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美術展鑑賞記録

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過去に訪れた美術館や美術展の記録を残しておこうと思ってマガジンにしました。
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青山悟 刺繍少年フォーエバー 永遠なんてあるのでしょうか(目黒区美術館)

青山悟 刺繍少年フォーエバー 永遠なんてあるのでしょうか(目黒区美術館)

先週行って、大変感銘を受けて是非紹介したいと思っていたのに、時間がたってしまった! 目黒区美術館で開催中の「青山悟 刺繍少年フォーエバー 永遠なんてあるのでしょうか」展、2024/4/20-2024/6/9、あと1週間で終わってしまう!
展覧会にあわせて、図録も一般書として刊行されている。展示作品以外にも紹介されている作品あり。

展覧会のメインは2階会場だったが、入ってすぐに、目黒区内在住の青山

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板倉鼎・須美子展(千葉市美術館)

板倉鼎・須美子展(千葉市美術館)

先日、千葉市美術館で「板倉鼎・須美子」展を見てきた。会期2024/4/6-2024/6/16。名前を知らない画家だったので、情報があまり入ってきていなかったのだが、チラシで作品を幾つか見て驚いた。不思議な風合いで、鮮やかな色を多用した明るい絵。見に行かなくては!、と時間を作って行ってみたら、予想以上によかった。
そして、感想書かなくちゃ、と思っていたら、昨日の朝日新聞の書評欄に、山内マリコさんが、

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右手首骨折! 左手左腕だけで何が出来るかチャレンジ(6)

右手首骨折! 左手左腕だけで何が出来るかチャレンジ(6)

4月20日にランニング中に転倒して右手首を骨折した記録その6。

トップ画像、分かりにくいですが、受傷して20日近くたってなお、実は結構難儀するのが、お菓子等の個装袋を開けることです、ということを伝えようとしている写真です。
袋の端にはギザギザがあり、その谷部分に力をかければ、お菓子の取り出しやすさは別として、とりあえず封は開くものですが、この、指先でひねるように封を切る、という動作には、実は右手

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国宝・燕子花図屏風 デザインの日本美術(根津美術館)

国宝・燕子花図屏風 デザインの日本美術(根津美術館)

5月5日(日・祝)に根津美術館に行ってきた。かなり前に日時指定券を買っていたので、行列などなしにすっと入場。当日券は行列していて、少しずつ入れている感じだったが、わたしが帰るときには行列なくなっていたので、当日思い立ってもそんなにストレスなく行ける模様。
恒例の、国宝燕子花図屏風(尾形光琳筆)の展示、大体3年に2回位のペースで見に行っているかな。今年は会期2024年4月13日~5月12日で「国宝・

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マティス 自由なフォルム(国立新美術館)

マティス 自由なフォルム(国立新美術館)

国立新美術館で開催中の「マティス 自由なフォルム」展、2024年2月14日~5月27日。4月18日に見に行ったのだが、その後ばたばたしていて、鑑賞記録をまとめるのが遅くなってしまった。
入場予約不要。逆にどの位混むか不安で平日の朝いちで行ってみたが、ゴールデンウィークが終わろうとしている本日時点でも日時指定不要になっているので、めちゃくちゃ混雑はしていないのかも。実際、見にくくていやな思いはしなか

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旧朝香宮邸を読み解くA to Z(東京都庭園美術館)

旧朝香宮邸を読み解くA to Z(東京都庭園美術館)

東京都庭園美術館は、1933(昭和8)年に朝香宮邸として建てられ、アール・デコ様式の建物を用いた美術館。庭も広くて気持ちいい。
朝香宮家は、久邇宮朝彦親王の第8王子鳩彦王が1906年(明治39年)に創立された宮家。訪れるたびに屋敷の広さ、調度の豪奢さに感銘を受けていたのだが、屋敷そのものをクローズアップした今回の展覧会で、改めてその金のかかり具合に驚く。久邇宮家とか書いていても、現在の皇族とどの程

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オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期(麻布台ヒルズギャラリー)

オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期(麻布台ヒルズギャラリー)

麻布台ヒルズギャラリー開館記念展:オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期(2023/11/24-2024/3/31)にようやく行ってきた。オープン直後の麻布台ヒルズに行くのが気ぶっせいだったので、ちょっと落ち着いてから、と思って、1月くらいにチケット予約サイトに行き、《終わりなき研究》体験付チケットを購入。
(一般チケット1800円、体験付きチケット2800円)

オラファー

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村上隆 もののけ京都(京都市京セラ美術館)

村上隆 もののけ京都(京都市京セラ美術館)

「村上隆 もののけ京都」展は、2024年2月3日~9月1日、京都市京セラ美術館新館 東山キューブにて開催。
京都マラソンに行くので、これは絶対見てこなくては、と、あらかじめ電子チケット購入。特に日時指定はないが、そこそこの混雑。会期後半はかなり混む可能性があるかも。京セラ美術館は、京都マラソンエキスポ会場のみやこめっせの隣で、ゼッケンを受け取ってから美術館へ。
本館を通り抜けるところに巨大な阿吽像

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マリー・ローランサン-時代をうつす眼(アーティゾン美術館)

マリー・ローランサン-時代をうつす眼(アーティゾン美術館)

子どもの頃からローランサンが好き。松谷みよ子の短編にローランサンへの言及があったのを読んだときから、憧れ、見られる機会があれば見に行き、マリー・ローランサン美術館は、蓼科にあった頃にも何回か行き、ホテルニューオータニ内にあったときも行った。今も、マリー・ローランサン美術館収蔵の作品が結構あるので、またどこかにハードが出来ることを心から願っている。
アーティゾン美術館で開催中の「マリー・ローランサン

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青木野枝展 光の柱(市原湖畔美術館)

青木野枝展 光の柱(市原湖畔美術館)

千葉県市原市、高滝湖畔にある、市原湖畔美術館で開催中の「光の柱 青木野枝」展を見てきた。2023/10/17-2024/1/14 来週で終わってしまうが、見に行けて本当によかった。
2022年に瀬戸内国際芸術祭に行ったときに、豊島で「空の粒子」を見て、その翌日、小豆島で「空の玉」を見たのだが、この、「空の玉」にとにかく圧倒された。寒霞渓という、島の中心部の高台で、斜面から下界を臨める場所に、鉄の輪

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ゴッホと静物画 伝統から革新へ(SOMPO美術館)

ゴッホと静物画 伝統から革新へ(SOMPO美術館)

SOMPO美術館に、「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」展を見にいってきた。会期2023/10/17-2024/1/21、あと2週間。日時指定券の予約を推奨されるが、本日でも、当日券の購入は可能だった。来週以降の週末は、予約分だけでいっぱいいっぱいかも。
SOMPO美術館収蔵の「ひまわり」に、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館収蔵の「アイリス」をツートップとしてあしらい、花の絵を中心に、静物画だけ

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テオ・ヤンセン展@千葉県立美術館

テオ・ヤンセン展@千葉県立美術館

千葉県立美術館で開催されているテオ・ヤンセン展に行って来た。千葉県誕生150周年記念 オランダ文化交流事業、という謎の能書きだが、テオ・ヤンセンの作品が見られるのは嬉しい。
会期2023/10/27-2024/1/21 入場料大人1000円は良心的。
わたし自身は2010-2011年の科学未来館の展覧会、2019年の札幌芸術の森での展覧会に続く3回目のテオ・ヤンセン。現在も製作を続けている現役のア

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皇居三の丸尚蔵館 開館記念展「皇室のみやび 受け継ぐ美」

皇居三の丸尚蔵館 開館記念展「皇室のみやび 受け継ぐ美」

11月10日(金)、昼間の時間帯のコンサートに行く予定があったので、休暇をとって、ついでに、前週に開館した皇居三の丸尚蔵館の開館記念展、「皇室のみやび 受け継ぐ美」を見に行ってきた。
三の丸尚蔵館は平成5年11月に開館。建物は小さいが、入場無料で、皇居東御苑を散歩したついでなどにふらっと立ち寄って、いいものを見せてもらえる、会いに行ける財宝、って感じの施設だった。一度に見られる作品はせいぜい30点

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デイヴィッド・ホックニー展@東京都現代美術館

デイヴィッド・ホックニー展@東京都現代美術館

気付いたら、会期終了2週間前! 慌てて東京都現代美術館へ、デイヴィッド・ホックニー展を見に行ってきた。7月15日~11月5日。巡回なし。長くやっていたので、油断していた。
紙チケットを貰って、手帖に貼っておくのが好きなので、窓口で買おうと思ったらチケット売り場長蛇の列だった。並ばないで、その場でe-tixのオンラインチケットを買った。前にも現代美術館のチケット売り場ですごく並んだ記憶があるので、有

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