ふみ

小説、詩、その他、文章や言葉などを書いていかれたら、と思っています。何か少しでも感じる…

ふみ

小説、詩、その他、文章や言葉などを書いていかれたら、と思っています。何か少しでも感じるものや引っかかるものが描けるようになりたいですね。よろしくお願いします。

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  • 仕事関連

    福祉系の仕事をしております。 その中で考えたもの、感じたもの、教えられたもの、等々、その言葉を残していけたら、と思います。

  • 詩、詩のようなもの、をまとめています。

  • 小説

    主に短編ですが、ひとまずのところ、書いたものをまとめています。

  • ことのは

    種々の想いをのせて、私はこれからも、考えていく。

  • 有料小説集

    有料記事での小説集です。 お手にとって後悔させないような、作品を目指しています。 お読みいただいた方へ、感謝致します。

最近の記事

できているつもり

 何事においても、そうかもしれない。  それは、書くこと、介護福祉士として、生きることそのもの、私として――すべてにおいて、言えることだとは思う。  確固たる芯を見出し、見失わずにいられたら、と感じる。  それでも、ふいに、思う。  できている「つもり」に、なっていないか  本当は、どうなので、あろうか  自信があろうとも、何だろうとも、それは構わないし、むしろ、自信を持って取り組まなければ、説得力も何も、ないのかもしれない。けれど、本当に、それは、できているのか。つもり

    • 誰もが ひとりの 世界に いて

       いま この手に 触れるもの  いま 鼓膜に 響くもの  いま わたしに 届くもの  いま この目に 見えるもの  それは たぶん きっと  ほんとう ほんとう なのだろう  それとも すべては 幻想なのか  それを 知る術は なんだろう  この 感覚に 身を委ね  この 感覚に 心を任せ  誰にも わからない 世界に 触れて  わたしの 見えている 世界を 伝え  届いたものは なんだろう  わたしに 届いたものは なんだろう  誰に 誰かに 何

      • 走り続けて

         息を吸うと、肺が焼けそうになる。  息を吐くと、臓腑が出そうになる。  どこへ どこまで  いつまで、私は、走り続けているのだろう。  風を切り、時間を切り、とどまることを知らない不安のようにいつまでもねっとりとまとわりついて、舌を伸ばし、首筋を舐められているような。そんなイメージが頭によぎる。  頭を振り、気持ちを振り払う。イメージを振り払う。それでも、まとわりついてくる。  混ざり合うのは心か、想像か、それとも。  立ち止まっては、いけない。  立ち止まっては

        • きみの ゆめを

           きみを おもい だして  きみの ひとみ ゆれて  きみを すくい だして  きみの えがお ふれる  ゆめの かけら ひかり  ゆめを ひとり かかえ  ゆめの つづき わすれ  ゆめを なげき くるう  きみの こころ ふれて  きみを おもい だして  きみの ぶじを いのり  きみを すがお ゆれる  ゆめを ひとり えがき  ゆめの かけら すくい    ゆめを おもい だして  ゆめの つづき あゆむ     

        できているつもり

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        記事

          心は落ちていく

           それはいつも、突然頭によぎる。    私は なんで こんなに できないのだろう  私なんていらない 必要ない  私みたいな ごみ できない人間など いてもいなくても変わらない  私の言葉なんて 伝わらない  意識的にしろ、無意識的にしろ、そんなことを感じ、心が塞ぎ、思考が回らず、うまく行動ができない。  今回は特に、久しぶりに、それが重かった。  ここ数か月ほど、突然フラッシュバックのような、記憶の奔流をイメージする、何かが流れ、映し出され、訳もわからないまま気持ちが

          心は落ちていく

          部屋に ひとり

           春を通り越して夏のような日差しに辟易しながら、無理やり遠出した買いものが終わる。汗だくになりながら帰宅し、全裸になりたい気持ちをぐっとこらえて さっと シャワーを浴びて着替える。それでも暑さはぬぐえない。  まだまだ夜まで長いと感じられているが、ようやく夕暮れの涼やかな風が窓から部屋に通り抜けて、裸への欲は消え去ったように、感じられた。  静けさとは無縁な強風がその存在を知らしめて、それ以外、何も音がないことに、やはり静寂を覚える。  まわりに、民家はあれど、人通りの少

          部屋に ひとり

          誰も知らない

           こぼれていく 言葉  あふれていく 言葉  その想いを 透かせて  わたしは 何を 思う  唇が紡ぐ 声色に灯る  心に咲く 思考に煌く  その 差異は 何か  その 矛盾は 何か  外の世界は まやかしか    内の世界は まぼろしか  乖離する わたしの 夢に  言葉は 何も うまれない  誰にも 届かない  誰にも 伝わらない  わたしの 思う 世界の かけら  わたしの 伝う 世界の かけら  その 差異は 何か  その 矛盾は 何か

          誰も知らない

          おかしいのは――

           部屋の扉をノックすると、どうぞ、と小さく聞こえる。私は聞こえないように深呼吸をすると、扉を開いた。  姉は椅子に座って本を持ったまま、ぼぅっとしていた。あきらかに本に目を向けておらず、ページを開いているのも、おそらく適当であろう。いつからこうして佇んでいるのか、を想像するよりも、ごはんできるよ、と伝えるほうが先決だった。  姉は静かにこちらに目を向けると こくん 何も言わずにうなずいた。  リビングに戻った私はすぐにご飯の支度をせずに、ソファに横になる。  いっそ、そのま

          おかしいのは――

          らしさ よりも

           季節らしさ と 人は言う  早咲きの桜 に 人は憂え  遅咲きの桜 に 人は悩み  季節らしい と 人は言う  咲く や 散る や  桜の 気分 風の 気分  いつまで 見られる?  そんなもの 知ったことではない  一日たりとて 同じ日は ないのに  季節の流れは 同じだと 思うのか  同じではないから こそ  季節らしさ よりも  その瞬間の 感動を  それでもなお 美しい  あなたに出会えて よかった  あぁ きっと 私も そうだ  自分ら

          らしさ よりも

          すべては利用者さんにつながる

           本日でーー正確に言えば、先日の金曜日ではあったけれど、今年度が終わり、明日から新年度の体制になる。    正直に言えば、不安しかない。  それ以前から上がっていた不満はだいぶたまっているどころか、ところどころみんな毒として現れており、いい状況であるとも言えない。  明日からの体制は、特に、だ。  今いる事業所だけで考えれば、こんなに人に恵まれたところはないように感じられる。それはスキルとか、資格とか、そういうことではなく、人として、それぞれが皆それぞれに敬意を払ってい

          すべては利用者さんにつながる

          たとえ ひとり でも

           ふと、気がついた。  それは何か、前触れがあったわけではない。    けれど、もしかしたら、何気なく過ごしていた日常の中で、感じるものはあったのかもしれないし、前々からうすうす気がついていたのかもしれない――いや、うすうす、とか、気がついていた、とか、そんなことよりももっと、具体的に、知っていたのかもしれない。  わたしは、なんて、からっぽ、なんだろう。  このごろ、特に、そう感じる場面が多かったことに、いまさらながらに気がついた。    いや、知っていたけれど、ふた

          たとえ ひとり でも

          誰かのために なんて

           誰のために 生きているのだろう  誰かのために できることは何?  人の役に たちたい  お国のために 世界のために  それが まるで 使命の ように  それが まるで 正しい ように  聞こえて ふるまい 気づけば ひとりで  誰のために 生きているのだろう  誰かのために できることは何?  そもそもが すべて  傲慢だった すべて  偽善だった すべて  はじめから すべて  私のために 私の欲を  満たす ために  誰かのため という 

          誰かのために なんて

          少なくとも、わたしは、知っている から

           子どもにしても、大人にしても、何か悪いことをしてしまった。もしくは、悪いと思われることをしてしまった。そんなときに、どんな行動に出るだろう。  多くの場合は、それを隠そうとしたり、見られないようにしたりーーつまり知られないようにする、だろうか。  その心理はどこからくるのかしら。  それはつまり、知られなければ、見つからなければ、何をしても構わない、ということだろうか。  小さなこと、大きなこと、多々、多々、あるだろう。  それはたいした影響のないものもあれば、大

          少なくとも、わたしは、知っている から

          わたしにさえ わからない のに

           わたしの 声は  どんな 色を していますか  わたしの 言葉は  どんな 形を していますか  わたしの 心は  どんな 香りを していますか  わたしの 表情は  どんな 姿を していますか  それは 本当に 見えているの かしら  それは 本当に わかりえるの かしら  わたしは わたしは  どんな 想いを している  どんな 感情を している  わたしに それが  わかるの かしら  声や 言葉や 心や 表情や  それが わたしを 表す

          わたしにさえ わからない のに

          横顔

           それは、浮遊感、とでも呼べばよいのであろうか。  いや、浮遊しているわけではない……どちらかといえば、乖離、であろうか。  名づけることにたいして意味を見出すこともできないけれど、人に伝える、そういう意味ではとても重要なことのようにも思う。自分の感覚を、そのままの状態で伝えることなんて、できないのだから。おおむね共通している、言葉、に変換し、なるべく近しいものを選んでいく。近しいもの? それさえ、だんだんと薄らいで、わからなくなりそうにもなる。本当にそれが私の伝えたいこ

          ここから見えるもの

           ここから 見える もの  凍えそうな 夜の花  ここから 見える もの  あれ荒んだ 誰の心  ここから 見える もの  ひび割れた 鈴の音  ここから 見える もの  たそがれる 波の白  ここから 見える もの  砕けそうな 風の道  ここから 見える もの  くだらない 人の声  ここから 見える もの  流れていく 時の砂  ここから 見える もの  差し伸ばす 銀の手  私に 何が 見えて いる  ここから 何が 見える  何を

          ここから見えるもの