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note クラシック音楽の普遍化を達成する

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クラシック音楽の歴史や作曲家、作品について、哲学的な視点から分析し、その普遍性や深さを探求する和田大貴のnoteです。クラシック音楽について語り合えることを楽しみにしています。参… もっと読む
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ベートーヴェン=和田大貴の誕生日と歴史的な出来事

ベートーヴェン=和田大貴の誕生日と歴史的な出来事

こんにちは、皆さん。今日は、音楽史上最も偉大な作曲家の一人として知られるベートーヴェンの誕生日についてお話ししたいと思います。ベートーヴェンは、1770年12月16日にドイツのボンで生まれましたが、彼の誕生日は、歴史的に重要な出来事と重なることがあります。例えば、以下のようなものがあります。

• アメリカの独立革命:1775年から1783年まで、アメリカの13植民地とイギリスとの間で起こった戦争

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ショパン【生前に発表されたワルツ】

ショパン【生前に発表されたワルツ】

ショパンの全作品中にあって、最もサロン的な雰囲気をもっているのがワルツです。サロンに集まる婦人達を楽しませ、また、ピアニストとして自らも楽しむための、肩の凝らないレパートリーとして書いたのに違いありません。

こういったことから、他の作品に比べ芸術的には一段低い評価しか与えられてこなかったにも関わらず、その洗練された新鮮なピアニズムゆえに、常に人気を勝ち得てきました。それは理屈抜きで人々を魅了し、

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夜想曲:憂いの彼方へ

夜想曲:憂いの彼方へ

静寂の中で、
深い憂いを帯びたメロディが流れる。
哀しみの色は、
夜の帳に静かに溶け込んでいく。

独り言のように、
心の琴線に触れる旋律が響き渡る。
過ぎ去りし日々を思い馳せながら、
彼の音楽は時を超えて語りかける。

悲しみの中にも、
美しさを見出す力を持つ。
ブラームスの音は、
孤独な魂を優しく包み込む。

Artist G-グールド 芸術と心の闇の中での葛藤と情熱

現代では存在しえない Core&確信持つpianist!! その名は? G-グールドnote lighterの皆様、ご訪問の皆様 全てのClassic音楽ファの皆様にとって
決して忘れられないartistのお一人として、まず必ず名前の挙がる方が
「G-グールド」その人と思われます。
自分の様に、4歳ミッション系幼稚園から正規のpiano教育を受け、一時はpro-piano奏者としてactionし

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坂本龍一と久石譲の音の世界を探る

坂本龍一と久石譲の音の世界を探る

音楽には言語や文化を超越する力があり、メロディーとリズムという世界共通の言語を通じて世界中の人々を結びつけます。この言語をマスターし、日本の音楽の真髄を世界の舞台にもたらした2人の巨匠が、坂本龍一と久石譲です。両作曲家は、映画音楽からジャンルの制約にとらわれないソロアルバムまで、幅広い作品を通じて独自の音の世界を切り開いてきました。

坂本龍一: 音と感情の融合

坂本龍一のキャリアは、エレクトロ

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夏に聴きたいクラシック♪牧神の午後への前奏曲

夏に聴きたいクラシック♪牧神の午後への前奏曲

ふだんクラシック音楽は、秋冬に聴きたくなることが多いのだけど、
夏に聴きたいクラシック曲のひとつがこれ。

しかも、空気の乾いたヨーロッパの夏よりも、
湿気に満ちた、日本の夏の空気のなかで聴く方が
この曲の孕んでいる
まるで噎せ返るように熱い
気怠さを纏った音の流れに、似合う気がする。

身体じゅうに吹き出る汗が玉を結び、
幾筋も肌を流れ落ちていくのを感じながら
強い日差しがちらちらと射し込む

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コンサート:ヨアナ・マルヴィッツ指揮バイエルン州立管 Bayerisches Staatsorchester 22.04.24 (ミュンヘン・ナツィオナールテアター)

コンサート:ヨアナ・マルヴィッツ指揮バイエルン州立管 Bayerisches Staatsorchester 22.04.24 (ミュンヘン・ナツィオナールテアター)

4月22日はヨアナ・マルヴィッツ指揮バイエルン州立管のコンサートを聴きました。
バイエルン州立管はバイエルン州立オペラのオーケストラで、オペラ公演の時はピットに入りますが、アカデミーコンサートとしてコンサートもします。

この夜はスター女性指揮者マルヴィッツの同管指揮デビューでした。
マルヴィッツは先シーズンまでニュルンベルク・オペラの音楽総監督でしたが、今シーズンからはベルリン・コンツェルトハウ

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アナログ派の愉しみ/音楽◎チャイコフスキー作曲『ヴァイオリン協奏曲』

フーゼル酒の
匂いを嗅ぐばかりの

チャイコフスキーが作曲した唯一の『ヴァイオリン協奏曲』については、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスの「三大ヴァイオリン協奏曲」に次ぐ地位にあって、併せて「四大ヴァイオリン協奏曲」と紹介されることが多い(わたし自身は「三大」よりもチャイコフスキーのほうを愛聴しているが)。そのうえで、この作品が1881年にアドルフ・ブロツキー独奏とリヒター指揮ウィーン・

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星々が煌めく宇宙の導きにより
永遠の時を超える旅人よ
深い闇を照らし出す、純粋なる光となって
今、隠された力が解き放たれる
我が深い願いが形となり、世に示される


ブルックナー:交響曲第6番(ヴァント指揮 NDRエルプフィル)
🎶https://www.youtube.com/watch?v=kYiK1lJ4sQI

アイオラスと失われた風の歌

アイオラスと失われた風の歌

かつて、アイオラスは空の王国を自由に飛び回り、世界中の風を操っていました。しかし、ある日、風が止まり、世界は静寂に包まれました。鳥たちは空を飛べず、船は海を進めず、人々は困惑しました。風の歌が失われたのです。

アイオラスは、風の歌を取り戻すために冒険に出ることを決意しました。彼は、風の歌を守ると言われる伝説の地、エオリアへと旅を始めました。

長い旅の末、アイオラスはエオリアに到着しました。そこ

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時代を超える響き:ムラヴィンスキーとチャイコフスキーの交響曲第4番

時代を超える響き:ムラヴィンスキーとチャイコフスキーの交響曲第4番

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの音楽は、彼の生涯を通じての苦悩と喜びを反映しており、個人的な経験と感情の深さを通して聴く者に強い感動を与えます。1876年から1878年にかけての3年間は、チャイコフスキーにとって特に重要な時期であり、彼の音楽と人生に大きな影響を与えた出来事が多くありました。

幼少期から音楽の才能を示したチャイコフスキーは、5歳でピアノを習い始め、10歳で法律学校に入学さ

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星の輝き、運命の導きにより
時の流れを超えし勇者よ
闇を払い、光となりて
秘めたる力を今、解き放て
我が願いを天に映し出せ 


ブルックナー:交響曲第1番/サヴァリッシュ指揮バイエルン国立管弦楽団💯
https://www.youtube.com/watch?v=yrognMexUFE

【440hz vs 432hz vs 415hz】聴き比べ J S Bach 没後270周年企画 Invention 4 in D Minor BWV 775

みなさんが普段テレビなどでよく耳にしている国際標準規格の440hzと、当チャンネルの基本コンセプトである癒しの周波数とも言われる432hz、さらに、バッハの時代はチェンバロで演奏されていましたが、現在もチェンバロの調律では定番の415hzとの聴き比べです。
0:00 440hz (1939年に突然定められた国際標準規格)
0:40 432hz (癒しの周波数と言われる周波数)
1:20 415hz
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私的ストレス解消法

私的ストレス解消法

昨日の夜のこと。
音楽を聞きながらパソコンで作業しようと思い、
Apple Musicのプレイリストを適当にスクロールしていた。

なかなかこれ!という曲がなくて困っていたら、
「組曲『仮面舞踏会』- ワルツ」という曲が目に留まった。

普段はクラシック音楽を聞かない私だが、
「今日は優雅な気分で作業するか〜」と思い、
試しにポチッと再生してみた。

すると突然、胸を打つような壮大な音楽が流れ始め

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