チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフ…

チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフワーク。 チュニジアの山奥から書いています。

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    JICA海外協力隊が執筆した記事を綴るマガジンです。

最近の記事

111.長い長い、夏休みへ

(犬達もじっくり休んでください。密度高すぎ) 6月1日で学年末試験が終わり、生徒たちは3.5ヶ月強の夏休みに入りました。 ※バカロレアの試験は6月5日なので、受験生はあと少しです。 この期間、生徒たちは完全フリーです。 宿題も全くありません。 よって遊び放題、生活リズムも乱れ放題です。 学習の定着はどうなっているのでしょうか。 この期間は、家族で沿岸部などのリゾートや、親戚の家へ出かけることが多いようです。 施設の利用者も減るため、指導員にもひと月以上の休暇がありま

    • 110.明日は我が身のインフラ事情

      日々のニュースには、協力隊派遣国のものも多いので、目を止めて読んでいます。 最近では、メキシコや南アフリカといった、途上国としては上位の国でも、停電や断水のニュースが出てくることに意外な印象を受けました。 地域によるのでしょうが、年間300日も停電されていたら生活は困難でしょうね… メキシコは飲料水が「枯渇」とあるので、より深刻です。熱波とひょうの件もあり、気候変動の世界的な影響を感じます。 インフラの問題は、こちらも対岸の火事ではありません。 https://af

      • 109.チュニジアで言ってはいけない日本語

        ※日の出の礼拝が早いため、朝4時半でもカフェの明かりは点いている。モスクから戻ってくる人達の止まり木となっている。 先日、日本語のレッスンで単語を紹介していたところ、生徒から 「それは絶対言わない方がいいよ…」 と言われた単語があります。 こちらです。 えっ、猫??? と思った方、正解です。 「ねこ」は、チュニジア方言の放送禁止用語(英語のFワード)と発音が非常に近いそうです。 猫は街中にたくさん居るのですが、「あ、猫だ」と言おうものなら周囲のチュニジア人がギ

        • 108.アフリカの日と清掃イベント

          5月25日はアフリカの日でした。 首都ではイベントが毎年あるようですが、ここでは認知すらされていませんでした😅 代わりに、配属先も参加した清掃の啓発イベントがありました。 ・ペットボトルはリサイクルを ・ビニール袋は控えてマイバッグを ・ポイ捨てはやめよう ・街をきれいに など、大事なことを伝えていました。 ポイ捨ては本当に多く、ゴミ箱が随所に設置されているのに残念な限りです。 ただ、それを良しとせず、こうしたイベントがあると知れたのは幸いでした。 ゴミ箱も新規に

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          108.暑い暑い、夏がやってくる。

          (夏の名物スイカ、ひと玉約4-500円。価格破壊もいいところ。いすゞのD-MAXはよく見る) タックス シェーリー(=It's too hot today.) 5月ですが、この挨拶が恒例となりました。 30℃を超す日が続き、早くも夏バテになりそうです🥵 しかし、これはまだ序の口。 夏は40~50℃になることが珍しくないようです。 湿度は低いのでカラッとしていますが、日差しが強烈なので日陰から出られません。。 6〜9月下旬まで、学校は長い夏休みに入りますが、施設からは

          108.暑い暑い、夏がやってくる。

          107.軍に若者が集まる理由

          配属先には、このような案内が貼り出されています。 チュニジア軍への登録方法と受付場所が書かれています。 チュニジアの兵役 チュニジアの兵役は義務ではなく、選択徴兵制となっています。 20歳以上が条件で、2003年より女子も対象となりました。 以前は「一定金額を納めると免除される」「基礎疾患や障がいがあると対象外」「大学に行けば学業優先」などの話がありますが、近年は応募過多で選考があるようです。 スタッフの息子さんは、「3年挑戦しているが落選続き」とのことでした。

          107.軍に若者が集まる理由

          106.「アジア人」について回るもの

          (津波のような雲) 「バス停にアジア人が居たよ!」と、スタッフが声をかけて配属先に連れて来た方は、香港からの観光客でした。 アジア人でも国により全然違うことを説明しましたが、この距離感とお節介?がここの平常運転です😅 チュニジアでは、日本人どころかアジア人が珍しいので、自分は「異邦人」という事実を日々実感します。 日常で感じるのは、主にこの2つです。 1.「有名税」を毎日払っている 私のように一般人であっても、「芸能人のように毎日注目される」と言えば想像できるでし

          106.「アジア人」について回るもの

          105.汚職の影

          5月半ばだというのに、真夏のように黒くなった自分の肌を見て呆然としております😨 そんな今回は、黒い話です。 まずはこの画像を。 翻訳のため分かりにくいですが、任地の警察署長が汚職により逮捕されるようです。 オリーブ農家へ便宜を図った賄賂等が告発されています。詳しくは続報を待つのみです。 互いの顔が見えるほど近いこの町で、噂ですぐ露見しそうな罪を犯したことが驚きでした。 チュニジアの政治と腐敗 チュニジアの腐敗認識指数は世界87位(2023年)と悪く、中東でも下から

          104.キラキラしない協力隊のすすめ

          JICA海外協力隊の春募集が、5月17日に始まります。 要請情報を見ると、記事投稿時点でチュニジアは15件あります。 私の任地はありませんが(悲)、青少年活動は複数件あります。 チュニジアの要請は「一芸」を求めると言われています。実際、相応の経験が必要なものも多いのですが、以前には新卒で来た方も居ます。 インフラは安定しており、物価も安く観光地もあるので、途上国ではかなり恵まれた環境だと思います。応募をお考えの方は、職種が合えば是非チュニジアも見てみてください。 ht

          104.キラキラしない協力隊のすすめ

          103.毎日100万点

          週末は多くの青少年が祭りへ参加したため、こちらの利用者はごくわずか。 施設には閑古鳥…ではなく、美しい音色が響いていました。 左はたまに来る近所のおじさんで、バイオリンが趣味とのこと。右のスタッフが持っているのは、アラブの伝統楽器ダラブッカです。 今回は昔のエジプト音楽を演奏していました。 どんな音か、気になる方は以下からどうぞ。 先日、他国の隊員と話す機会があったのですが、慣れない環境に、周囲でも体調を崩すことが珍しくないようでした。 文化、言葉、食事、水、空気、

          102.児童施設の祭典

          週末は、近所の児童施設で春の祭りがありました。(気温は30℃を超えたので既に夏です😅) 私が居る青少年の家と役割はほぼ同じなのですが、こちらの対象年齢は6〜12歳で、日本の小学生にあたる子たちが利用しています。 春の祭りは、県内にある児童施設は毎年必ず開催しているとのこと。 近隣施設からも参加者が集い、会場は大盛況でした。 パレスチナへの連帯をテーマとした出し物が多く、踊りながらも突然倒れ、逃げ惑う人々を演出したものは言葉が分からなくても伝わってきました。 チュニジア

          101.チュニジアの「五月病」

          (器用に止まった鳥はどこへ行く) 5月の悩みは、かくも深いものか。 私ではなく、青少年の話です。 この日、2名の中学生がスタッフに「学校を辞めたい」と相談に来ました。 今月は既に2件目なのですが、5月がチュニジアの学年末ということも関係していると思われます。(大学入試に重要なバカロレアも5月にあります) チュニジア版「5月病」現象でしょうか。ここを乗り切れば、3か月以上続く夏休みに入るので頑張って欲しいところですが… 学校中退者と厳しい現実 チュニジアでは、学校中

          101.チュニジアの「五月病」

          100.美しきチュニジアの内陸部、その現実。

          (県都のマーケットは賑わいも違う) 赴任から半年が過ぎ、記念すべき100号に到達しました👏 意外と何とかなるものですね。 今後も無事・安全で過ごせますように。 お米の備蓄が尽きたので、バスで1時間の県都まで買いに出かけました。 ※昨年から、首都でも米が不足することが珍しくないのですが、ラマダン以降は輪にかけて入手が困難になってしまいました。米の慢性的な不足で10万人が困っているというセリアック病協会の記事が昨年から出ています(小麦アレルギー) 上下に揺れるバスの中では

          100.美しきチュニジアの内陸部、その現実。

          99.職場の人間関係

          職場の人間関係は、仕事のストレス要因になりがちですが、ありがたいことにここではほぼ感じません。 皆さんが温かく迎え入れてくれている、という点もありますが、各個人の職務が独立しているのが大きいと感じます。 指導員は、担当分野が異なるのでお互いの仕事に不干渉ですし、各自の部屋にいるので状況はまず共有されていません。「個人事業主の集まり」という印象です。 施設スタッフの方は担当の部屋にトラブルがないか見守るのみなので、仕事で重なる所がありません。 遠足などの共同企画も、企画

          98.チュニジアの野良犬事情③

          (SNSでは毎日捨て犬・猫の養子縁組情報が飛び交う) 大使館から、狂犬病の注意喚起がありました。 毎年3-5名ほどで推移していた狂犬病の死者が、今年だけで既に4人になったとのこと。 由々しき事態です。 政府は、狂犬病ワクチンを野良犬にも無償で提供していますが、設備のない地方都市では巡回で来た時に利用するしなかく、一回の巡回で全ての野良犬に接種することは困難です。 加えて、接種は2-3年に1回必要(※日本は毎年接種義務)ということを加味すると、その後接種せず発症する犬も

          98.チュニジアの野良犬事情③

          97.赴任後に必要となったもの

          (雲に浮かび上がる雲。この日は珍しく雷雨) 日本から必要なものは持ってきたつもりでしたが、こちらに来て新たに手放せなくなったものがあります。 ハンドクリームです。 元々乾燥肌なので気を付けているのですが、痒くもなく、アレルギー反応でもないのに何故か手が荒れています。 暫く不可解だったのですが、どうやら硬水が原因ということに気が付きました。 ミネラル分が豊富な硬水は、日本の軟水と比較して肌や髪にダメージを与えるようです。 幸い、任地でも200円ほどでハンドクリームが

          97.赴任後に必要となったもの