Kento Suzuki

宗教二世(キリスト教福音派)。16歳からアルメニアのUWC Dilijanに留学。アメ…

Kento Suzuki

宗教二世(キリスト教福音派)。16歳からアルメニアのUWC Dilijanに留学。アメリカのブラウン大学で仏教、スピリチュアリティ、瞑想について学ぶ。 宗教的トラウマ症候群について発信していきます。

最近の記事

宗教的トラウマ症候群:脱会によるトラウマ

マーリーン・ウィネル博士のRTSに関する論文の第三部です。第一部、第二部は以下の記事にまとめてあります。 今回は文量も多く、内容も専門的なものが多くなっていますが、当事者として訳しながら、非常に濃い情報だと感じました。改めて、この翻訳シリーズをここまで応援してくださった皆さん、そして特に翻訳を快く許可してくださったウィネル博士に感謝したいと思います。 宗教的トラウマ症候群:脱会によるトラウマMarlene Winell, Ph.D. 宗教的トラウマ症候群(RTS)は、有

    • 宗教的トラウマ症候群:教化によるトラウマ

      前回に引き続き、マーリーン・ウィネル博士が2011年に発表した論文の第二部です。 第三部はこちらです。 前回の記事を投稿した後、以前翻訳した宗教的トラウマ症候群のWikipediaを読んでくれた方から、「教化」という単語のチョイスがしっくり来たというコメントをいただき、なるほどと思ったので一部引用させていただきます。 宗教被害の話をする時、英語ではindoctrinationという単語がよく使われるのですが、日本の宗教二世界隈ではそれに相当する単語がこれまで存在せず、上

      • 宗教的トラウマ症候群:今こそ理解を

        この記事は宗教的トラウマ症候群(Religious Trauma Syndrome、略してRTS)の専門家、マーリーン・ウィネル博士が2011年にイギリスの認知行動療法学会のCognitive Behavioural Therapy Todayに三回に分けて発表した論文の日本語訳です。 今回の記事は第一部で、第二部、第三部はこちらになります。 日本でも「宗教二世」という言葉は話題になりましたが、一時の流行語で終わらせず、当事者に対する支援の拡大と質の向上が続いていくべきで

      宗教的トラウマ症候群:脱会によるトラウマ