マガジンのカバー画像

ゲームいきものレポート(虫)

34
ゲームに出てきたいきものについてのレポートです。
運営しているクリエイター

記事一覧

【レポート】ハナカマキリ――ランの花に似たきれいなカマキリ

いきもの名:ハナカマキリ
学名:Hymenopus coronatus

【登場するゲーム】

 カマキリ目ハナカマキリ科のハナカマキリ。カマキリの中ではとてもきれいでかわいらしい印象を受ける人が多いかもしれません。ピンクと白の体はランの花を連想させるそうです。そのため、「ランカマキリ」と言うこともあるそうです。
 ゲーム世界でも、このカマキリは人気です。しかし、『あつまれ どうぶつの森』では捕ま

もっとみる

【レポート】シボリアゲハ――ゲーム世界では2011年より前から発見されていた幻の蝶

いきもの名:シボリアゲハ
学名:Bhutanitis ludlowi

【登場するゲーム】

 チョウ目アゲハチョウ科のシボリアゲハ。ウスバアゲハの仲間だ。ブータンのヒマラヤ山脈で見ることができる「秘蝶」であり、幻の存在として扱われている。2011年にNHKでシボリアゲハを見つけにブータンに行く話が放送された(参考のリンクで全容を読むことができる)が、その後シボリアゲハはブータンの国蝶となったらし

もっとみる

【レポート】ヤンバルテナガコガネ――「しんしゅのむしが おちてきた」

いきもの名:ヤンバルテナガコガネ
学名:Cheirotonus jambar

【登場するゲーム】

 コウチュウ目コガネムシ科のヤンバルテナガコガネ。コガネムシというとカブトムシ系やクワガタ系が有名であまり意識していなかったが、幼虫がすごくカブトムシ系に似ている。『SIMPLE DSシリーズ Vol.3 THE 虫とり王国~新種発見!ノコギリカブト!?~』を見ると、オスがテナガであり、メスが普通

もっとみる

【レポート】ヤマトシジミ――小さい蝶といえば、青いシジミチョウ

いきもの名:ヤマトシジミ
学名:Pseudozizeeria maha

【登場するゲーム】

 チョウ目シジミチョウ科のヤマトシジミ。シジミチョウといえば小さなちょうちょであり、その色は青のイメージがあるという人は多いかもしれない。それもそのはず。このヤマトシジミは本州~南西諸島まで広く分布している。街中でも飛んでいることが多いため、「青いシジミチョウを見た!」という人が多いのである。
 ゲーム

もっとみる

【レポート】アレキサンドラトリバネアゲハ――その大きさは鳥と間違えるくらいに

いきもの名:アレキサンドラトリバネアゲハ
学名:Ornithoptera alexandrae

【登場するゲーム】

 チョウ目アゲハチョウ科のアレクサンドラトリバネアゲハ(アレキサンドラトリバネアゲハ)。トリバネアゲハの仲間は大きくきれいな寒色系の色合いが特徴です。そして、大きな羽を持っている世界最大のチョウであると言われています。
 もちろん、ゲーム世界でもこのチョウは人気です。ゲームボーイ

もっとみる

【レポート】リンゴカミキリ――リンゴの木を食べ尽くす幼虫のゲームを作ろう

いきもの名:リンゴカミキリ
学名:Oberea japonica

【登場するゲーム】

 コウチュウ目カミキリムシ科のリンゴカミキリ。名前はかわいいが、リンゴの樹皮を齧るため、害虫とされていることが多い。農家の人たちにとっては出会いたくない虫だろう。
 ゲーム世界では幸いデータベースでしか見たことがない。しかし、リンゴを作ったりする農家シミュレーター的なゲームでこの虫が出るとしたら、けっこう恐ろ

もっとみる

【レポート】ミズムシ――くりくりした目をもつ水生昆虫

いきもの名:ミズムシ
学名:ー

【登場するゲーム】

 カメムシ目ミズムシ科のミズムシ。水生昆虫としては、ゲンゴロウやタガメが有名だが、こちらもなかなかかわいい水生昆虫。大きな目にコウチュウらしいシュっとしたフォルム。『クイズ&タッチけんさく 虫図鑑DS ~虫を探そう・調べよう~』の写真の顔を見て「わ、かわいい!」となった人も多いだろう。
 しかし、そんなかわいい顔も、ゲームボーイ時代にはなかな

もっとみる

【レポート】オウゴンオニクワガタ――「黄金」と「金」の違い

いきもの名:オウゴンオニクワガタ
学名:Allotopus rosenbergi.

【登場するゲーム】

 コウチュウ目クワガタムシ科のキンオニクワガタ。命に値段はない。どんな見た目だろうが、一つの命だ。しかし、この金色のクワガタに、人は高い値段をつけずにはいられないだろう。
 ゲーム世界でもそれは同じであり、レアな虫、伝説の虫のような扱いをされることが多い。また、価値だけの存在ではなく、オニク

もっとみる

【レポート】メネラウスモルフォ――青い蝶の代表格

いきもの名:メネラウルモルフォ
学名:Morpho menelaus

【登場するゲーム】

 チョウ目タテハチョウ科のメネラウスモルフォ。モルフォチョウといえば、このメネラウスモルフォだろう。青い蝶で一番有名なのではないだろうか。光るようなきれいな蝶だ。
 ゲーム世界でもこの蝶々は有名だ。翅の輝き方を表現する方法がそれぞれのゲームで違っていて、個性がある。個人としては、『昆虫博士2』の空のような

もっとみる

【レポート】クロスズメバチ――ハチよりアリっぽく見えるハチ

いきもの名:クロスズメバチ
学名:Vespula flaviceps

【登場するゲーム】

 ハチ目スズメバチ科のクロスズメバチ。「雀ほど大きなハチ」ということでスズメバチと聞いたことがあるが、このハチは1㎝くらいと大きさはそこまで大きくないように見える。スズメバチが黄色と黒の警戒色に対して、クロスズメバチは黒と白でアリっぽい見た目をしている。
 ゲーム世界でスズメバチやハチはけっこう見かけるも

もっとみる

【レポート】オトシブミ――学校の手紙交換で今でも使われていそうな手法

いきもの名:オトシブミ
学名:Apoderus jekelii

【登場するゲーム】

 コウチュウ目オトシブミ科のオトシブミ。虫っぽい名前から離れていますが、これはこの虫の面白い特徴から来ています。「落とし文」という言葉からきていますが、これは江戸時代ころに行なわれた密偵の手紙の渡し方がオトシブミの葉を落とすのに似ていることからきています。
 そのような、ユニークな特徴を持っているせいか、ゲーム

もっとみる

【レポート】マイマイカブリ――カタツムリだけでなく貝類も好きなのでは?

いきもの名:マイマイカブリ
学名:Damaster blaptoides

【登場するゲーム】

 コウチュウ目オサムシ科のマイマイカブリ。名前がその性質を表しているといえる虫のひとつです。この甲虫はカタツムリを好み、それを食べている様子がカタツムリ(=マイマイ)を被っているように見えるため、この名前になりました。その様子については『なつもん! 20世紀の夏休み』のサトル君の絵日記に描かれています

もっとみる

【レポート】セスジスズメ――よく食べよく育ってしまうスズメガ

いきもの名:セスジスズメ
学名:Theretra oldenlandiae oldenlandiae

【登場するゲーム】

 チョウ目スズメガ科のセスジスズメ。飛行機や戦闘機のようなシャープな羽の形をしているこのスズメガは日本全土で見ることができます。縦の線が入っていることが、この「セスジ」の由来になっていると考えられます。
 この見た目のかっこよさから、ゲーム世界でも見ることができるスズメガに

もっとみる

【レポート】ウバタマムシ――目立たないは最大の防御

いきもの名:ウバタマムシ
学名:Chalocophora japonica

【登場するゲーム】

 コウチュウ目タマムシ科のウバタマムシ。タマムシといえば、緑のきらびやかな虫で、一時はセンター試験の現代文(小説)に出てきたことでネタにされてきた虫だ(「タマムシですよ!」「あなたはこの色のレインコートが嫌いなんですか!?」、『たま虫を見る』より)。しかし、このウバタマムシは、そんなきらびやかな緑色

もっとみる