雨音ムッツ

物語を考えるのが好き。 荒木飛呂彦、米原秀幸、アリー・マクビールが好き。 20代の時に…

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物語を考えるのが好き。 荒木飛呂彦、米原秀幸、アリー・マクビールが好き。 20代の時に失くした、「人生を楽しむ」をもう一度取り戻せるように創作をしていきます。 noteを楽しむ。そして、自分の本を出版する。

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    ポエムのまとめです。わたしの頭の中は、こんな感じです。

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はじめに

これからnoteを始めるにあたり、気持ちの整理のために書いておきます。 やりたいといことは、素直にやりましょう。 楽しい時間を増やしましょう。少しくらい正直に過ごしても大丈夫です。 失くしてしまったのに、強がって捨てたことにしなくてもいい。10年以上経って偶然見つかったのなら、また大事にしてもいいと思います。 ゆっくりなのは、自分が一番知っている。 それでも、楽しい人生にしましょう。 好きな漫画を読もう。 好きな音楽も聴こう。そして、新しい音楽も楽しみましょう。 好き

    • もうすぐ誕生日

       「朝に食べるチョコパイは美味しい」と言えるくらいには素直に育った。差し出される手はにぎり、だれも手を出さなくなったらそれは仕方の無いことだと恨むこともなく過ごしてしまう。だから、良くも悪くも衝突を避ける癖がある。  あるとき、「自分の誕生日は絶対楽しいことをする」と決めている女性に出会った。わたしなんて間近になってふと気が付くのが誕生日という日なのに、その彼女は誕生日の予定決めていた。  わたしは、「どうして?」といったニュアンスのことを聞いてみた。すると、彼女の返答は私の

      • 狼なりに考えていた

        身体を巡る熱が隠れてる 丸くて平らな椅子とテーブル 乗せた手には  爪があって ポケットには ナイフもあって それなのに誰かが泣いてしまうのは 恥ずかしいことだ 孤独をもて余すのは簡単だから 柵の周りを見回ることにした 許されなくても 嫌われても 駄目だからと 目を背けられても ルールの外にいるのはいつもの事 見えないくらいに 遠くに 離れて 背けたくなるように 薄汚れて 威圧して 太陽にも嫌われても あまり楽にはならないけど まだ良いと思える生き方をしたい たま

        • みんな猫背出身

          花を見上げる 美しく色ずく 花を見る レンズを向けるのは風の先にある花 成功だから 儚いから 立ち止まって うつむく 這いつくばる根っこみたいな気持ち 寄りかかって時間を無駄にする木の幹 がんばってないみたいに見えるから 触らないように 目を逸らす 内側に涙流して 静かに泣いていればいい 花を見上げる 手入れされた 花を見る 名前を呼ばれるのは音の先にある花 成長だから 強いから 雨降りに  雑草ばかりを見下ろしてたら 自分の足が見えなくなってた 汚く見えるから そ

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          真似してないと心細いの

          青空に雨雲を引き延ばしたからこんな色になったんだ 本当は両方欲しいのに どっちか選んだから今日があって 昨日が同じ色をしていないといけない気がしていた 外に出て見れば分かることを 窓を開けて覗いてみたり 大好きなオレンジの匂いの化粧品で 良い気分を感じてみたりする でも今日は大好きなキミの真似をする ドアの隙間を通り抜ける真似をする 身をよじって 耳を擦って 起き抜けでもいい 外に出てから顔を洗う 傘? いらないよね 午後14時03分 わたしは猫

          真似してないと心細いの

          木の葉の音がしない。

           ギューギュー屋根を鳴らす強風が、目覚ましのアラームと一緒に朝を教えてくる。  あっという間に一週間が過ぎるくせに、カーテンを開けて雨が振っているのを見ると時間が少し止まる。  準備はいつも通り。  顔を洗って、適当になにかつまんで、ハミガキして、うんちして。スマホと財布とキーと、あまりワクワクしない気持ちを突っ込んで部屋を出る。  ラジオパーソナリティーがピックアップする曲が、地面を鳴らすのを楽しめと聞こえるのは、金曜まで我慢したから。  強風がボクの軽自動車を吹き飛ばすく

          木の葉の音がしない。

          海苔、やるじゃん

           ざる蕎麦のてっぺんにパラッと海苔がかかっているのを見て、いつも「これって意味ある?」と思っていた。料理は目でも楽しむ的な部分が多いのかな?とか、昔の名残りかだろうと勝手に思っていた。そんな二流の日本人として歩んできたわたしだが、ついに味が違うことに気がついてしまった。  朝から蕎麦を啜る。  最近やっと覚えた、ワサビを汁に溶かずにすこし蕎麦にのせて食べるということだけでも、十分に大人を気取っていた。付け合せに天麩羅がないと味気ないと思っていた青臭い自分には少し前にサヨナラを

          海苔、やるじゃん

          進化の先に〔詩〕

          形が崩れてもいいものを創り出した 教室のドアを開けると交わされるのは 崩れた おはよう 聞き取れなくても 何となくでも 文字で書いたら何語かわからなくても 気持ちがわかるような音がする 終わることが不思議で 永遠が当たり前のこと 明日 朝が来る予定をたてた 世界が変わって  夜になれば  不安になるような朧げな月 オハヨウが聞き取れないと 命の終わりをカウントできない 指折り数える さよなら こんなことなら 人間になんてなるんじゃなかった もしも 願いが叶うなら 動物

          進化の先に〔詩〕

          何処で読書するのが好きですか?

          最近、スタバで読書するのが楽しくてたまらない。 田舎住みなので、自宅から全然近くはない。最寄りのスターバックスまで車で1時間はかかる。それなのに、仕事終わりにいそいそと出かけていって読書するのが、楽しくて仕方が無い。久しぶりに新しい趣味を見つけたように、朝から「今日は行こう」と着替えをもって準備してしまう。 なぜだか、急にこんな風になった。わたしが夜の遊び方をいい歳をしてしらないのもあるのかもしれない。もっと自宅から近い(歩いて行けるところ)に喫茶店なりがあれば良いのだだけど

          何処で読書するのが好きですか?

          昨日見た光景から。

          雨降りで寒い。 どしゃ降りの草むらにスズメが数羽。 草の丈が、雀よりも高かったから雨宿りなのかもしれないし、ぴょこぴょこ跳ねていたから水浴びかもしれない。 こいつ等は、こんな見た目でも害鳥なんだよなと、車の中から眺める。晴れた朝の景色の一部としても日本の日常に溶け込んでいるし、どちらかといえば弱い鳥というイメージがする(いじわるカラスにいじめられそうな)。 「イメージなんて、中身を見てよ」と、最近はそんな風潮だ。わかっていてもやっぱりイメージで世界ができている。少なくとも

          昨日見た光景から。

          〔ショートショート〕長袖で会う日の話 1

           子供の頃、祖母の家に行くのが楽しみで仕方がなかった。それは小学生時代の夏休みの恒例だった。自宅から二時間半くらいの田舎町。車から見えるのは、退屈な田園風景ばかりが続く道のりだった。「もうすぐ着くぞ」と、眠ってしまった私を起こす父の声が車の運転席から聞こえる。寝ぼけ眼で見えるのは、いつも決まって同じ場所だった。道が大きく曲がる。そのカーブの先には大きな橋が架かっていた。  「十円橋」。父は、橋の名前をそう教えてくれた。一年に一度しか通らない橋の名前を子供ながらに覚えていたのは

          〔ショートショート〕長袖で会う日の話 1

          普通が何だか分からないまま過ごす

          自分の考えを反芻して、「とてもグロテスクだな」と思うことがある。事細かに今まで頭に浮かんだグロテスクを全部覚えてはいない。というか、大抵の場合そのときだけの思いつきから派生したような考えだから、今回のようにすぐに何かにメモでもしない限りはすぐに忘れていまう。そして、またあるときに似たような感覚をしたときに、「なんだか前にも酷いことを考えたな」というだけのこと。 暑い土曜だった。でかけた先のスターバックスで、ガラス張りの窓から見えるドライブスルーを流れる車とそれを誘導する誘導員

          普通が何だか分からないまま過ごす

          〔ショートショート〕海が太陽を吸った日の色のような

           誰しも、ターコイズ色の靴を履くべき日がある。それはブルーでもグリーンでも構わない。だけど、来たるべきその日の為に準備しておくに越したことはない。そして、それは突発的かつ直感的にやってくる。いわば天気雨のように。したがって、それを晴天の空の下でただじっと待っているだけのような非効率的なことは馬鹿げているから、そんなに神経質になる必要はない。直前になれば自ずと分かるから。それが、彼にとっては今日だったという訳だ。  彼は態々、他の人にこのことを確認したことは無かった。だって虹の

          〔ショートショート〕海が太陽を吸った日の色のような

          ひとつの嘘

          キミがついた嘘が できるだけ最後のほうにあるように そうだとしたら ボクが悪いことにしやすいから いまさっきの泣き顔だけなら 雪が降るから冬なんだと 信じるくらいに簡単で 今日で最後の夜に なんてしたくないし 景色が見えなくなる準備が できてないから でも 例えばなんだけど キミの嘘が もうすこし前で 「友達と出掛けてくる」って楽しそうにしていたのが  もしも そうだったのなら それは それでもいいから それならば それならば この手の温度は 本当だってことだから あま

          ひとつの嘘

          夜の下

          2日続いての雨でちょっと寒い。 朝から珈琲のことを考えているのは、めずらしいことだ。 平日の僕。 昨日は、久しぶりに夜に出かけたから癖になったように思い出す。 夜。 燃料の減ったままの車の排ガスの匂いは、冷たい夜空に久しぶりに再開したことを実感させたし、抜け出して夜にでるのが大好きだったのは、この開放的な夜空の高さのせいだったと思う。 夜は本物。 昼間なんか紛い物で、あるはずのモノを眩しさで隠した世界。 夜は静かにする。 太陽の下には平気で出る。だけど、夜はこっそり抜け出

          言い訳する相手にバイバイ

           煙草を辞めたからベンチに座らなくなったけど、十年前にキミの隣が空いたから、また座る理由ができた。  「ねえ、わたし思うんだけどさ」そんな前置きをしてから、いつだったか君が言っていた。バイバイを言うのは、また会いたいと思ってくれている人で、そういう人ほど「死んでくるわ」みたいなことを笑った顔で言いながらそこに向かって行くから、怖いと。  そのときのボクは分かったような顔をして、分からないのを隠していた。  今日、キミは知らない街へ行く。  ボクは煙草に火を点けた。ベンチに

          言い訳する相手にバイバイ