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短歌

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三十一文字という可能性。 現代短歌という地平。 ポエジーの奔流。
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記事一覧

2023年『新聞歌壇』掲載短歌

2023年『新聞歌壇』掲載短歌

【読売歌壇】


俵万智選


俺たちにないのは明日じゃなく昨日 振り向けば春一番が吹く
《特選一席》
2023/4.10

ぼくは船きみは潮騒きみは凪きみは満ち潮きみは引き潮
2023/5.16

金魚から目を離さずに僕たちはかなしみをやり過ごしていたね
2023/6.26 





【東京歌壇】


佐佐木幸綱選


酔いどれの日常だけを垂れ流すそんな小説読む

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2020年『新聞歌壇』掲載短歌

【東京歌壇】

東直子選

寸足らずカーテン越しに地球外生命体がぼくをみている
3・22

【読売歌壇】

俵万智選

会えぬ人よ地球は周っているけれど僕はあなたにとまっています
《四席》
2・10

【毎日歌壇】

伊藤一彦選

人間は考える旅カーテンをひらいて少しまぶしいひかり
《特選一席》
3・9

合計 三首

2019年『新聞歌壇』掲載短歌

【東京歌壇】

東直子選

とある時代とある真夜中きみの手が差し出すトマトのやさしき裸体  
1・13

自らの死をフライングゲットする跳躍力を僕は持たない   
2・10

ばらばらな気持ちで座る食卓にサラダが夜を散らし始める 
《三席》
3・10

後悔は声を失くした異邦人ソリストっぽく爪先立って
《特選二席》
3・17

新聞紙ベンチの上で夕風にしんなりめくれ あなたはばかだ  
3・24

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2018年『新聞歌壇』掲載短歌

【東京歌壇】

東直子選

題名のない後悔に膝抱え黙すあなたに膨らむ蕾  
1/28

隕石に電話をかけるような恋 洗濯物を前にして泣く   
2/4

質問を初めて許された案山子のように君は玄関に立つ 
2/11

エレヴェーター降りる昇る降りる昇る献花の如く立ち尽くしつつ
2/18

歩道橋ハイソックスが落ちている はしゃいだあとはあなたがきれい
3/4

紙を漉く僕の周りではしゃいでる光の子

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2017年『新聞歌壇』掲載短歌

【読売歌壇】

俵万智選

対義語を探すのはもうやめたのだ優しい嘘と哀しい雨の
1/9

細長い葉になり雨の重圧をしゃらんと流すふたりになろう
《特選三席》
2/14

仰向けの白馬のような雲があるきみの空にもぼくの空にも
《特選一席》
2/27

プレミアムフライデーには働いていますお店に来てくださいね
3/27

日曜日新宿御苑を歩きましょう入口のある恋をしましょう
《特選二席》
4/3

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2016年『新聞歌壇』掲載短歌

【東京歌壇】

東直子選

小さな子ツィゴーツィゴーとブランコを揺らす無人の公園、僕だ

《特選一席・四月度月間賞》4/10

重力に逆らう涙もあるだろう葛根湯は舌下に苦い

6/12

散りますと言って紫陽花は散りません錆びた己を黙っています

《特選一席》7/31

西日差す西6病棟の細い道を歩き尽くせど亡母(はは)顔出さず

8/7

紀伊國屋書店新宿店二階短歌コーナーに巡礼する僕

9/1

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虚攻舌花(きょこうぜっか)矮我覚無(わいがかくむ)の小自的独識暴夢(しょう
じてきどくしきぼうむ)の百無栄乱(ひゃくむえいらん)
#短歌

ん?
あ。
蚊?
そう。
水辺だからね。
げ!
ん?
蚊……
また?
ヤマトタケルに殺してもらう