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地域とまちづくり

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山口県生まれ福岡県在住の20代男性からの目線で、地域やまちづくりに関する記事をまとめたり、自分なりの意見をまとめています。
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記事一覧

「私たちの消費活動は、必ず誰かの生産活動につながっている」-藤野英人さんの著書より-

投資家の藤野英人さんの著書「投資家が「お金」よりも大切にしていること」を読んだ。 ブラック企業が生まれるのは、本当に企業のせいか?という問いに、このような指摘をされているのはうなずける。 従業員に過重労働を強いる『ブラック企業』を生み出しているのは、私たち消費者(=安いものを望む者)である。 低価格の旅行ツアーが流行るのも、居酒屋チェーンが朝まで長時間営業しているのも、「お客様のため」と言えば聞こえはいいですが、要は、私たち消費者が求めているからです。 今回のコロナ禍

オンラインスナック #乾杯九州 第11夜にゲスト出演します!テーマ「20代が地域に関わる理由」

8/2(日)20:00からの、オンラインスナック 乾杯九州!第11夜のゲストとして出演します。詳細は下記から! 視聴方法はFacebookライブなので、どなたでも視聴できます。 https://www.facebook.com/mlp.ijudraft/live   オンラインスナック 乾杯九州!には、参加者としても何度か参加させていただいていまして、ゲストと参加者の、少人数で密なコミュニケーションがとっても良かったです。 ▼乾杯九州についてはこちら 11回目を迎え

チャレンジした軌跡が次世代の土台になる

僕らはなぜチャレンジするのか?そこに意味はあるのか?どんな効果があるのか?そもそも効果があったと測る指標は? 「正解がない世の中」と言われて、じゃあどうすればいいのかと不安になる人も多いだろう。こんなことやって本当に意味があるのか?と、自分自身の存在意義を疑いたくなることもあるだろう。 でも僕がなぜチャレンジを続けるかというと、後から同じ道を辿ろうとした人たちに、 「大丈夫、この道ではすでにこんな経験をしてきた。これを活かしてもいいかもしれないし、違う道を進んだ方がいい

「離れた場所から地域に関わってる人」の話を聞く機会を作るのも大事

以前、移住を検討している方向けのイベントに参加した時の話です。 参加者の年代はバラバラでしたが、熱心にお話を聞かれてる方も結構いました。 主催した地域に、実際に"移住"されたお話を聞く機会ということで、場がセッティングされていました。 それはそれでものすごく有益な情報だとも思ったのですが、仕事などで、離れたところから関わってる人の話を聞くのも、移住を検討してる方には、有益な情報なのでは?とも思いました。 というのも、例えば僕は、佐賀県伊万里市に移住せずに、福岡から仕事

日本人以外の人のためにも日本文化の継承は必要

最近、「文化を守ろう」が理解できてきた気がします。 「文化」という、”説明し難い言葉”を「守る」と言われると、「ん?」となる人の方が多いのではないでしょうか。 結論として、ジャパニーズスタイルが気に入らない日本人もいるし、すごく好きな外国人もいる。 彼らのためにも、選択肢を広げるという意味で、日本文化に限らず、あらゆる文化を守ることが大事なのでは無いか。 そして、日本人らしさが日本人のためだけに存在しているのでは無いのと同じように、自分らしさも自分以外の誰かのためにも

「ご縁 と インスタ と コラボレーション」佐賀県吉野ヶ里町【OK COFFEE SAGA ROASTERY】福山徹さん|木藤ゼミオンライン vol.3

今日の木藤ゼミオンライン vol.3は、佐賀県吉野ヶ里町にある「OK COFFEE SAGA ROASTERY」の 福山 徹さんにお話をお伺いしました。 木藤ゼミ NPO法人学生ネットワークWANが運営。地域のことを本気で考える大学生が集まるゼミ。宮崎日南市の油津商店街の再生を手がけ、現在福岡県那珂川市を盛り上げる男のもとで学び日本を牽引する人材を増やす。 https://peraichi.com/landing_pages/view/kito-seminar 福山さんは

他者を理解するには、向き合うのではなく、同じ方向を見てみる〜ガウディ建築に触れたい〜

福岡県出身で、現在、スペインのサグラダ・ファミリアの芸術工房監督を務める、外尾悦郎さんという方がいる。 日経ビジネス2019年2月4日号の「世界を動かす日本人50」にも選ばれた。 先日、外尾さんと、南仏ニースにレストランを構える 松嶋啓介さんの対談をお聞きする機会があった。 その対談の中で特に印象的だったのが、外尾さんが「ガウディを理解するためには、ガウディを見るのではなく、ガウディが見ていた方向を見るんだ」とおっしゃていたこと。 これはなるほどと思った。 向き合っ

「地元」ってなんだろう。「地元への貢献」ってなんだろう。

地元ってなんなんでしょう。 出身地? 出身って…? 出生地? いや、でも生まれてすぐに引っ越してる人は? 地元とは? あえて定義すると、「幼少期から青年期までを過ごした地域」な気がしている。 ふむふむ。 地元に何かしら貢献したい人は結構な数いると思う。 でも、地域って何?市役所のこと?何? 市役所の役に立つことが地域貢献? ちょっと不十分な気がする。 もっと要素を分解していきたい。 僕はできる限り、地元に貢献したいと思っている。それはなぜか? 自分

土地への愛着に必要なのは「人」ではなく歴史・景色・食

「土地」への愛着に繋がるのは、歴史や景色や食だと思った。 「人」への愛着は、土地への愛着とは別物。 僕の出身は下関市で、下関に住んでいる家族や親戚、知り合いの方々のことはとても好き。 つまり人への愛着はある。でも、下関という土地そのものに愛着はない。 だから、彼らが全員引っ越してしまったら、多分、下関という土地にはそこまでのこだわりはなくなるんだと思う。 ただ、自分がそうでも、土地に愛着を持ってる人はもちろんいる。その土地を守らないといけない、歴史・文化を紡いでいか

"公共"を作るのは行政か?市民か?〜「ポイ捨て」は私さえ良ければいいという個人主義の現れでは〜

先日、コンビニの前で、タバコを吸いながらお菓子などを食べている集団の、流れるようなポイ捨てを見て、嫌な気持ち(残念な気持ち?)になったので、なぜ嫌な気持ちになったのか考えてみた。 ポイ捨てに賛成か、反対かと問われれば、多くの人が反対だと答えると思う。でも、それはなぜか? 道が汚れるから?条例で禁止されてるから?ポイ捨て禁止の標識があるから?変な目で見られるから? どれも正解だと思う。 ただ、僕が感じた違和感は、ポイ捨てする人たちは、絶対に家ではポイ捨てしてないだろう、

福岡市はAppleと同じ?住んでる地域は自己表現である

山口県下関市から福岡市に来てから(大学進学を機に移住)、8年目になります。 福岡市はシビックプライド(=都市に対する市民の誇り)がとても高い街なんですが、 どうも、福岡で生まれ育った人と、スタートアップなどが盛り上がってきたぐらいに移り住んだ僕とでは、 「誇り」や「愛着」は全然違うことがわかってきました。(当然といえば当然なのですが。) シビックプライドはこちら 今日は、福岡に小さい頃から住んでいる大学生2人と、大学生になってから福岡に移り住んだ僕の3人で色々と話し

地元の歴史を大人になって改めて学ぶ〜知らないから興味がないのであって、知れば興味が湧く〜

「地域に愛着はない、あるのはそこにいる人への愛情だ」 ぐらいに思っていた私は、山口県下関市出身です。 地元にそこまで思い入れはないし、知り合いが下関に行くと聞いても、よくある「おすすめスポット」を紹介する程度には地元に愛着はないわけです。 それでも、地元に愛着があって、地域をこよなく愛している人がいる事実が少し不思議で、僕は下関の歴史に少し目を向けてみることにしました。 ご存知の方も多いと思いますが、下関市は歴史コンテンツが豊富な街です。 ・平家と源氏の最後の戦い「

「目の前のもやもやを放置せずに向き合う」分校Cafe haruhi 中林さんの"勇気"と"魅力"

宮崎県日南市で油津商店街の再生を手掛け、今は地元福岡県那珂川市でまちづくりを手掛けている木藤亮太さんに、これからの時代を創る若者である学生にまちづくりのリアル・地方創生のリアルを知ってもらいたいと思って、木藤さんにお願いして立ち上げた「木藤ゼミ」 ※木藤さんについてはこちらをぜひ 「危機感」と「応援」がシャッター商店街を変えた。宮崎県日南市 油津商店街の再生物語 https://www.elecom.co.jp/brand/article/03.html 昨日は、木藤ゼミ

地方のイベント。誰のため?何のため?

先日、実家の下関に帰った時に、市内のとある駅で、イルミネーション点灯式をやるというので見に行きました。場所は、下関駅から電車で20分ほどの小月駅。 高校時代の友人が住んでいることもあって使ったこともあるけど、5年ぶりぐらいに上陸。駅の雰囲気は、佐賀県の肥前鹿島駅に似てる。(なぜ肥前鹿島駅のことを知ってるかという話はまた今度。) イルミネーションの点灯式に合わせて、カップラーメン100人チャレンジをするからということで、「なんだそれ、面白そう!」と、参加してみた。 そこで