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ネットワークの加盟団体が主体的に動いてくれない・・・そうした嘆きに向き合った時に思ったこと

●●●ネットワークといった中間支援組織が多くあります。ある居場所活動のネットワークの担当者さんからこんな嘆きを聞きました。

資金的支援を継続的に加盟団体にしているのに、アンケートをとると「●●●ネットワークからは何も支援されていない」と言われるんです。

と、お話をきくと立ち上げ期の3年間は多めの補助金の支援、4年目以降も金額は下がりますが継続的な運営補助の資金を提供しているとのことでした。

それは全国的に見ても手厚いものですが、当の活動をしている団体の人たちからは役立っていないと思われているわけです。

加盟団体は、資金を受けることに慣れすぎて、自立性がないんですよね。

と加えて担当者が言われたセリフに、「まぁ、そうなんだろうな」と思ったのですが、少しモヤモヤした気持ちが残りました。

これはよく言う「お客様意識」が強い状況で、活動に必要な資金や物品が得られるからネットワークに加盟している実利的な関係性になっています。

どうしてそういう関係性になってしまったのか?

今回、お話を伺ったのは居場所活動のネットワークの担当者の方でした。

居場所活動で必要になる資源は、以下の4つと言われています。

1.場所
2.活動を担う人
3.ネットワーク(他団体や機関、自治体、専門家等とのつながり)
4.お金

この1・2・4の場所・人・お金があれば、団体単体での居場所活動はできますが、ネットワークは団体単体ではできません。

そこには、地域で同じ活動をしている他団体だけでなく、機関、自治体、専門家といったつながりが必要となります。

なぜ、こうした他組織とのつながりが資源になるのでしょうか。

それは、他組織とつながることで団体の存在感や、活動の価値が高まるからです。逆につながっていないと、団体の存在感は限定的で、活動の価値は一定です。

存在感が限定的で価値が一定という状況は、結果として「継続的な」人の参加やお金の獲得、支援対象者が集まりやすい場所の確保はできなくなります。

この存在感や価値を高めたいというモチベーションは、以下のような居場所の可能性を感じるところから生まれてきます。

  • この居場所でこんなことをしたい

  • あれをやることが使命だ

  • これまで来れていなかった、こんな人に来て欲しい

  • 子どもにこんな機会を提供できたらな

  • みんなでこれができたらいいだろうな

こんな思いを持って語り合うことで、未来に向けて進みたいという熱意になっていきます。

冒頭の、ある居場所活動のネットワークの担当者さんから、お話を聞くと、加盟団体同士の語り合いや、ピアサポートの活動、活動の未来像を実現するための伴走支援等は特に行っていなかったとのことでした。

未来に進めて進みたい熱意を高めることこそが、主体的な活動につながり、ネットワークの担い手につながることなのです。

先日、某ネットワークに加盟している居場所事業を運営する団体さん向けに「未来につながる居場所の4つの視点」のタイトルで研修を行ってきました。

参加者の皆さんが活発に意見交換する中で、それぞれの居場所の未来像にふれることができたり、お互いで教え合うピア・サポートの場になったりしていました。

もし、そうした研修をネットワークの加盟団体さん向けに実施したいと思われている方は以下の研修資料を参考にしてみてください。

※実際は各案件によって資料をカスタマイズしたりワークシートを追加して最適化しております。基礎的な研修資料としての位置づけとして捉えておいてください。

また、研修講師としてお願いしたいという方は、公式LINEやホームページからお問い合わせください。


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