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名曲なのかエモいのか測りかねる

私は小学生の頃、根っからのゲーマーだった。

毎日プレステとゲームボーイに明け暮れた。ドラクエ、FF、ゼルダ、聖剣伝説。特にRPGを好んだ。

あまりにゲームをしすぎて、プレイ中、母にコンセントをぶちっと抜かれたことがある。

ゲーマーなら分かると思うが、セーブをする前に電源を消されると、せっかく進めた分の記録が消えてしまう。しょっちゅう母と喧嘩しては困らせた。

ゲーム中には必ずBGMが流れていて、ゲームをした分だけ聴き込むことになる。だから、今も心を落ち着けたいときに、ゲーム音楽をたまに聴く習慣がある。

ゲーム音楽を聴くと、なんて名曲なんだろうと思うし、幼少期の懐かしい気持ちが蘇ってくる。世間を見てもこれらのゲーム音楽は「神曲」と称賛され、YouTubeでもたくさんの人たちが演奏をしている。

でも、これは本当に名曲なのか、それともエモいだけなのか、とよく考える。

もしかして曲自体はそこまでレベルが高くないかもしれない。みんなゲームの世界観に夢中になったノスタルジックな気持ちに踊らされ、名曲に思えているだけかもしれない。

どちらかは分からないし、双方の要素が相まっているかもしれない。

これはゲーム音楽に限らず、たとえば私は留学中によく聴た音楽にも特別な感情を抱く。異国の地で奮闘していたときに聴いた音楽は同志みたいなものである。

結局、私情抜きに音楽を評価するのは難しいなあと思う。(プロはその限りではないと思うが。)名曲だろうがなんだろうが、私は幼少期をゲーム音楽とともに歩んだ。だから、特別な存在だし、聴く度に心が落ち着く。もうそれでいいのである。


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