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ゲームいきものレポート(全記事)

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ゲームに出てきたいきものについてのレポートです。
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記事一覧

【レポート】ハンドウイルカ――ハンドウイルカとバンドウイルカ

いきもの名:ハンドウイルカ(バンドウイルカ)
学名:Tursiops truncatus

【登場するゲーム】

 クジラ目マイルカ科のハンドウイルカ。イルカといえば、マイルカよりもこのイルカの姿を思い出す人も多いかもしれない。「ハンドウイルカ」か「バンドウイルカ」なのかという問題だが、正直に書くとどちらも広く使われており、どちらが正しいと一概に言えない状況にある。『FOREVER BLUE LU

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【レポート】エンゼルフィッシュ――エンゼルフィッシュは白と黒と、黄色?

いきもの名:エンゼルフィッシュ
学名:Pterophyllum sp 

【登場するゲーム】

 スズキ目シクリッド科のエンゼルフィッシュ。エンゼルフィッシュという名前はとても有名だ。その名前を聞いたことがある人は多いだろう。その姿も三角形でわかりやすいため、熱帯魚の絵を描くときに三角の魚を描いているときはだいたいこの魚がモデルだろう。
 ゲーム世界でも、もちろん多くのゲームで見ることができる。『

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【レポート】アカメアマガエル――赤いネコっぽい眼の木の妖精

いきもの名:アカメアマガエル
学名:Agalychnis callidryas

【登場するゲーム】

 無尾目アマガエル科のアカメアマガエル。アマガエルのきれいな緑に赤い眼が特徴的。鮮やかな色であるが、毒があるカエルではなく、そのかわいらしい見た目から人気のあるカエルだ。
 ゲーム世界でカエルは時々出会うことができる。しかし、アカメアマガエルに出くわすことはあまりない。現実世界では木の上で過ごす

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【レポート】インドクジャク――たまにオスや飼育員に向かって求愛するらしい

いきもの名:インドクジャク
学名:Pavo cristatus

【登場するゲーム】

 キジ目キジ科のインドクジャク。その名の通りインドの国鳥。羽を閉じている姿と開いてる姿で印象ががらりと変わる。神聖な鳥として扱われることがある。ヨーロッパで食用にされることがあると言われるが、味については油が少なめの鶏肉らしい。
 ゲーム世界ではこの鳥は動物園で見ることができる。あまり野生で見かけることはない。

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【レポート】フエヤッコダイ――ゲーム世界ではペアではなく群れで動く魚

いきもの名:フエヤッコダイ
学名:Forcipiger flavissimus

【登場するゲーム】

 スズキ目チョウチョウウオ科のフエヤッコダイ。口が伸びていることが特徴的。英語でロングノーズと言われるくらいの大きな口だ。オオフエヤッコダイという魚もいるらしいが、そちらはあまり知られていない。
 ゲーム世界でも人気の熱帯魚だ。黄色い体に特徴的な顔をしている。『アクアノートの休日』では群れになっ

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【レポート】ハルキゲニア――幻覚が生んだ謎の生物はどのような姿か

いきもの名:ハルキゲニア
学名:Hallucigenia sparsa

【登場するゲーム】

 有爪動物のハルキゲニア。有爪動物と言ったが、正確な分類はあまり分からない。ハルキゲニアといえば、どっちが前か後かという論争に結論が出たのが2015年のこと。それまでお尻だと言われていた方が顔であり、顔だと思われていたところがお尻ということになった。また、復元の中に頭が膨れているものがあるが、これは肛門

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【レポート】ミジンコ――ゲーム世界のミクロな世界

いきもの名:ミジンコ
学名:Daphnia pulex

【登場するゲーム】

 双殻目ミジンコ科のミジンコ。誰もが知っている微生物です。小学校や中学校のときに微生物の観察をしたことがあると思いますが、その微生物の中で最も有名なもののひとつです。『ことばのパズル もじぴったんDS』では「夏はオスが生まれず、メスだけで繁殖。」という面白い特徴が書かれています。
 ゲーム世界でも意外と見ることができま

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【レポート】ハナカマキリ――ランの花に似たきれいなカマキリ

いきもの名:ハナカマキリ
学名:Hymenopus coronatus

【登場するゲーム】

 カマキリ目ハナカマキリ科のハナカマキリ。カマキリの中ではとてもきれいでかわいらしい印象を受ける人が多いかもしれません。ピンクと白の体はランの花を連想させるそうです。そのため、「ランカマキリ」と言うこともあるそうです。
 ゲーム世界でも、このカマキリは人気です。しかし、『あつまれ どうぶつの森』では捕ま

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【レポート】カワウソ――「かわうそ」という妖怪、ご存じですか?

いきもの名:カワウソ
学名:ー

【登場するゲーム】

 食肉目(ネコ目)イタチ科のカワウソ。いわゆるカワウソなので、特定の種ではない。そのせいか、『Cell to Singularity』では「カワウソ」と言いながら画像はラッコになっている(ラッコもイタチ科)。
 ゲーム世界ではやはりかわいらしさからか、コツメカワウソの見た目をしているカワウソが目立つ。それはそれでかわいらしいのだが、よく見てみ

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【レポート】ヒヨドリ――ヒーヨヒーヨといえばヒヨコかヒヨドリ

いきもの名:ヒヨドリ
学名:Hypsipetes amaurotis

【登場するゲーム】

 スズメ目ヒヨドリ科のヒヨドリ。「ヒーヨ、ヒーヨ」と大きい声で鳴いているためヒヨドリと呼ばれるようになったという、わかりやすい鳥。全国で見ることができるので、姿を見たことがない人でも鳴き声を聞けば「あ! 知ってる!」という人もいるのではないだろうか。
 ゲーム世界では鳥の情報を載せるとしたら絶対に載る鳥で

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【レポート】イスズミ――釣られたショックで脱糞するざんねんなおさかな

いきもの名:イスズミ
学名:Kyphosus vaigiensis

【登場するゲーム】

 スズキ目イスズミ科のイスズミ。先日寿司屋に行くと「イスズミ」があると書いてあり、面白くて注文してみた。白身魚でしっかりした味で美味しい魚であったが、後で調べてみると厄介者扱いされる魚らしい。美味いのにと思ったが、理由はちゃんとあった。その話は後述に。
 さて、ゲーム世界ではめっちゃよく見るというわけではな

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【レポート】ハツカネズミ――ゲームネズミは健康に過ごすことができるのか

いきもの名:ハツカネズミ
学名:Mus musculus

【登場するゲーム】

 ネズミ目ネズミ科のハツカネズミ。実験動物の代表格。精神系の薬を作るときにも実験動物として選ばれるから「鬱病のネズミ」とか「学習性無力感のネズミ」とかなかなかに可哀想なネズミが生まれてしまう。人間の文化的な活動とは切っても切れない関係のネズミだ。
 ゲーム世界でもそういう扱いをされているかというと、正直まだわからない

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【レポート】オウムガイ――ゲーム世界で一番人気な気がする「生きた化石」

いきもの名:オウムガイ 
学名:Nautilus pompilius

【登場するゲーム】

 オウムガイ目オウムガイ科のオウムガイ。頭足網であるため、イカやタコの仲間でもある。ノーチラスという船を意味する名前も持っていて、アンモナイトに似たその見た目は「生きた化石」の代表格ともいえる(厳密にはアンモナイトとは別の種)。
 ゲーム世界では……圧巻の登場回数だ。これでもまだ氷山の一角だろう。note

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【レポート】ガラパゴスゾウガメ――あなたの知るガラパゴスゾウガメはどんな見た目?

いきもの名:ガラパゴスゾウガメ
学名:Chelonoidis nigra

【登場するゲーム】

 リクガメ科のガラパゴスゾウガメ。最大のリクガメであり、長寿なカメとしても知られています。動物園で見たことがあるという人も多いでしょう。200年近く生きるといわれているそうです。実はダーウィンが進化論を考えるきっかけになったとも言われています。
 ゲーム世界でただ「ゾウガメ」と言われたときは、おそらく

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