昨年、ずっと支えになっていた音楽を創っていた人がいなくなって、 不在の世界で暮らしていくことの悲しみが、ちくちくと皮膚を刺し、 胸の奥からきゅうっと押し潰される。 今の私にとっての「音の風景」を表したら、こんな風になりました。 ーーーーーーーーーーーーーー 「音 満ちる」 椅子に腰掛け、テーブルに肘をついて、一度ふうーっと息を吐き、 また立ち上がり、冷蔵庫からアイスコーヒーを出してグラスに注ぐ。 今朝は音が要る。 鳥や風の気配も無いし、灰色の雲と淡い陽の光にうってつけの音
「 chosuichi 」 都会の中に、沼なんてないと思っていた。 散歩の途中に見る貯水池は、池というよりどこか沼の気配で 薄暗い木立の中にひっそりと在る。 淀んで深さもわからない。 薄曇りの平たい光を、金属のような鈍い色で受け止める。 或る晴れた朝、深い緑色の水面が蒼い空と木立の姿を映し出すのを見た。 頭上の空とは別のスクリーンが、哀し気なトーンで横たわる。 底へ底へと誘われるような濃い蒼色と 晴れた朝の光る水色が溶けて出来た色。 沼でなければ何と呼ぼう。 ーーーーー
はじめまして、a.s.k(あすく)です。 コロナ禍に始めたコラージュを続けていくうちに、絵の具を使ったら もっとのびのびと世界が広がるような気がしてきて。 家にある水彩絵の具を引っぱり出して、とりあえず気持ちのままに 描いてみました。 二枚三枚進めると、自然に自分のスタイルのようなものが立ち上がり、 水彩絵の具だけれど、油絵のような、時には墨絵のような、 アクリルのような、使い方次第で広がっていく風景に、心が躍りました。 サイズはA4か、八つ切のみ。 本の挿し絵のような気持ち