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地方公務員×習慣化人間

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記事一覧

固定された記事

noteニッポニアの地図

記事数がたくさんになってきたので、整理しておきます。 このnoteはインプット過剰になった私(ニッポニア)のアウトプットの場所です。 まずこれ食べてみて、 時に真面目…

ニッポニア
1か月前
103

今読むべきKindle Unlimited本(2024年5月)

間もなく梅雨、5月の1冊を選びませう。 5月は53冊でした。 こちらにまとめてあります、興味ある方は読んでみてください。 さて、今月一番印象に残った本は、 (ド…

ニッポニア
11時間前
21

読書会は金曜日

集まる時間になると、ポツポツやってくる。 それは読書会と呼んでいいのか、どうかわからない。 なにしろ本を持ってきていない。 誰一人として、持ってきていないから一体…

ニッポニア
14時間前
20

爆ぜる心臓の音を聞く

今日も雨が降っている中、サウナと水風呂、外気浴で整うのである。 ここは露天風呂があり、そこに水風呂があるので、雨を感じることが出来る。 雨は後頭部を打つ、水面を…

30

夏至にむかって、落下する

日が長くなると、活動時間も長くなる。 と、木下さんは繰り返す。 もう7時過ぎなのに、まだ明るい。 はっきりと顔の表情まで読み取れる。 活動時間が長くなるということ…

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夕焼けの色、まだわかる空

夕焼けに染まる空である。 まだ、微かに赤く、あとわずかもうすぐ沈んでしまうのであろう。 青が迫ってくる、そのせめぎ合いのショー。 これをビジネスにした人がいる。 …

29

たゆたうものがたり

物語は行ったり来たりして、たゆたう。 マキさんが語り出したとき、僕はウイスキーをおかわりしたところで、それが来るまで真剣に聞こう、と思った。 ウイスキーが届いた…

29

今週の3冊(黒紐の蝶々翔りて六月の君は季節を置き去りにする)

ここではKindle Unlimitedで月50冊読む私が独断で、 先週読んだ本の中からおすすめ3冊を紹介します。 随時、私に読ませたい、おすすめKindle Unlimited本を募集してい…

31

星の王子さまは、労働をするか?

結局、星の王子様とは何者なのか? 墜落した飛行機の操縦士、それが見た妄想なのか。 本当に星からやってきた存在なのか。 そこに意味を見出すことはやめましょう。 星の…

6

六角ハイツ

六角ハイツにたどり着いたものはほとんどいない。 なにしろ六角ハイツに至る道は複雑で、また険しく、攻撃を受ける可能性もあるため、危険である。 誰も、命の危険を犯して…

18

曇り時々エモーション

他人の夢の話ほど、つまらないものはない。 と、誰が言ってたのだろう。 僕もそう思う。 思った上で、僕の夢の話だ。 最近、まいにち夢を見ている。 起きた瞬間、ちゃん…

30

左の人と右の人

僕の中にその人がいて、僕はその人の言葉を聞きながら生活をしている。 例えば、僕は冷蔵庫の中のプリンを食べるかどうか迷っている。 左の人は食べてはいけない、という…

18

もっと欲望に忠実に

ないものねだりをするのはやめよう。 僕にできることは限られている。 周りを見ればとんでもない才能や、富や、名誉が転がっている。 それを追い求める競争からは離脱しよ…

25

チョコクッキーとコーヒーを

コーヒーに合わせるお菓子として、僕が一番好きなのは、ドーナツであることに揺るぎない。 けれど、珈琲屋でドーナツがない場合に、何を選ぶべきか。 とても重要なテーマで…

35

星の王子さまは存在するか?

目覚めると私は星の王子さまだった。 サン・テグジュペリの想像した小さな王子さまそのままの姿で、私は自宅のベッドに眠っていた。 目覚めてすぐに、水を飲む習慣があっ…

ニッポニア
10日前
22

彼女の夜の呂律

呂律が回っていない金澤さんが、もう一杯、と呟いて、それを受けた僕はハイボールを注文する。 金澤さんはすでに10杯近く飲んでいるから、もう許容量を超えているに違いな…

ニッポニア
11日前
26
固定された記事

noteニッポニアの地図

記事数がたくさんになってきたので、整理しておきます。 このnoteはインプット過剰になった私(ニッポニア)のアウトプットの場所です。 まずこれ食べてみて、 時に真面目に、時にふざけて、虚構を混ぜつつ、こういう文章を描き散らかしてます。 ニッポニアとは何か? 地方公務員で習慣化人間、Kindle Unlimitedを利用して月60冊の本を読み、現在平均3時起き、司法書士の勉強、アウトプット、副業、起業、早期退職に向けた準備をしております。 1 Kindle Unlimite

今読むべきKindle Unlimited本(2024年5月)

間もなく梅雨、5月の1冊を選びませう。 5月は53冊でした。 こちらにまとめてあります、興味ある方は読んでみてください。 さて、今月一番印象に残った本は、 (ドゥるるるるるるるるるるるる) (るるるるるるるるるるるるるる) (ダン!) 「人はどう死ぬのか」 おー!(聴衆の声) 絶対に読んでもらいたい本ですね。 現代医療に対する姿勢、考え方を変える人が少しでも出てくればいいなあ。 個人的には苦痛をとる以外の医療は受けない覚悟ですし、定期検診もおざなりに付き合

読書会は金曜日

集まる時間になると、ポツポツやってくる。 それは読書会と呼んでいいのか、どうかわからない。 なにしろ本を持ってきていない。 誰一人として、持ってきていないから一体何をするのか、という疑問を持つのは当然だ。 だから丁寧に説明させてもらうから待って、もう少し待ってください。 今日は金曜日です。そう、知っていますよね、金曜日は平日の終わりです。 明日は休みだ、何をしようか、と誰もが楽しくなるのが金曜日なわけですよね。 その金曜日、本を持たずに、読書会をする。 何かおかしいですよね。

爆ぜる心臓の音を聞く

今日も雨が降っている中、サウナと水風呂、外気浴で整うのである。 ここは露天風呂があり、そこに水風呂があるので、雨を感じることが出来る。 雨は後頭部を打つ、水面を打つ、床を、木々を、土を打つ。 平等に、そこに高い低いはなく、性別や国籍や住んでいる場所など関係なく。 冷やされた僕の体の芯から発せられる熱が体を包み込む。 これが羽衣だ。 水風呂に長く、入ることは危険だ。 長くても1分ぐらいにして、すぐに外気浴へ移る。 水風呂上がりから3分ほどが整いのポイントだと雑誌に書いてあ

夏至にむかって、落下する

日が長くなると、活動時間も長くなる。 と、木下さんは繰り返す。 もう7時過ぎなのに、まだ明るい。 はっきりと顔の表情まで読み取れる。 活動時間が長くなるということは、酒を飲む時間も長くなるということ、だからさあ、飲もうじゃないか、この酒を、浴びるように、染み込むように飲もうじゃないか。 と木下さんは陽気に歌い出す。 そんなキャラだったかな、と僕は思ったけれど、そんなキャラかどうかも知らないほど、僕らは知り合って間もない。 というか、木下さんと知り合ったのは4時間前だ。

夕焼けの色、まだわかる空

夕焼けに染まる空である。 まだ、微かに赤く、あとわずかもうすぐ沈んでしまうのであろう。 青が迫ってくる、そのせめぎ合いのショー。 これをビジネスにした人がいる。 夕焼けを見せる商売。 夕焼けは誰のもの、という疑問はさておき、それをいつでもみることが出来るなら、あなたはいくら支払いますか? いつでも、というわけには行かない。 さすがに、夕焼けをコントロールするわけではない。 それが出来るのは全知全能の神だけ。 ただし、見せる環境をととのえるということだ。 夕焼けのポテンシャ

たゆたうものがたり

物語は行ったり来たりして、たゆたう。 マキさんが語り出したとき、僕はウイスキーをおかわりしたところで、それが来るまで真剣に聞こう、と思った。 ウイスキーが届いたらもうウイスキーに時間になってしまうからせめて、それまではマキさんの物語に集中しよう、と。 思っていたけれど、マキさんの物語は意外というと失礼かもしれないが、楽しくて、悲しくて、ウイスキーが届いたところで、そんなもの、と僕はマキさんの顔を見つけていた。 マキさんは平家に住んでいた。 そこに家族と、西島さんがいて

今週の3冊(黒紐の蝶々翔りて六月の君は季節を置き去りにする)

ここではKindle Unlimitedで月50冊読む私が独断で、 先週読んだ本の中からおすすめ3冊を紹介します。 随時、私に読ませたい、おすすめKindle Unlimited本を募集しています。 ペースが上がってきていよいよ探しています。 個人出版でももちろん大丈夫、全て読んで感想をあげます。 収益に貢献しますよ。 気軽に教えてください。以下よりコメントでお知らせください。 でも、どうやって月50冊読むの?と思った方参考にしてください。 では、5月27日から6月3日

星の王子さまは、労働をするか?

結局、星の王子様とは何者なのか? 墜落した飛行機の操縦士、それが見た妄想なのか。 本当に星からやってきた存在なのか。 そこに意味を見出すことはやめましょう。 星の王子さまがなんだっていいじゃない。 星の王子さまは、星の王子さまであって、それ以上でも以下でもない。 これを前提とする。 彼が話すことに集中する。 彼は星から星へ旅をして、地球にやってきた。 その中で、変な人たちに出会い、質問をし、自分のことはほとんど話さない。 というよりも、変な人たちは自分を雄弁に語るのだ

六角ハイツ

六角ハイツにたどり着いたものはほとんどいない。 なにしろ六角ハイツに至る道は複雑で、また険しく、攻撃を受ける可能性もあるため、危険である。 誰も、命の危険を犯してまで、六角ハイツに行きたいとは思っていない。 六角ハイツに行けば何があるのか、それは誰も知らない。 けれど、得体の知れない憧れ、魅力がそこにはあって、だからもの好きは六角ハイツに行こうとして、迷宮に迷い込むのだ。 僕が、六角ハイツのことを知ったのは2年前で、やはりそれとなく噂を聞いて、憧れを抱いたわけだが、その時

曇り時々エモーション

他人の夢の話ほど、つまらないものはない。 と、誰が言ってたのだろう。 僕もそう思う。 思った上で、僕の夢の話だ。 最近、まいにち夢を見ている。 起きた瞬間、ちゃんと覚えている夢だ。 漠然と、何かの夢を見た話ではない。 はっきりと覚えている、夢の感触ではなく、確かな記憶として。 人生に、一度ぐらいはそんな夢を誰も見るのだろう。 それが、まいにち、である。 大丈夫だろうか、という気になる。 例えば、ある日の夢はこんな具合だ。 僕は旅行に来ている。団体旅行で、船に

左の人と右の人

僕の中にその人がいて、僕はその人の言葉を聞きながら生活をしている。 例えば、僕は冷蔵庫の中のプリンを食べるかどうか迷っている。 左の人は食べてはいけない、という。 「なぜならそれは恵子のものだから、もし食べてしまったら最後、恵子は烈火の如く怒りだし、僕を罵倒、絶対的な暴力で圧倒し、その砕け散った僕に唾を吐きかけることでしょう。だから食べてはいけないんだよ」 対して右の人は食べてしまえ、という。 「なぜなら僕はプリンが大好きで、その冷蔵庫に入っているプリンは僕の大好物のなめ

もっと欲望に忠実に

ないものねだりをするのはやめよう。 僕にできることは限られている。 周りを見ればとんでもない才能や、富や、名誉が転がっている。 それを追い求める競争からは離脱しよう。 わかっている。 それを追い求めて切磋琢磨する尊さも、ちゃんとわかっている。 けれどそれを追い求めるがあまり、僕が僕でなくなってしまう。 うまく付き合えばそれは自分の成長につながるし、とても有効だと思っている。 冷静に、今僕に必要なことは冷静さを常に持っていて、周りを見ること。 その場、その場で必要なことを考

チョコクッキーとコーヒーを

コーヒーに合わせるお菓子として、僕が一番好きなのは、ドーナツであることに揺るぎない。 けれど、珈琲屋でドーナツがない場合に、何を選ぶべきか。 とても重要なテーマですね。 ドーナツは意外とない。 あげないといけないし、結構手間がかかるんだろうな。 クッキー、スコーンなどの焼き菓子が飾られている。 その中から何を選ぼうか。 今日は、京都市にあるブルーボトルコーヒーにやってきた。 用があってたまたま近くにその店があっただけだが。 そこで飾られているお菓子の中で、一際目を引いた

星の王子さまは存在するか?

目覚めると私は星の王子さまだった。 サン・テグジュペリの想像した小さな王子さまそのままの姿で、私は自宅のベッドに眠っていた。 目覚めてすぐに、水を飲む習慣があって、蛇口をひねると水が出てきて、咄嗟に私は「こんなところに水があるじゃないか」と言った。 私の意思はないものとして、ここは砂漠である前提の言葉だった。 実際は、水はもちろん、冷蔵庫にはビールや炭酸水が冷えているから、水を求めなくてもいいはずだが、水を見た瞬間に無条件で口が動いていた。 それを大切そうに飲んで、まだ飛行

彼女の夜の呂律

呂律が回っていない金澤さんが、もう一杯、と呟いて、それを受けた僕はハイボールを注文する。 金澤さんはすでに10杯近く飲んでいるから、もう許容量を超えているに違いないけれど、それでも潰れずに飲み続けいているから偉い。 いや、阿呆だ。 呂律が回っていないけれど金澤さんは、ある夜について延々と語っている。 同じ話の繰り返しで、僕ももう覚えてしまった。 その話はこうだ。 その夜、私はしらふで、よく晴れていて星がかすかに見えたような気がする。 街を歩いていた、ずいぶん久しぶりにしらふ