見出し画像

93日後にネタバレする【雑学の本】#10日目── あの名画のタイトルは『モナ・リザ』ではない!?

あの名画のタイトルは
『モナ・リザ』ではない?


 ルネサンス期を代表する天才芸術家のレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼の傑作『モナ・リザ』は、誰もが知る世界でもっとも有名な絵画の一つ。

 謎めいた微笑を浮かべる美女が、こちらに視線を向けている。


 ダ・ヴィンチは「スフマート」というぼかしの技法を使って、輪郭線を描かずにこの絵を仕上げている。

 この技法によって、この絵の魅力である繊細な色調、陰影が表現されている。

 この絵画は『モナ・リザ』としてあまりにも知れ渡っているため、これが正式なタイトルだと、ほとんどの人が思っているに違いない。しかし、じつは正式タイトルではないのである。

正式タイトルはかなり長い


 正式なタイトルは『フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リザ・ゲラルディーニの肖像』。

 それが、なぜ『モナ・リザ』なのかというと、「モナ」とは古イタリア語で「婦人」「夫人」といった意味で、つまり「リザ夫人」というわけだ。

 このほか『ラ・ジョコンダ』(フランス語では『ラ・ジョコンド』)という呼び方もされる。

『モナ・リザ』にはいくつかの謎があるが、なかでもいちばんの論争となったのが、モデルは誰かというものだ。

 もっとも有力視されているのが、絹織物商のフランチェスコ・デル・ジョコンドの妻のリザである。

 その根拠となったのが、ドイツ・ハイデルベルク大学図書館に所蔵されていた『縁者・友人宛書簡集』(キケロー著)の余白に、「ダ・ヴィンチは3枚の絵を作成中で、一つはジョコンド夫人のリザの絵である1503年10月」という記述が見つかったことにある。

 この本の所有者が、ダ・ヴィンチの友人だったため、信憑性が高いとされている。

明日もお楽しみに〜☺️♪


◆本書紹介

『身のまわりの「意外な勘違い」 なるほど雑学93』
──博識な人でも間違える常識の大ウソ


★次の記事

★前の記事

この記事が参加している募集

404美術館

新生活をたのしく

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?