「エッセイ」帰りたい場所#青ブラ文学部
夜のICUに薬品と血液が混じりあった匂いが充満していた。
ガシャガシャ、チッチッチッ、ピーピー……
忙しなく動く医療機器の音達に囲まれて、機械と貴方が繋がれたチューブの数を数えていた。
そんな中でも私は、今のように決して独りぼっちではなかった。
ああ、あの最低の場所でも戻れたら、その先が血反吐を吐くほど辛くても、まだ貴方は息をしていたのに、0.01%と言われた希望にすがっていられたのに。
あの薄暗い窓のない宇宙ステーションのような病室の硬い小さな椅子だけが、私が息をして居ら