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「心の力」について書いています。日常、自然、社会、哲学、心理学、神経科学、医学を通して…

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「心の力」について書いています。日常、自然、社会、哲学、心理学、神経科学、医学を通してどう考えて何をするかを考えてみました。 趣味:山野草、自然、痛みの治療研究、本、音楽、陶芸、芸術、デッサン、油絵、食、釣り。カイロプラクター

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考えることがなぜ大切なのか

ぼくは人の健康に携わる仕事の中で、何千人もの人と接してきた。心を制御することが簡単ではないことは承知している。 生きていく中で、負荷(ストレス)を避けることは不可能だと思う。 ストレスを解消するといっても、それは一時的なものでしかないことは誰でも知っている。 ポジティブシンキングや自己啓発も根本的な解決にはならない。本当の苦悩は、カラ元気や自己暗示ではどうにもならないのだ。 苦悩の原因は、思い込みや期待だ。 これは私たちが生まれ持った脳の機能による「推論」と「現実」のズレ

    • ⭐️心の学び: 心の力が人生を切り開く

      いろんな生き方があり、いろんな理想を抱くものだが、それが現実化することはほとんどない。 変更を余儀なくされて落とし所を見つけて落ち着くというのが現実だ。 ぼくもいろいろやってみたが自分の想像以上のことは出来ないと悟っている。 ならばと想像を拡げようとするがその想像の広さがわかっていないことに気づかせられる。 生き方の雛形に頼ってみてもうまくいく確率は高くない。やはり自分を信じて行けるところまで行くしかないのだ。 それに気づくにはすでに多くの時間を費やしている。残り時間

      • ⭐️心の学び:芸術と生き方

        多くの人は芸術について考えることはほとんどないようだ。 わかっているようでわかっていないのが芸術である。 noteへ芸術や絵のことについて投稿すると反応が薄く興味をもたれないことでもわかる。 しかし、ぼくは、素朴であろうとも哲学を探究するのと同じように芸術についても探究したいのだ。 芸術は「美」のみを指すのではないとぼくは思っている。 「芸術とは何か」への問いの答えは簡単に表すことはできない。 たとえば、土をこねて作る陶芸作品は、食器と芸術の違いは明確に示せるようでい

        • ⭐️心の学び:身体のメンテナンスは必須!

          ぼくは健康にたずさわる仕事をしているのにnoteではほとんど健康については書かない。もう結論が出ているからだ。 ぼくは、身体的な健康について徹底的に研究して、社会的望ましさのバイアスや権威も取り除き、客観性を求め続けてきた。徹底的にだ。 マーケティングやハッタリは全て排除して研究してきた。 その経験から言えるのは「メンテナンスケアをすること」このことにつきる。 歯のメンテナンスケアとほとんど同じだ。 身体のメンテナンスケアは食事や運動、メンタルなど年齢と共に変化する機

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        考えることがなぜ大切なのか

          ⭐️心の学び:自分の考えって?

          自分に注目する心の働きは若い頃に特に強い。やがていろんな経験をしながら時間の経過によって自分への注目は薄れていく。 ある程度年齢を重ねた人に「自分の考え方で生きるとは?」と問うてみると明確な答えが返ってくることはほとんどない。 バカだからではなく人生の真実に近づいていくからだとぼくは思う。 自分の意思で世の中を渡っている、または渡っていけるように思いがちなのは、若い頃にある無知な発想から生まれる。 若い人は「そんなバカな」と思うだろう。自分が環境に適応していったと思い

          ⭐️心の学び:自分の考えって?

          ⭐️心の学び: 心の成長とは何だ?

          「心の成長」とよく聞く。「成長しないとね」ともよく聞く。 子供の身長が伸びれば「成長した」とも言う。それと同じ使い方ではないはずだ。 とはいっても、成長は永遠に続くわけではない。 ぼくは心について関心があるのだが、「心の成長」となるとよくわからない。 発達心理学的な解釈をすれば、成長というよりも成熟したという方が的を得ているように思えるからだ。 心は生存を有利にするために働く。不利だと判断すればストレスへの対処と似た対処をする。 仕事がうまくいかないときの対処は人それ

          ⭐️心の学び: 心の成長とは何だ?

          ⭐️心の学び:心の力は宗教とは違う

          ぼくは心について考え学び実践することが面白いと思っている。 だからといって他人様に勧めようとは思わないし求めようとも思わない。 「自分が面白いからといって他人も面白いとは限らない」というのは真理だ。 ぼくは「真理」という言葉を使うので、たまに「宗教ですか」と訊かれることがある。真理とは普遍的であることや法則、原理のような意味合いで使っている。神様を求めることはしない。 宗教のおっしゃる真理はどういったものかよくわからないが、「人間は宗教を求めるものだ」というのは全称的で

          ⭐️心の学び:心の力は宗教とは違う

          ⭐️心の学び:リアリズムと絵を描くこと

          リアリズム(写実主義)というのがある。想像力を使わずに平凡であっても身近にあるものをありのままに精密に再現しようとすることだと理解しておけばいい。 絵を描く際には写真を見て描くことがよくあるが、写真のように描いてはいけないとか、絵と写真は違うともいう。 しかし、写真を見て描くなら写真のように描かなくてはならない。それが写実ではないだろうか。 実物をありのままに描くなら変化を含めて描かなくてはならないはずだ。 もちろんそんなことは不可能である。 描き終わる頃には初めに見たも

          ⭐️心の学び:リアリズムと絵を描くこと

          ⭐️心の学び:自分軸で生きたからといって…

          自分軸やら他人軸やらと一生懸命に自分を押し出そうとする話に出会う。 自分と他人といった二項対立に振り回されていると、そこばかりに心が向いて疲れるだけだと思う。 自分の問題は人間の問題だといえばどうとらえるだろうか。 他人軸に従ったからといって悪い人生になるとはいえない。 同じように自分軸に従ったからといって良い人生になるともいえない。 「いや、後悔したくないんで」というかもしれないが、他人軸に従うことは必ず後悔する生き方になるとはいえないのである。 ぼくは何十万回と

          ⭐️心の学び:自分軸で生きたからといって…

          ⭐️心の学び:あなたは何者だ?

          誰にでも主義主張があるはずだ。そんな大げさなものではなくても言いたいことがあると思う。 人間関係に対しては特に「私に言わせれば…」と主張する。 「あの人はね!」から始まる「あの人」は、悪い人と相場は決まっている。 もちろん、それを言っている人は「良い人」に違いない。 人間は自分と他人を比較して自分の生存の優位性を測ろうとする。 「自分は間違っていない」という確信を得ようとするからだ。 「そう思わない?」と他人に意見を求め確信を強化しようともする。 多くの経験を積んでい

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          ⭐️心の学び:結婚しない人が増えた?

          先日、「最近は結婚しない人が増えたわ、結婚はしないとダメだ!」という話を聞いた。テレビでもそういったことをよく耳にする気がする。 「こんな状態は高齢者ばかりになってしまう!」「年金がもらえなくなる!」「高齢者を支える若者がいない!」 結婚しないことはダメなことだという理由は高齢者が困るからだということだ。 しかし、誰が人口が右肩上がりになり年金の支払いが困ることはないと判断したのだろう。その根拠はなんだったのかは誰も問わない。 以前から、文明が発展すると人口は減少するとい

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          ⭐️心の学び:人間の本質は変わらない

          「今の時代はね…」「この現代で…」と頭にくっつけて話し始める人も多い。多様性とか差別とかナンタラとかの話に多い。 しかし、人間がいくら時代を経ようとも人間の本質は変わらない。差別や区別、優劣など、自分の生存を有利にしようとする行動や心の使い方は変えられないのだ。 「昔はいじめなんてなかった」と呑気に言う人もいるが、気づかなかったのか、無自覚にいじめる側だった蓋然性がある。そう考えた方がいい。 人間は比較によって自分を測ろうとするものだ。 生き方、考え方、能力、そういった

          ⭐️心の学び:人間の本質は変わらない

          ⭐️心の学び:人間が好きか嫌いかで決まる

          仕事や環境、人間関係、これまでの体験が現在の自分を作り上げている。世界観といってもいい。 それぞれの世界観は間違いではないが、人間の一面を表しているに過ぎないことも認めなくてはならない。 私たちの神経系は内部、外部の環境を把握して最も生きやすいように制御しようとしている。 よく見ないとわからないような小さな棘が皮膚を貫いただけでも痛みとして認識する。それを放置することも許さない。 それからわかるように、心身が感じる違和感は神経系のなせる業であり、ほとんどの場合間違いは

          ⭐️心の学び:人間が好きか嫌いかで決まる

          ⭐️心の学び:簡潔であること

          ぼくは以前の記事に良いモデルとして、 ○簡潔であること ○調節のできる要素が少ない ○観測事実を矛盾なく説明できる ○観測結果に合わなければ、モデルが間違っていると分かるような詳細な予言ができる といったことを書いた。そのことについては変更がないが、改めてここへ焦点を当て続けることが大切だと感じる。 簡潔で適切な言葉を選び矛盾を減らすこと、修正が出来ることを意識して記事にする。 これまでの経験や知恵の集積は、現在の自分を表すことになるのではないかと考えている。 知識

          ⭐️心の学び:簡潔であること

          ⭐️心の学び:人間観

          何か一つを追求していくと、どんどん難しい表現になりがちになる。 難しいことを簡単にしようとしているはずなのに難しくなるという経験をした人は多いのではないだろうか。 ぼくはいろんな経験をしてきた上で言えるのは、人間は暗いより明るい方がいい。頑固よりも素直がいい。傲慢よりも謙虚がいい。 ぼくはそう思っているし、多くの人はそういった人となら付き合ってもいいと思っているはずだ。 これらに「何で?」という質問を投げかけると、途端に難しい説明をしなくてはならなくなる。 何かを探

          ⭐️心の学び:人間観

          ⭐️心の学び:言葉を駆使する

          私たちは言葉について無意識に使っているが故に言葉の重要性について深く考えることはない。 外国語を学ぶ際に文法の違いや重要性に気づくがその機会もほとんどない。 人間の特徴は「言葉」を使うことだ。 過去からの知恵は言葉で保存され新しい時代で更新されていく。 現代の文明の利器は人間一代で生み出すことは難しく、過去からの知恵や他人の知恵を拝借して生み出される。 それは言葉によって伝達される。 「黙っていても伝わる」「見ていればわかる」そんな言い方をされることもあるが、想像す

          ⭐️心の学び:言葉を駆使する