高井宏章

経済コラムニスト・YouTuber/経済青春小説「おカネの教室」著者(高井浩章名義)/…

高井宏章

経済コラムニスト・YouTuber/経済青春小説「おカネの教室」著者(高井浩章名義)/ツイッターフォロワー1万/元日経新聞編集委員/1972年生まれ / 三姉妹のお父さん / ビリヤード/LEGO/バスケ

マガジン

  • 高井宏章 雑文帳

    徒然なるままに。案外、ええ事書いてます

  • 投資のススメ ピケティの向こう側

    なぜ投資をした方がいいのか。 それが経済にどんな意味があるのか。 ピケティの不等式「r>g」の読み解きを軸に、経済記者歴28年のオジサンの考えを週1回ぐらいのペースで書きます。

  • 高井宏章の「ここだけの、経済の話」詰め合わせ その1

    「表」では書きにくい突っ込んだテーマの有料note詰め合わせ。 1本250円の記事を500円で全部読めます。あと2本は追加する予定です。 ・MMTと「陰謀論」の残念な共通点 ・「国債は将来世代へのツケ回しではない」論の落とし穴 ・仮想通貨 vs 国民国家 ・住宅ローン「変動・頭金ゼロ」のなぜ ・テーマ未定(追加予定) ・テーマ未定(追加予定)

  • 高井宏章のヒットnote集

    そこそこ読まれたヒット投稿集。「殿堂入り」が別にあります。かぶってます。

  • 高井さんの「真の殿堂入り」note集

    読んで損はない投稿がこんなに。すべて無料。恐るべし。

ウィジェット

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    おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)

    高井浩章
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    「おカネの教室」ができるまで: 兼業作家のデビュー奮闘記

    高井浩章
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    ポドモド

    高井浩章

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高井宏章のnoteガイド(無料ですよ)

読んで損はなし!殿堂入り投稿(自称) こちらのマガジンには基本、「スキが200以上」というヒット作だけ集めてあります。 以下、「スキ」が多い順にいくつかご紹介。 …

高井宏章
4年前
223

「サラリーマンは健康に悪い」のはなぜか、考えてみた

そんなこと言われても、ねぇ、というタイトルだ。 でも、28年のサラリーマンライフを終えて、フリーになって約1年。 しみじみ思うのは、コレなのだ。 「だからみんな辞め…

高井宏章
4時間前
24

平均値のワナ 投資のススメ②

前回までにピケティの不等式r>gの概説と、実はこれ「筋違い&筋が悪い」のでは、というお話をしてきました。 r=投資のリターンが高いのは、もうかる企業に投資してい…

300
高井宏章
5日前
28

先頭ランナーは速い 投資のススメ①

前回は、ピケティの不等式は格差問題の象徴みたいに見えるけれど、もっと掘り下げて考えたら、むしろ「投資って悪くないじゃん」と思えるのでは、というお話でした。 最後…

300
高井宏章
8日前
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なぜ、いま、「投資のススメ」なのか

「投資のススメ ピケティの向こう側」というタイトルで連載コラムのマガジンをはじめます。テーマはタイトルそのまま。 買い切りマガジンにポンポン入れます。サブスクじ…

高井宏章
9日前
110

そして「輪」が閉じた 『おカネの教室』新潮文庫に入ります

『おカネの教室』の新潮文庫版が3月28日に出ます。 予約が今日2月15日から始まりました。 まずは恥も外聞もなく。 今すぐ、ご予約を! 「コレ、Kindleで読んだなー」とい…

高井宏章
3か月前
117

高井宏章へのお仕事の依頼、こちらから

まずは連絡先を まずはメールアドレスを hiroaki.takai@zoukeisha.com こちら、個人会社「造形社」のアドレスです。 すでに高井個人のGmailをご存知の方は引き続きそち…

高井宏章
4か月前
22

プロフィール 高井宏章はこんな人

放置してあったnoteのプロフィールをアップデートしました。 メディア等の関係者の方々、写真を含めて、こちらを適宜お使いいただいて構いません。 経済コラムニスト、You…

高井宏章
4か月前
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良貨で悪貨を駆逐したい 「おカネの教室」YouTubeチャンネル登録1万突破!

28年勤めた日経新聞を辞めて半年。 7月に開設したYouTube「高井宏章のおカネの教室」のチャンネル登録数が1万を突破した。 めでたい。とてもめでたい。 ご出演くださった…

高井宏章
4か月前
56

水の中で、今、ここにいる

相変わらず、プールに通っている。週に3~4回は行っている。 水泳は去年の夏からはじめた。その前は、まったく泳げなかった。 速く、ではなく、ゆったり長く、を追い求め、…

高井宏章
5か月前
68

なぜ失敗国家は「不屈のウクライナ」に豹変できたのか

ロシアがウクライナに侵攻してから、2回目の冬が近づいている。膠着気味とはいえ、ウクライナは頑強な抵抗を続けている。正直、今回の戦争がこんな形で2年目の半ばを過ぎる…

高井宏章
5か月前
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「本を読む」だけで、いいかもしれない

28年勤めた日経新聞を辞めて、フリーになって、4か月ちょっと経った。中途半端だな、4か月ちょっと、って。 「あれやってます」「これやってます」みたいな話は、また書き…

高井宏章
6か月前
275

「子育て本」なんて、書けない。

よく「高井さん、『子育て本』を書いたら?」と言われる。 私の答えはいつも同じだ。 「わざわざ本に書くようなこと、何もないです」 これは本音だ。 子育てやら教育やらに…

高井宏章
11か月前
419

若い記者の皆さんへ オジサン記者からの私信

先日、「退職のお知らせ」を社内にメールした。 すると、ある中堅記者が「スクショして大事にしてました」と私のメールの写真を返信してくれた。ビックリした。本人は、書…

高井宏章
11か月前
198

日経新聞を辞めること、今後のこと

28年勤めた日経を退職します いままで内緒でしたが。 『おカネの教室』の著者で、このnoteの主の高井浩章さんは「日本経済新聞社の高井宏章さん」でした。 バレバレ、でし…

高井宏章
11か月前
658

少年の傷痕と後悔の記憶 『サンクチュアリ 聖域』で蘇った苦い思い出

NETFLIXで『サンクチュアリ 聖域』シーズン1を見た。面白かった。強くプッシュしてくださったワタナベアニさん、ありがとうございます。 本作には主人公の最強のライバル…

高井宏章
1年前
56
固定された記事

高井宏章のnoteガイド(無料ですよ)

読んで損はなし!殿堂入り投稿(自称) こちらのマガジンには基本、「スキが200以上」というヒット作だけ集めてあります。 以下、「スキ」が多い順にいくつかご紹介。 名刺代わりの1本。まずはご一読を。 高井さんにしては珍しくツイッターでバズった、ええ話。 紹介した理系本、たくさん読んでもらってます。うれしい。 2022年9月に亡くなった父の思い出です。 48話の大河ドラマを6日でイッキ見したバカな男を憐れんでご一読を。 ツイッターでバカ受けしました。 陰謀論にハマ

「サラリーマンは健康に悪い」のはなぜか、考えてみた

そんなこと言われても、ねぇ、というタイトルだ。 でも、28年のサラリーマンライフを終えて、フリーになって約1年。 しみじみ思うのは、コレなのだ。 「だからみんな辞めちゃえ」という話ではない。 「辞めちゃったオレ、えらい」なんて話でも、まるでない。 そうじゃなくて、サラリーマン時代だって、もっとやれることがあったはずなのだ。 そのためにはある「資源」が決定的に重要なのだ。 社会と企業は、もっとその資源の有効活用を認めたらどうだろうか。 世の中のいろんな問題がいろんな角度から改

平均値のワナ 投資のススメ②

前回までにピケティの不等式r>gの概説と、実はこれ「筋違い&筋が悪い」のでは、というお話をしてきました。 r=投資のリターンが高いのは、もうかる企業に投資しているからであり、それは企業が稼いでいるからであり、それは当然、経済成長にもプラスでしょう、と。 そこから、そんなの自明だし、だからこそ視点として「筋が悪い」。 もう少しおさらいしますが、有料ゾーンのアンコがはみ出ちゃうので、ここから有料ゾーンにします。 買い切り500円のマガジンで全部読めるので、単体300円でのお買い上

有料
300

先頭ランナーは速い 投資のススメ①

前回は、ピケティの不等式は格差問題の象徴みたいに見えるけれど、もっと掘り下げて考えたら、むしろ「投資って悪くないじゃん」と思えるのでは、というお話でした。 最後に「r>g」って式は、ちょっと変で筋が悪い、というところで終わっていたので、その続きです。 どこが筋が悪いかというと、この不等式はそもそも自明で、かつ、どちらかに軍配をあげる類いの話じゃないってことです。 今回はここから有料ゾーンです。買い切り500円のマガジンで全部読めますから単体300円でのお買い上げはお勧めしま

有料
300

なぜ、いま、「投資のススメ」なのか

「投資のススメ ピケティの向こう側」というタイトルで連載コラムのマガジンをはじめます。テーマはタイトルそのまま。 買い切りマガジンにポンポン入れます。サブスクじゃないのでお金を払うのは1回きりです。 初回は全部無料で読めるようにしておきます。 投資ってモヤモヤしますか? みなさん、もう投資してますか。 「NISAでデビューしました」という人、多そうですね。 あるいは会社のDCやiDeCo、いわゆる確定拠出型年金で投信を組み入れてみた、というパターンもありそう。 一方で、よ

そして「輪」が閉じた 『おカネの教室』新潮文庫に入ります

『おカネの教室』の新潮文庫版が3月28日に出ます。 予約が今日2月15日から始まりました。 まずは恥も外聞もなく。 今すぐ、ご予約を! 「コレ、Kindleで読んだなー」という推計5万人のアナタ。 文庫版、税込み693円です。単行本より1000円以上安い。 1冊、手元に置いておいて、損はありません。 さりげなくその辺に放置すればお子さんが読むかもしれません。 今すぐ、予約を! 迷っている方、以下の錚々たる推薦コメントをご覧下さい(順不同) みなさま、絶賛の嵐、ありが

高井宏章へのお仕事の依頼、こちらから

まずは連絡先を まずはメールアドレスを hiroaki.takai@zoukeisha.com こちら、個人会社「造形社」のアドレスです。 すでに高井個人のGmailをご存知の方は引き続きそちらでお願いします。 初めての方、ツイッターのDMの方が反応は早いです。 アカウントはこちらから。 プロフィールはこちらをご覧ください。 こちら適宜転用・引用していただいて構いません。 お仕事について メディアへの出演、講演、イベント登壇など幅広くお受けしています。 ただし

プロフィール 高井宏章はこんな人

放置してあったnoteのプロフィールをアップデートしました。 メディア等の関係者の方々、写真を含めて、こちらを適宜お使いいただいて構いません。 経済コラムニスト、YouTuber。日本経済新聞元編集委員(2023年6月退職)。2023年7月にYouTubeチャンネル「高井宏章のおカネの教室」を開設。Twitter、noteでも、経済にとどまらず書評や教育論など幅広い情報を発信している。 1995年に名古屋大学(法学部)卒業後、日経新聞に入社。記者・デスクとしてマーケット、資

良貨で悪貨を駆逐したい 「おカネの教室」YouTubeチャンネル登録1万突破!

28年勤めた日経新聞を辞めて半年。 7月に開設したYouTube「高井宏章のおカネの教室」のチャンネル登録数が1万を突破した。 めでたい。とてもめでたい。 ご出演くださったゲストの皆様。 いつもご覧いただいている視聴者の皆様。 誠にありがとうございます。 以下しばしオジサンYouTuberの実態とささやかな野望(?)を語ります。 それは、 悪貨が良貨を駆逐する修礼の海に安全な海域を作りたい というものです。 家内制手工業型YouTuber まずはチャンネルの内幕を

水の中で、今、ここにいる

相変わらず、プールに通っている。週に3~4回は行っている。 水泳は去年の夏からはじめた。その前は、まったく泳げなかった。 速く、ではなく、ゆったり長く、を追い求め、平泳ぎはできるようになった。50歳で泳げる人になれた。 通っている区営のプールには「サカナさん」がいる。さかなクン、ではないし、本名でもない。私がある常連さんに勝手につけたニックネームだ。 サカナさんは、月に1回くらいしか会わない。こちらの頻度を考えると、たぶん月に2回くらいしか来ていないのではないだろうか。 サ

なぜ失敗国家は「不屈のウクライナ」に豹変できたのか

ロシアがウクライナに侵攻してから、2回目の冬が近づいている。膠着気味とはいえ、ウクライナは頑強な抵抗を続けている。正直、今回の戦争がこんな形で2年目の半ばを過ぎるとは思いもしなかった。 2022年2月24日にロシア軍が国境を越えた時点で、私は短期間でウクライナはロシアに組み敷かれると予想した。不明を恥じるしかないが、当時、専門家の大半も同じような見通しを持っていたはずだ。ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領がリーダーシップを発揮して反転攻勢に出るなどと言えば、夢想家として笑い

「本を読む」だけで、いいかもしれない

28年勤めた日経新聞を辞めて、フリーになって、4か月ちょっと経った。中途半端だな、4か月ちょっと、って。 「あれやってます」「これやってます」みたいな話は、また書きます。 YouTubeのリンクだけ貼っておこう。経済や投資に興味ある方、ぜひ。 この文章は、会社を辞めてから守っているルーティンのなかで、「これ、皆さんやったら良いのに」というテーマに絞ります。 それは「本を読む」だ。 なんだ、そんなことかと思ったアナタ。 1日に何時間くらい本を読みますか。 あるいは1か月に

「子育て本」なんて、書けない。

よく「高井さん、『子育て本』を書いたら?」と言われる。 私の答えはいつも同じだ。 「わざわざ本に書くようなこと、何もないです」 これは本音だ。 子育てやら教育やらについて、高井家には特別なことは何もないと思う。 普遍的な秘訣やノウハウめいたものも、何もない。 三姉妹はそれぞれ愉快で「やるな、キミたち」という人たちだ。 それは「子育て成功」ではなくて、たまたま愉快でなかなかやりよる人たちが、私の娘なだけだ。 「好きにしろよ」「知らんがな」 冒頭からありきたりで恐縮だが、我

若い記者の皆さんへ オジサン記者からの私信

先日、「退職のお知らせ」を社内にメールした。 すると、ある中堅記者が「スクショして大事にしてました」と私のメールの写真を返信してくれた。ビックリした。本人は、書いたことも、送ったことも、忘れていたからだ。 当時、私は証券部のデスクだった。証券部は新人として配属された、ホームともいえる部署だ。 デスクの仕事は「紙面を作ること」だ。取材のテーマや方向性を考えたり、連載企画を考えたり、記者の相談に乗ったりする。 「その日の紙面」を作るのもデスクの大切な仕事だ。記者が書いた記事を整

日経新聞を辞めること、今後のこと

28年勤めた日経を退職します いままで内緒でしたが。 『おカネの教室』の著者で、このnoteの主の高井浩章さんは「日本経済新聞社の高井宏章さん」でした。 バレバレ、でしたよね。でも、一応内緒だったんです。 そして、もうすぐ「元日経新聞の高井宏章さん」になります。 6月末の退社予定。あと1か月です。 これを機に、ふたりの「高井さん」は対等の精神で合併し、存続会社を本名の「高井宏章」とします。 分かりにくいな。 要は、今後は高井宏章さんで通します。 これまでややこしくて、失礼し

少年の傷痕と後悔の記憶 『サンクチュアリ 聖域』で蘇った苦い思い出

NETFLIXで『サンクチュアリ 聖域』シーズン1を見た。面白かった。強くプッシュしてくださったワタナベアニさん、ありがとうございます。 本作には主人公の最強のライバルとして静内(しずうち)という力士が出てくる。 作中、左頰にヤケドの痕をもつ静内が、少年時代を回顧するシーンがある。少年相撲の対戦相手が静内のヤケドの痕を「気持ちわりぃ」となじり、気弱そうな少年が母親の声援で鼓舞される印象的な場面だ。 この場面で、ふいに涙がこみあげてきた。 すっかり忘れていた私自身の少年時代の