Jasmin|ベランダガーデナー

家に0個だった植物が半年で50個以上に。不妊治療と流産で病んだメンタルをガーデニングに…

Jasmin|ベランダガーデナー

家に0個だった植物が半年で50個以上に。不妊治療と流産で病んだメンタルをガーデニングに救われる。育つ過程を撮るのが好き。グローバルなガーデナーを目指す。つぼみ偏愛、つぼみ図鑑シリーズ動画更新中。エッセイのようなものを書いています。

マガジン

  • 私と不妊治療と流産と

    自分の3年間にわたる不妊治療・2度の流産・不育症にまつわるエッセイのようなもの

  • 私とクリエイティビティと植物と

    園芸はクリエイティビティを発揮できる芸術活動でもある。

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植物を育て始めてよかったこと7選

▼ クリエイティビティを発揮できる ▼ 精神が安定するようになった ▼ 植物の原産地は世界各国。世界が身近になった ▼ 育てる喜びを感じられる ▼ 季節の移ろいをもっと味わえるようになった ▼ 道ばたの花の名前が分かるようになって楽しい ▼ 朝イチの水やりのため、早寝早起きの習慣がついた 🌷ガーデニングのインスタもみてね🌷

    • ときには立ち止まって

      数ヶ月のあいだ休職する。 会社にとっては長い期間で迷惑をかけてしまうけれど、私にとっては短い。 無論妊娠のチャンスは毎月1回しか無いし、不妊治療で採卵→移植となると最短でも丸々2ヶ月はかかる。検査が挟まればチャンスは翌月に持ち越し。数ヶ月の休みでは、とうてい不妊治療の全てをカバーしきれない。 それでも休職がしたかった。 私はこの3年間、治療と仕事の両立に全力を注いだ。 生理周期に合わせてランダムに入る通院。薬疹の関係でやむを得ず家から1時間以上離れたクリニックに毎週

      • 植物から連想する

        植物を見ていると、いろんなことを連想する。 たとえば、この黄色いペチュニアはトランペットみたいだ。もしくはホルン。耳を澄ますとベルのような花から音が聴こえてくる気がする。 この子はいかにもジュラシックパークに生えてそう。ヒポエステス。絶対恐竜と共存してた類の植物やろ。 アンゲロニアは「天使の鈴」と勝手に呼んでいた。縦に可憐な花がいくつも咲いて。 ほんと植物から得られるインスピレーションって膨大だと思う。都市化やデジタル化が進む現代社会ではなおのこと。

        • 不妊症と不育症のダブルパンチ

          先日受けた不育症の検査結果を聞きに行った。 結果的に、私は不妊症と不育症を併せ持つ人間であることが判明してしまった。 プロテインS欠乏。赤ちゃんと母体をつなぐ胎盤の血管に血栓ができてしまい、血液を介した酸素や栄養の供給ができなくなり、赤ちゃんが亡くなってしまうらしい。(とはいえ軽度なので要因は断定できないそうだが) だから、心拍確認後にも関わらず2回も流産しちゃったのかなあ。自分のせいだったかもしれないと思うと、涙がでるほど落ち込む。 ただ、血栓をできにくくする薬を毎

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        植物を育て始めてよかったこと7選

        マガジン

        • 私と不妊治療と流産と
          15本
        • 私とクリエイティビティと植物と
          6本

        記事

          植物に向き合えないとき

          最近めまぐるしく忙しい。 朝起きて植物に水をやる時間さえないときがある。観察なんてもってのほかだ。時間は一瞬で過ぎる。あっという間に土日を迎えてようやく植物たちを眺めると、「あの子、しばらく見ないうちに綺麗になった?」というくらい別人のように花数が一気に増えている。ああ、また成長の瞬間に立ち会えなかった。いかに自分の心に余裕がなかったか、思い知らされる。 ちゃんと成長していたならまだいいけれど、植物の調子が悪くなっているときがある。害虫の被害が広がっていたり。気づいたとき

          植物に向き合えないとき

          朝、植物を撮るのが日課

          ガーデニングを始めた1年前頃から、毎朝カメラで花を撮影している。 育っていく様子を見るのが嬉しくて、毎日変化を見つけては楽しんで、もう撮らずにはいられない。 いつのまにか花を撮影するのが毎朝の習慣になっていた。 好きこそものの上手なれ、夢中になると、撮影の腕前は自然に上達するもので。まだまだ素人だが、昔の写真と今を比較すると、その差は一目瞭然だ。 私の備忘録として写真のスキル振り返りと共に、植物を美しく撮るためのポイントをざっくりまとめておくことにした。 ▼1年でど

          朝、植物を撮るのが日課

          その繁殖力、分けてくれ

          不妊治療をしながらガーデニングしていると、「その繁殖力、分けてくれよ!」と羨ましく思う場面にたくさん遭遇する。 最たる例が多肉植物だ。 親株・子株と呼んでいるが、簡単に言うと、彼らは自分の体に子どもを産みつける。 もちろん水やりなど毎日お世話をして、親が立派に成長した上で子どもが誕生するのだが、にしても、ものすごい繁殖力。 しかも、子どもは1人や2人ではない。こちらの子宝草は文字どおり子宝に恵まれ、1つの親の葉から何十人も小さな子どもが生まれる。大家族だ。 なんて羨

          その繁殖力、分けてくれ

          出会ってしまったら

          花屋を毎日みる習慣がついた。 よく本屋をうろうろしてトレンドを追う人がいるが、私は花屋だ。 毎日通うと入荷のタイミングに立ち会える。なるほど、この時期にパンジーが入るのか。 本屋でトレンドを追うように花屋でもトレンドや入荷時期を追う。 そうするとたまに出会ってしまう。 ペットショップで「私を連れて帰って」とうるうるした瞳で見つめるワンコのように、花は私に語りかけてくる。 出会ってしまったら最後、私はお迎えしたい衝動に駆られて買ってしまう。 以前は冷静になって我慢

          仕事で疲れるほど文章を書きたくなる

          ここ最近かなり仕事が忙しい。朝から晩までカレンダーがぎちぎちに詰まっている。忙しくて夜にはクタクタになるのに、そんなときですらスマホを手に取りnoteを書こうとする。私は昔から文章を書くことでストレスを解消するふしがある。 眠い目をこすりながらnoteで文章を書きはじめるけれど、こんな疲れた状態で書いてもいい文章は生み出せないと思い、一旦アップをやめる。 でも、言語化したいことが次から次へと溢れでてくる。私にとって、正確に言語化するには口頭よりもテキストの方が表現しやすい

          仕事で疲れるほど文章を書きたくなる

          名曲なのかエモいのか測りかねる

          私は小学生の頃、根っからのゲーマーだった。 毎日プレステとゲームボーイに明け暮れた。ドラクエ、FF、ゼルダ、聖剣伝説。特にRPGを好んだ。 あまりにゲームをしすぎて、プレイ中、母にコンセントをぶちっと抜かれたことがある。 ゲーマーなら分かると思うが、セーブをする前に電源を消されると、せっかく進めた分の記録が消えてしまう。しょっちゅう母と喧嘩しては困らせた。 ゲーム中には必ずBGMが流れていて、ゲームをした分だけ聴き込むことになる。だから、今も心を落ち着けたいときに、ゲ

          名曲なのかエモいのか測りかねる

          一生産めない覚悟

          先日不育症の検査を受けた。クリニックの壁に新聞記事の切り抜きが貼ってあり「不育症治療、8割は出産可能」と見出しが目に飛び込んできた。 じゃあ残りの2割は・・・? ここまできたら覚悟しなければならない。周りの人は口を揃えて「まだ若いから大丈夫」と言うけれど、若いのに3年間も治療してできないのだから、むしろ深刻ではないか? 3月に流産したとき、妊娠で休会していた習い事を再開するため、やむを得ず流産したことを先生に伝えた。 すると意外にも、先生も過去不妊治療をしていたこと、

          異彩を放つ

          これまでの人生で「異彩を放つ」なんて言葉は使ったことがない。 でも、ようやく使う日がきた。この言葉がぴったりだと思い浮かんだ。文字どおり異彩を放っている紫陽花ラグランジアクリスタルヴェール2。 普通の紫陽花とも違うし、花とも違う。意味がわからないほど美しい。 一見葉っぱのような緑色の薄い花びらが生えてきて、やがて色づいてきた。当初このペラペラが花びらだとは思いもしなかった。 でも、これって相対的な感覚でしかないのかな? だって、もし私のベランダが紫陽花だらけだったら

          アイデアを膨らませて形にする

          園芸を始めてから、身近な生活でアイデアを膨らませて形にする機会が増えた。 雑貨屋でかわいいオブジェや鉢を見かけたら、「これはうちの植物たちに使えるかも」と想像を膨らます。 考えを巡らすときは頭を使うしかない。最近 世の中は便利になり、家の間取りは3Dでシミュレーションできるし、AIでイラストも書ける。 でも、たまたまお店で見かけた商品を家にある植物に転用するには、自分の頭でイメージするしかないのだ。 たとえば、ナチュラルキッチンで見かけたこの雑貨。恐竜のオブジェと卵の

          アイデアを膨らませて形にする

          不育症検査を受けて(13万円...)

          今日は初めて不育症の検査を受けてきた。 不妊治療という言葉は世に広まりつつあるが、不育症は聞いたことがない人もいるだろう。 着床まで至らないのが不妊症、着色後の流産を繰り返すのが不育症だ。 私は授かるまでも不妊治療で数年がかりなのに、着床後もうまくいかない。ついに不育症までやる羽目になってしまった。 検査内容は子宮内エコーと血液検査。不妊治療と比べて痛くないのが唯一の救いだ。子宮内エコーや採血は不妊治療でもう慣れっこである。 子宮内エコーには思いがけず感動した。いつ

          不育症検査を受けて(13万円...)

          ただいま

          GWの旅行から帰ると真っ先にベランダに向かう。 ほんの数日しか家をあけていないのに、たまらなく植物たちが恋しくなる。 姿を見てホッとする。なんなら抱きしめたくなる。 旅先で「あの子は大きくなっているかな」「水は切れてないかしら」と思い出していたけれど、案の定、帰宅すると成長が目に見えて分かる。 つぼみが色付いているときもあれば、花が咲いているときもある。 中には水切れして草がクタッと萎びれているものも。慌てて水をやり、なんとか一命を取り留める。今のところ旅行が原因で

          明日が楽しみになる「つぼみ」の魅力

          花のつぼみには最上級のワクワクが詰まっている。 出会いはいつも突然だ。 朝起きて花に水をやるとき、昨日までなかったつぼみを見つけることがある。 そのとき私のテンションは最高潮に達する。 翌朝起きるとすぐ小走りでベランダに向かう。つぼみが開いていないか確かめるためだ。 ほとんどの蕾は、そう簡単には発見から翌日すぐには咲かない。 1日1日焦らされる度にワクワクが募る。 つぼみも花によって十人十色。ぷくっと色づくものや、シュッとしているもの、咲くまでそれがつぼみだと気

          明日が楽しみになる「つぼみ」の魅力