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また大阪か!(大阪市内編)

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大阪府内編→ https://note.com/deepannai/m/m64905fc8b8de また大阪か!なんやワレ!文句あんのか! (こちらのマガジンは大阪市内編です… もっと読む
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記事一覧

【THE関西の闇】脱税事件の舞台・梅旧院光明殿のある「下寺町バイク通り」を歩く

大阪という都市は極端なお土地柄で、大阪市内でごく一部のみエリート校が寄り集まる上町台地沿いとそれ以外の大部分のド下町ゾーンとでは全く街の性質が異なっている。今回訪れたのもそんな「格差」をモロに感じられる、上町台地の崖線に沿った、とある地域だ。 ここは浪速区と天王寺区の境目にある松屋町筋。最寄りの地下鉄駅で言うところの堺筋線恵美須町駅もしくは谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅の中間あたりになる。松屋町筋が途切れる南側の国道25号を挟んだ向かいには天王寺公園やお骨佛で有名な一心寺などが

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【東淀川区】昭和のリバーサイド大型マンション「エバーグリーン淀川」に圧倒される

新大阪直通で利便性が三倍増しになった感のある「JRおおさか東線」の新規開業部分、かつて淀川を渡る城東貨物線の一部で、貨物列車と歩行者が共に行き来していた「赤川鉄橋」を通る車窓から、何やらクソでかいマンションが見えて気になって仕方がないので現地に足を運んでみた。 この場所は住所で言うところの東淀川区東淡路一丁目。最寄り駅は阪急およびJR淡路駅ということになるが、淡路駅前からは結構離れていて、チャリンコがないと不便な距離感がある。大阪市民の飲み水を供給する「柴島浄水場」などに近

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【弁天町の伏魔殿】誰も立ち寄らないJR弁天町駅の右上側、大阪市港区「波除」には何があるのか

大阪万博開催まであと1年ということで、大阪市内のあちこちに万博関連のポスターを貼り付けたり市役所に“ミャクミャク様”の涅槃像を置いたり、おかしなカラーリングのラッピング電車とか走らせて機運を高めようと必死のようですが相変わらずマスコミのバッシングが激しく、既に波乱含みの展開となっております。それで万博開催地である大阪ベイエリアについつい意識が向く訳ですけれども… さて、我々がやってきたのはJR大阪環状線の「弁天町駅」だ。ここは万博アクセス線となる大阪メトロ中央線との乗換駅に

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【OK18番街】駅前徒歩ゼロ分の場末空間!JR大阪環状線「西九条」の高架下飲食街【トンネル横丁】

大阪駅からJR大阪環状線に乗って3駅目、大阪市此花区にある「西九条」と言えば皆様は何を思い浮かべるだろうか。一見の観光客にとってはUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行くための乗換駅でしかない場所だが、JR線に加えて阪神なんば線の駅があり…かつての阪神西大阪線の始発駅として長らくしけた姿を晒していたのも記憶によく残っている。駅前から少し歩けば「安治川隧道」があって、徒歩、あるいは自転車を押しながら川底を通る地下トンネルを介して川向かいの九条に渡る事ができる。 そんな

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【住之江区】高度経済成長期の勢いを感じさせる前衛的デザインのレトロ大型公団住宅「住吉団地」がイカす

広大な面積を誇る日本第二の都市・大阪市、高度経済成長期にこの大阪という街には労働力として地方から大勢の人々が移り住み、それぞれ生活を営む為の団地が各所に建造された。言わば“団地の博覧会”というべき都市とも言える大阪市内に数ある団地の中でも、とりわけ高度経済成長期の“ガンガンズンズングイグイ上昇”だった、メロラップかよと突っ込みたくなるような“昭和の勢い”をムンムン感じることができる団地が、メロラップの生みの親である、元スノボ選手・今井メロの故郷である大阪市住之江区に存在してい

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【カオス】十三本町の商店街の途中にあった「十三バイパス」の高架下施設解体工事で何やらイケナイものが見えている

大阪のド都心・梅田から阪急電車ですぐ、淀川を挟んだ向かいに広がる「十三」は昭和の時代からお下品極まりない歓楽街として栄えてきたこともあって街のイメージも宜しくなかったのだが、近年は鉄道延伸計画やタワマン建設などの開発予定がてんこ盛りで、そのイメージも明るくなろうとしている。 ところが同じ十三でも相変わらずの土着臭を漂わせる十三本町のアーケード商店街を歩くと、カオスな街並みは健在。最近はベトナム人経営の飲食店も増え始めて異国情緒すら漂い始めている。ところでそのアーケード街の途

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【大阪団地探訪】JR塚本駅の真ん前にある激渋レトロ団地「大阪市住宅協会塚本駅前ビル」を見物する

「塚本」…この駅名を聞くと貴方は何を思い浮かべるのだろうか。JR神戸線で大阪駅と尼崎駅の間にあり、梅田から淀川を跨いだすぐ向こう、一見便利そうに思えるロケーションかも知れないが、どこかしらマイナー感が拭えない。一昔前に蜂の巣をつついたかのような大騒ぎになった一連の“森友学園問題”の幼稚園があったのが、この塚本。そう言っておけば「ああ…」とようやく気づいてくれる人が何割いるか知らないけれども。 さて、そんな「塚本駅」で降りて何を見に来たかというと、別に森友学園とか全然無関係で

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【大阪団地探訪】地下鉄中央線の車窓からも見える!大阪ベイエリアのズタボロ軍艦アパート「大阪市住宅協会八幡屋住宅」を観察する

世間は未だに盛り上がっているかどうかよく分からない「大阪・関西万博」(2025年日本国際博覧会)…実はもう開催予定日まであと1年少しになってしまっていた。2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」から20年ぶりの国際博覧会という扱いになるが、いま大阪府・市政は大阪維新の会の与党体制下にあり、それが気に食わないと右から左から猛バッシングを受けて“アンチ万博”の大号令が掛けられている。巨大木造リングがカネの無駄遣いだとか、工事が遅れてるだとか、箸のコケたような事までほじくり立て

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【いかがわしい珍建築】大阪・谷町九丁目に鎮座する、フィリップ・スタルクがデザインした「バロンヴェールビル」を鑑賞する

人間の視覚というものは案外自分自身のものでもアテにならないもので、自らの想像力を外れたものが視覚に入った時にそれが何なのか一瞬理解できずに脳の処理がバグってしまう事がままある。それが街角の建築物だったりすると、評価の良し悪しはさておき、珍物件扱いされ街の名物になるのがオチだ。 さて、我々がやってきたのは大阪市中央区、地下鉄谷町九丁目駅に近い谷町筋沿いという大阪のまさにど真ん中のエリア。年がら年中クルマの行き来が激しい都心の一角である。そこにビルの外壁一面緑一色で窓もろくに取

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【大阪移民街2024】令和六年、大国町のベトナミーズタウンがさらに進化していた件

DEEP案内編集部の記事の読者の皆様、あけましておめでとうございます。新年早々、能登半島地震や羽田空港での旅客機衝突事故と立て続けに悲惨な出来事で幕を開けて、皇居での新年一般参賀すら取りやめとなってしまった、出だしから不吉で波乱含みの2024年ですが、読者の皆様には本年も変わらず当方書き下ろしの記事の数々をお読みの上、街ネタ盛り沢山の充実した日々を過ごして頂けるよう祈念致します。 …というわけで新年一発目のネタはまず大阪からなんですが、今の時期は「今宮戎神社」で開催される新

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【淀川区】aikoが歌った「三国駅」の変わらない街並みと変わった街並み、そしてサンティフルみくに商店街

劇団員の自殺にまつわる報道で最近何かと騒がしい宝塚歌劇団、根強いコアなファンの女子軍団だとか、そういった華やかなイメージが先走る「阪急宝塚線」を勝手にセレブ路線だと思っている方々がいるようだが、そのイメージ通りの住宅街は相当郊外まで出なければ見当たらず、十三からしばらくは大阪らしいド下町の風景が連なっている。 そこで今回は十三から一つ先の「三国駅」の界隈を歩く事にした。そう言えば何気に今まで見過ごしてきた地域である。途中下車したことすら記憶にないかも知れない。地下鉄御堂筋線

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【純喫茶ブームってなに】“マル屋”が休業した今の大阪市内で最も安いと思われる喫茶店が意外にも「谷町九丁目」にあった

今、巷は“純喫茶ブーム”なるものが起こっているらしい…まあ、厳密には何度もぶり返しているものですけれども、こういう話が出てくると大抵はTBSの「マツコの知らない世界」でそのネタが取り上げられたばかりで、あとはネット上に散らばるバズり目当ての後追いアフィメディアがよってたかって書き殴るという流れが出来ている。腐ってもテレビはテレビである。なんだかんだ言って世間への影響力は未だもって絶大なものだ。 とりあえずマツコの番組に紹介されてしまった店はこちらとしては食傷気味で“ご遠慮さ

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【西成区】日本一の激安喫茶?!西天下茶屋銀座商店街の絶滅危惧種激渋純喫茶「マル屋」が廃業してしまった件

大阪という街はDEEPの牙城である。レトロ物件の宝庫だったりヤバイ人間の坩堝だったり色々濃すぎる訳であるが、その中でも「西成」はあまりにコア過ぎて日本の最低辺社会だとかリアル北斗の拳だとか日本のヨハネスブルグだとか散々な事を言われてきた。そんな西成のイメージ通りの場所は釜ヶ崎だけでっせ…と釈明するのもいちいち面倒臭くなってきた。 で、今回紹介するのはそんな西成区にある土着臭全開な街の喫茶店のお話。南海高野線の支線「汐見橋線」という盲腸線が岸里玉出駅から分岐している。それに乗

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【令和最新版】西成が中国に買われる日…西成区太子・山王の中華カラオケ居酒屋密集地帯「飛田本通商店街」を歩く(2023年版)

“日本で一番治安の悪い街”だの“暴力団の巣”だの“ヤク中ばっかり”だの、常々ろくでもない評判しか聞こえない大阪市西成区のドヤ街・通称「釜ヶ崎」であるが、時代は令和に代わり、そのような評判も過去のものとなりつつあるようだ。 既にコロナ前のインバウンド景気が始まった頃からドヤ街が外国人観光客などのバックパッカーの寝床と化していて、観光客が空気も読まずにヤバイ地域にズカズカ入っていったり、また暴対法の強化で数多く存在していた暴力団事務所が差し押さえられるなどして、ヤクザが街にいら

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