドンの特別区にある「LEYTON」という地名を元に「LEYTON HOUSE」と名付けたとされる。  1980年代後半から1990年代前半の所謂バブル景気期にF-1、F3000、WEC等の国際格式レースで活躍した。また同名のアパレルも一世を風靡したと言わ

    • レアモデル列伝-35:自分的にはレアなTOYOTA Racing

       TOYOTAの実車は過去に3台を乗用。最初学生時代に1台を譲り受け、結婚後2台を購入、実家には2台があったので、あながち珍しい分けではないが、ミニカーモデルは結構少なく、それがレアの所以である。  2024.04.29.「note」に「事実は小説よりも奇なり-22:Ferrari再優勝までの長い道程」を記載した。これは元々2023年のLe Mansを中心に書こうと思っていたが、モデルの発売がバラバラなため、3題に分けなければ成らなかった。 TOYOTA-7 Can Am

      • 事実は小説よりも奇なり-22 Ferrari再優勝までの長い道程

         2023.06.10〜11、Le Mans 24h Centenary Race、長距離レースの最高峰「ルマン24時間レース」は1923年に始まり2023年のこのレースは100周年の記念レースとして特別な意味をもっていた。そこでの勝利は歴史に名を残す絶好のチャンスであり、自動車メーカーは元より主催者にとっても重要な意味を持ったレースであった。  このレースではトンデモナイ事柄が急遽発表されたが、オリンピックや世界選手権でも種々の規制が発せられるのは欧州や米国では当たり前の

        • 事実は小説よりも奇なり-21  Penskeスポンサーの遍歴

           趣味のChaparral収集は白い車、その中に黄色のChaparral 2Kを見た。白と異なる黄色がどの様な理由で採用されたかは不明であるが、所謂Pennzoilカラーであるためらしい。それが理由でPennzoilカラーのモデルカーも収集をしている。  2024.03.10にeBayで落札し、2024.03.25入手したLola Pennzoil 1991 No.4 John Andretti が駆ったOnyx 製の1/43モデル。John AndrettiがTeam P

        レアモデル列伝-36 バルブの遺産 LEYTON HOUSE

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          79本

        記事

          異能β-16:  2024年Indy 500に期待を込めて

          佐藤琢磨が2010年よりIndyに挑戦して大分経つ。  2010年2月KV RacingよりIZOD Indy Car Series(アメリカのミッドレンジ衣料品会社)に参戦することを発表。このシーズンは大した記録は残していない。  2013年4月Indy Car Series第3戦のLong BeachでA.J.Foyt Racingから参戦、Indy Carによる初優勝を記録した。  2017年5月のIndy 500で日本人初の優勝。  2020年のIndy ではフ

          異能β-16:  2024年Indy 500に期待を込めて

          レアモデル列伝-34:やっと入手できたMirage M2

           2023.11.05、「事実は小説より奇なり-18:私がGulf収集を止めた理由」を「note」に入稿した。  その中に、Mirage M2が入手出来たらGulf収集を止めようと思っていたと書いた。そのモデルが遂に入手できたのだ。  それは、23.11.06(前述の翌日)のeBay、他のモデルを探していたが、eBay側から参考出品された物の中にあったのだ。  Gulf Mirage(単にMirageと称することもあり)は最近になってやっと日の目を見る様になった。最初は

          レアモデル列伝-34:やっと入手できたMirage M2

          事実は小説よりも奇なり-20:  Spark製Chaparralー1

           ミニチュアカー(ミニカー)を集めていて不思議に思っていた一つが、Sparkから白いChaparralが発売されていないことであった。ChaparralはFerrari同様に版権が厳しいとの噂を聞いたことがあったので、コスト等の問題で製作の権利を取っていないのだと理解していた。しかし黄色のChaparralはあるではないか、1980年のIndy 500優勝車の版権は黄色に塗られたPENNZOILかRoger Penskeにあって取れたのだと思っていた。  2023年の12月

          事実は小説よりも奇なり-20:  Spark製Chaparralー1

          事実は小説より奇なり-19:圧倒的に知名度が低いGRD S73

           日本ではまだしも、海外では圧倒的に知名度が低い(と思われる)GRD S73。1971年にGroup Racing Developments:GRDとして設立された英国のRacing car contractor。  Team LotusがF-1に専念するため、市販用レーシングカー製造部門が閉鎖され、その部門で働いていたスタッフの大部分がこの新たなcontractorに移動した。  Race関係者として有名な森脇基恭は1969年に大学を卒業し、HONDAに入社、ホンダ技研研

          事実は小説より奇なり-19:圧倒的に知名度が低いGRD S73

          事実は小説よりも奇なり-17:私がGulf収集を止めた理由

           Gulf収集は10年程前にカーモデル収集の初期から始めていて、今は何台もっているか分からない程。2022.09.04に購入したMirage M1が最後のモデル。  1969年に走ったMirage M2 BRMが発売されたら、それを最後にGulf収集は止めようと思っていたが、いつになったら発売されるか分からない。  その間にトンデモ・ガルフが結構発売されていて、自分の嗜好と異なるので止めることにして、取り敢えず収集した一部を供覧する。 2024.01.07 追加   「n

          事実は小説よりも奇なり-17:私がGulf収集を止めた理由

          事実は小説よりも奇なり-17:Gil de Ferranの駆ったPENNZOIL CART Car

           Gil de Ferranという名前を見て、あるいはジル・ド・フェランという名前を聞いて、「ああ、彼か」と思いつく人はレース関連を生業にしている人でもそう多くはいまい。  モデルカーレーシング(今のスロットカー)が始まった頃、表題のステッカーは色々な車に貼ってあった。彩としては良いが何の事か分からず貼り付けたのは、単に見栄えだけだったが。  Wikipediaによると、Gil de Ferran(ジル・ド・フェラン)はブラジル出身の元レーシングドライバー。CARTシリー

          事実は小説よりも奇なり-17:Gil de Ferranの駆ったPENNZOIL CART Car

          重箱の隅をつつく-18:2台のFord GT MK-IIの出来栄え

           昨日、新たなFord GT MK-IIのモデルを購入した。モデルは既にSpark製(SP)で持っているが、好きなドライバーであるMark Donohueの駆った車であったので、買わざるを得なかった。  さて、今回のモデルは自身では初めてのEIDOLONE(EI)の製品、これを発売しているMake upでは過去結構な数のモデルを購入しているが、EIDOLONEは高価なので一寸触手が動かなかった。今回は前述の様にMark Donohueが駆った車であったので触手が動いたのがそ

          重箱の隅をつつく-18:2台のFord GT MK-IIの出来栄え

          異能β-15:  John Simonsって誰 !?

           モデルカーを集め始めたのは遙か昔、その後結構な期間のブランクがあって、 10年程前から収集の泥沼に嵌り出した。  まだその頃の収集はミスタークラフトで5,000円から10,000円程度がメイン。 大手のMinichamps、Spark、TSM、LookSmart、EBBRO、Best等の製品。段々精密で、珍しいモデルを探す内に青山のメイクアップに行く様になったが、価格は安価で20,000円前後、大きくて精密なものは100,000円を超えていた。  最初に「えいやっ」と気合

          異能β-15:  John Simonsって誰 !?

          重箱の隅をつつく-17: Ford GT MK-II  プロトタイプからGTに

           モデルカーを趣味としている多くの方々は2020年1月に公開されたFord vs Ferrariを映画館やDVD等で見たと思います。  1964年にFord MK-1、64年頃は単にFord GTとだけ言われたが、MK-IIと共にMK-IVが現れてから違いを示す意味でIやIIとされた。初期のPCを用いて設計された様だが、実践的では無く、日々改良されたが様々のレースに出て予選は早くともリタイアが多く、64年は完走無しの惨敗に終わった。  65年、Fordはアメリカ人で唯一L

          重箱の隅をつつく-17: Ford GT MK-II  プロトタイプからGTに

          レアモデル列伝-33: Ford GT40 Roadster(Spyder)

           23.09.09 ある大手モデル販売会社から在庫一掃のセールがあり、Spark(SP)のFord GT40 Roadster(Spyder)を入手した。  1967年のスパ1,000kmで 6位入賞したモデル。  オープントップで2座の車を一般にはRoadsterと呼び、イギリスやドイツでは好んで使われている名称。  Spyderは主にイタリア車に使われているオープントップ車。元々、イギリスでは軽量で速い車をスピードスターと呼んでいたが、これがスパイダーと変わった様で、本

          レアモデル列伝-33: Ford GT40 Roadster(Spyder)

          レアモデル列伝-32 種々の本に1枚の写真もない(?)モデル

           Can Amを含めレース関連の洋書は数十冊以上所有している。その中には優勝はおろか上位入賞もない車なのにどの本にも1枚は写真が載っているモデルが何台かある。  例えばCaldwell D7「レアモデル列伝-9:Sam Posey & Caldwell D7」、例えばMatich SR3「レアモデル列伝-6:Matich SR3 Frank Matich Can Am 1967」、Can Am参戦はないがNassauやRiversideでの写真が数々あるFord X1などが挙

          レアモデル列伝-32 種々の本に1枚の写真もない(?)モデル

          異能β-14:  キャプテン・ナイスって誰 !?

           ある有名ドライバーの別名。キャプテン・ナイスとは1967年頃、アメリカのテレビドラマの主人公。丁度その頃のアメリカ・レース界に結構な速さでレースを席捲したドライバーがいた、そのドライバーMark Donohueの綽名。  日本Can Amで来日した時、Auto Sportsの誌面には「名手ウォルト・ハンスゲンの弟子として60年代半ばに台頭、66年に新興ペンキー陣営にエースとして加わる。 (中略) 何に乗っても速い多才ぶりを発揮、安定性も抜群。」と書かれていた。  201

          異能β-14:  キャプテン・ナイスって誰 !?