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フォレスト出版立ち読みの本棚

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フォレスト出版の新刊・既刊・これから出る本の試し読みができるコーナー
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記事一覧

優等生が好きな上司、劣等生が好きな上司

上司というのは、デキる部下を求めるものです。 しかし、そんな部下はめったにいません。使い物にならなかった自分の若い頃を棚に上げて、ないものねだりをしてしまうわけです。 一方で、デキない部下を好む上司も、一定数いるそうです。 どういうことでしょうか? 部下にマウントを取れたり、自分の地位が脅かされないからでしょうか。 5月の新刊の鈴木邦成『はかどる技術』を読むと、そんなショボい理由ではなさそうです。 以下、関連した箇所を抜粋して掲載します。 これを読むと、むしろデキない部下を

【会社経営】社長としてお金の流れを把握すべき範囲は?

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 社長として、自社のお金の流れを把握しておくことは重要なことは言うまでもありません。ただ、社員がいる場合、特に経理担当がいる場合は、その経理担当に任せっきりになってしまう社長が多いようです。 自らも140億円の負債から自立再生を成し遂げ、1500社以上の中小零細企業の社長を救ってきた経営アドバイザーとして知られる三條慶八さんは、社長としてお金の流れを絶対に把握しておくべき、3つの数字があると言います。その数字を把握しておか

和歌山カレー事件・死刑囚の長男との対談を決行した理由

フォレスト出版編集部の寺崎です。 前回、新刊『抗う練習』(印南敦史・著)から、いまどきの「ロック(死語かもだけど)」と「抗う」ということについてつらつら書きました。 ところで、本書は後半部分で和歌山カレー事件の林眞須美・死刑囚の長男と著者とのロングインタビュー(対談)が収録されています。 なぜ、死刑囚の長男との対談なのか? それは・・・「抗う」というテーマを、林さん(長男)は自ら体を張って、人生をかけて体現しているようにしか見えなかったからです。 林さんは母親が一貫

【コミュニケーション】会話の達人が大切にしているとは?

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 会話が上手な人、 相手に「また会いたい」と思わせる人、 部下からはもちろん、上司からも信頼される人……。 そんな「会話の達人」が共通して大切にしていることがあります。 それは、つねに「相手が主役」という意識です。 「なんだ、そんなことか。知ってるよ」と思った方に質問です。 では、「相手が主役」にした会話をするためには、具体的にどのように実践すればいいのでしょうか? この「相手が主役」という意識をどのように

高円寺の怪しげな店で「ロックと反骨」を考えてみた

フォレスト出版編集部の寺崎です。 昨晩、新刊『抗う練習』の著者・印南敦史さんと、この本の構想が生まれた場所である高円寺「バーミィ」で打ち上げをしました。 このお店はいまや伝説的存在である荻窪ロフトの店主(ご夫婦)が開いたエスニック料理屋さんで、音楽好きが集まる店として、知る人ぞ知る店。とにかくレコードの埋蔵量がすごい。かかる音楽で居合わせた客同士に自然と交流が生まれる素敵な空間です。 昨日は「当時のマニアックなグループサウンズのバンドはもっと再評価されるべき。ザ・ダイナ

【会社経営】取引業者との理想的な関係は、どのような関係か?

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 会社経営において、自社の事業に尽力してくれる取引業者は貴重な存在です。我々出版社でいえば、印刷会社、デザイナー、DTP会社、ライター、編集プロダクション、フリー編集者などなど、外部の取引業者やフリーランスの方々に支えられています。そのような取引業者があるからこそ、自社の事業が成り立っているわけであり、ありがたい存在であることは言うまでもありません。 ただ、そんな取引業者とは、どんな距離感で付き合うのか、関係性を築くのか、

「怒りは絶望に勝る」というターミネーター3の言葉の深い意味

フォレスト出版編集部の寺崎です。 「抵抗」 「抗(あらが)う」 この言葉を聞いて、あなたはどんな印象を持ちますか。 権力に抗う。 差別に抗う。 偏見に抗う。 これまで、われわれ人類には、時代の節目において「抵抗」してきた歴史があります。アメリカの独立戦争やフランス革命を民主主義の歴史的ルーツとして位置付けるならば、その実現理念として掲げられたのが、英・哲学者ジョン・ロックにより提唱された「抵抗権」であり「革命権」です。 そんな過去に「抗ってきた人々」の礎の上に私たち

【中小企業経営】古い業界の慣習を打破するコツ

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 時代や社会の流れや変化が早い今、会社経営において臨機応変に対応していくことが求められるのはご承知のとおりです。ただ、業界全体の常識やルール、慣習が、その変化のスピードを落としていたり、さまたげになっていることが、業界によってはケースもあるようです。 そんな古い業界の慣習を打破するためにはどうすればいいのか? 自らも140億円の負債から自立再生を成し遂げ、1500社以上の中小零細企業の社長を救ってきた経営アドバイザーと

「抗うこと」を忘れていませんか。

フォレスト出版編集部の寺崎です。 唐突ですが・・・あなたは最近なにかに抵抗しましたか? 抵抗する 抗(あらが)う いまの時代、なんらかの自分の信念を貫くために抗う、そういうことを忘れているような気がします。逆に、流されて生きることに慣れすぎていないでしょうか。 そんな時代に風穴を開けようと試みた新刊が出ました。 印南敦史『抗う練習』 今日は発売を記念して、本書の「はじめに」を全文公開します。 *** 『抗う練習』はじめに 本書を手にとっていただき、ありがとうご

物流のセオリーで仕事や人生の「滞り」を解消できるのか?

1日のうちで、一番仕事や勉強がはかどる時間帯はいつだと思いますか? こうした質問の回答として最も多いのが「朝」のはずです。 事実、朝こそがゴールデンタイムといわんばかりの朝活や時間管理の本があふれていますし、デキるビジネスパーソンは朝型というイメージをお持ちの人も多いのではないでしょうか。 しかし、物流・ロジスティクス工学の第一人者はそれを完全否定します。 なぜなら、朝は何かとピークが集中する時間帯だから。 物流の常識で考えれば、ピークこそが「滞り」を生みます。お中元やクリ

【商売】お客様は一律で平等に扱うべきか?

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 当たり前ですが、ビジネス・商売をするうえで、お客様は大切です。お客様が自社の商品やサービスを気に入ってくださり、ご購入いただけるからこそ、ビジネス・商売が成り立つわけです。 では、お客様なら誰でも、一律で平等に扱うべきなのでしょうか? 自らも140億円の負債から自立再生を成し遂げ、1500社以上の中小零細企業の社長を救ってきた経営アドバイザーとして知られる三條慶八さんの答えは……ずばり「No」です。 それは、なぜ

「オルカン一択は危険」と言われる根本理由【後編】

フォレスト出版編集部の寺崎です。 新NISAでいま一番売れている投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)=通称・オルカン」「S&P500=通称・エスピー500」の一括投資が危険であることを前編でご紹介しました。 今日は続編(=完結編)です。 世界大恐慌で株価はどれほど下落したか?前回記事で2008年に起きたリーマンショックのときの「オルカン」「S&P500」の下落率について触れましたが、今日はさらに歴史をさかのぼってみます。 オルカンもS&P5

【経営者】「こだわり」と「やめる勇気」、大切なのはどっち?

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 中小零細問わず、会社経営において、経済的コスト、時間的コストをある程度かけてきた事業が不振に陥ったとき、こだわりを持って継続し続けるか、これ以上赤字を膨らませないように損切り的に撤退、いわゆるやめるべきか、迷うことが出てきます。経営者は、「こだわり」と「やめる勇気」のはざまで、判断を下すのに迷うものです。そのはざまで迷い、判断する。経営者はその連続と言っていいかもしれません。 「こだわり」と「やめる勇気」、大切なのはどち

「オルカン一択は危険」と言われる根本理由【前編】

フォレスト出版編集部の寺崎です。 新NISAでいま一番売れている投資信託といえば「オルカン」です。 正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」。 ※「イーマクシススリム」と呼びます。 米国株式で運用する投資信託であるS&P500(通称・エスピー500)と並んで大人気のオルカンですが、それもそのはず。 この2つの商品、過去の年平均リターン率がハンパないからです。 以下『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』(鬼塚祐一・著