藤子Fノート

尊敬する藤子・F・不二雄先生の名作を、多様な切り口でレビューしてます。野望は世界初、F…

藤子Fノート

尊敬する藤子・F・不二雄先生の名作を、多様な切り口でレビューしてます。野望は世界初、F作品全てを記事化すること。ほぼ毎日投稿中。モットーは「一つの記事に一つの発見を」。本業はエンタメコンテンツを世に届ける仕事(26年目)。X(twitter)FF23181933

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固定された記事

藤子Fノート【INDEX】

収録本数:記事1260本=Fコンテンツ777本+その他 483本(5/8現在) 以上、Fコンテンツ

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宇宙の価格差を利用した貿易商『エリ&チンプイ・カンパニー』/藤子Fカンパニー③

物の価値は、需要と供給で決まる。 例えば、安価で美味しい庶民の魚だったサンマは、近年、漁獲量が減ってしまい価格が高騰してしまった。一定数ある需要に対して、供給が…

藤子Fノート
4時間前
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誰かに化けて差し上げます!『オバケ会社が引き受けた』/藤子Fカンパニー②

自分の会社を立ち上げて、一国一城の主になる。それはサラリーマン人生25年の僕にとっての憧れだし、まだ10歳に満たない子供たちにとってもそうである(はず)。 けれど、…

7

言い訳がいっぱい。

今日は残念ながら書く気力が沸き上がらず、さらにノープランということもあるし、週末の将棋大会のことで頭がいっぱいだし、明日の夜も用事が入っているので体調も整えなく…

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無名な人たちによる、専門的なnoteが好きです。

何を隠そう、noteの読者としては、不真面目な男である。 特にこの一年ほどは、それまでのように他の方のnoteを熱心に読めてはいないのだ。 ただそれでも、時間が空いた時…

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事業計画は破綻気味だが、ともかく『ネコが会社を作ったよ』/藤子Fカンパニー①

勤め人をしていると、一度は思うこと。それは自分で会社を興したらどうなるかという夢想である。 自分の周囲にも会社を立ち上げた人は大勢いて、その人たちを見ていると、…

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語彙力は大事かどうか。

語彙力は大事かどうか。 今、小学生の息子が勉強を頑張っているのですが、国語の授業では、語彙力が大事だと口を酸っぱく言われているそうです。 わからない単語はすぐ国…

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海の王子、死す! はやぶさ号最期の戦い『不死身のハイドラ』/巨大ロボット大暴れ③

「週刊少年サンデー」の創刊号から連載が始まった、藤子不二雄A氏との完全合作「海の王子」。 海底王国の王子(海の王子)と妹のチマが、スーパーロケットはやぶさ号に乗…

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いつもながらの土曜日

週明けの月曜日中にはまとめ上げなくてはならない仕事をやり残し、週末にやらねばと考えていた本日(=土曜日)。 ところが、昼過ぎまでは子供の運動会があって、午後も大…

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正義の少年ではなく、事なかれ主義の老人が『鉄人をひろったよ』/巨大ロボット大暴れ②

藤子作品では、超初期の頃からロボットが登場する。例えば、単行本デビュー作となった「UTOPIA 最後の世界大戦」では、ロボットに世界が支配されてしまう世界を描いている…

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時間があったはずなのに。

今日は夕方から時間が取れたので、noteを早めに書き始めようと思ってPCに向かったのですが、下手に時間があると思ってしまったがゆえに、溜まっていた記事のリライト作業を…

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慌ててます!

毎日更新が途切れそうで。

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基本、褒める

基本、褒めます。 どうしても褒めたくない場合は、思いっきりけなします。 人間に対しては、どこか良いところがあるのではないかと考えます。 良い点を消し去るほどに悪…

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鮮明な旗を立てる

何か新しいことを立ち上げるに当たり、特に自分だけでなく周囲の人や不特定多数の人たちを巻き込む場合においては、「旗を立てる」ことが重要だと考える。 もちろん、ただ…

8

「のび太と鉄人兵団」の前哨戦!『大あばれ、手作り巨大ロボ』/巨大ロボット大暴れ①

「大長編ドラえもん」の最高傑作のひとつ、「ドラえもん のび太と鉄人兵団」。 鏡の中の地球を舞台に、ロボット軍対のび太たちが壮大なスケールの戦いを繰り広げるお話で…

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「自然な一手」と「勝負の一手」

本日は、将棋と人生を絡める(いつもの、少々無理のある)お話をさせていただきます。 将棋は一手づつ交互に駒を動かしていくゲームなので、基本的には相手の指した手を見…

藤子Fノート
2週間前
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固定された記事

藤子Fノート【INDEX】

収録本数:記事1260本=Fコンテンツ777本+その他 483本(5/8現在) 以上、Fコンテンツ

宇宙の価格差を利用した貿易商『エリ&チンプイ・カンパニー』/藤子Fカンパニー③

物の価値は、需要と供給で決まる。 例えば、安価で美味しい庶民の魚だったサンマは、近年、漁獲量が減ってしまい価格が高騰してしまった。一定数ある需要に対して、供給が減ったことでサンマの価値が高まってしまったのだ。 漁獲量が減った原因は、サンマの個体数が減った訳ではなく、温暖化の影響で日本近海に来遊しなくなったからだとされる。つまり、遠方に出れば獲れるのだろうが、その分輸送費や人件費も膨れ上がる。 サンマの値段は上げざるを得ないが、そうなると安価で食べることのできる庶民の魚で

誰かに化けて差し上げます!『オバケ会社が引き受けた』/藤子Fカンパニー②

自分の会社を立ち上げて、一国一城の主になる。それはサラリーマン人生25年の僕にとっての憧れだし、まだ10歳に満たない子供たちにとってもそうである(はず)。 けれど、大人になった僕も、年端のいかない子供たちも、どんな生業で会社が興せるかと考えたときに、その憧れはあっという間にスタックする。夢の中の城は脆くも崩れ去る。 当然のことながら、会社を作るには、きちんとした実業がいる。実業があるから会社が成り立つ。最初にハコありきでダメなのである。 では、自分ができることって何だろ

言い訳がいっぱい。

今日は残念ながら書く気力が沸き上がらず、さらにノープランということもあるし、週末の将棋大会のことで頭がいっぱいだし、明日の夜も用事が入っているので体調も整えなくてはならない。 加えて今朝は子供が発熱して、奥さんも体調がすぐれないといって早々に寝てしまったが、気のせいか自分もだるさがあるので、ここは早く寝てしまいたい。 ということで、言い訳御託を並べてみましたが、本日はこんな更新の日となりました。相済みません・・。

無名な人たちによる、専門的なnoteが好きです。

何を隠そう、noteの読者としては、不真面目な男である。 特にこの一年ほどは、それまでのように他の方のnoteを熱心に読めてはいないのだ。 ただそれでも、時間が空いた時などは、フォローさせてもらっている方々を中心に覗きに行くようにしている。 僕が巡回しているnoteの中では、いわゆる著名人ではないが、かなり専門的な知識を披露されているものがある。 一体どういうことでそれほどの記事を書き続けられるのかと、驚くばかりである。 自分のnoteもなるべくコアなコンテンツを書

事業計画は破綻気味だが、ともかく『ネコが会社を作ったよ』/藤子Fカンパニー①

勤め人をしていると、一度は思うこと。それは自分で会社を興したらどうなるかという夢想である。 自分の周囲にも会社を立ち上げた人は大勢いて、その人たちを見ていると、単純にスゲエなあと思う。 会社設立時の資本金は1円からでも大丈夫だが、実際に会社を回していくには資金が必要である。それには、当たり前の話だが、それなりの回転資金を稼ぐことのできる「仕事」がなければならない。 つまりは会社を作るためには、その会社で稼ぐことのできる具体的な仕事が必要だという、極めて常識的な結論に至る

語彙力は大事かどうか。

語彙力は大事かどうか。 今、小学生の息子が勉強を頑張っているのですが、国語の授業では、語彙力が大事だと口を酸っぱく言われているそうです。 わからない単語はすぐ国語辞典で調べて意味を掴むのは当然ですが、その単語を使って文章が作れなくてはいけません。 「しばしば」という言葉であれば、「僕はしばしば庭の芝刈りをする」という風に。 また、一つの単語をできる限り言い換えができるようにしなくてはならないそうです。 例えば「予め」という言葉であれば、「前もって」とか「事前に」とか

海の王子、死す! はやぶさ号最期の戦い『不死身のハイドラ』/巨大ロボット大暴れ③

「週刊少年サンデー」の創刊号から連載が始まった、藤子不二雄A氏との完全合作「海の王子」。 海底王国の王子(海の王子)と妹のチマが、スーパーロケットはやぶさ号に乗り込んで、次から次へと登場する地球征服を企む悪者たちや悪の組織と戦うストーリーマンガである。 週刊連載は約二年続き、この間10の悪者組織と対峙している。この手のバトルマンガにありがちだが、敵の力はどんどんと強大になり、戦いに勝つのは簡単ではなくなっていく。 そのため、科学者チエノ博士が開発した特殊な兵器を用いたり

いつもながらの土曜日

週明けの月曜日中にはまとめ上げなくてはならない仕事をやり残し、週末にやらねばと考えていた本日(=土曜日)。 ところが、昼過ぎまでは子供の運動会があって、午後も大相撲を見たり、来週の将棋の職団戦の準備で棋譜並べとか詰将棋をやったりしているうちに、一度も仕事モードにならぬまま寝る時間となってしまった。 仕事は完璧に手付かずだったものの、noteについては実は新作記事を少し書き進めていたのだけど、本腰が入らずこちらも未完成のまま。まあ、半分以上書けているので、明日は投稿できそう

正義の少年ではなく、事なかれ主義の老人が『鉄人をひろったよ』/巨大ロボット大暴れ②

藤子作品では、超初期の頃からロボットが登場する。例えば、単行本デビュー作となった「UTOPIA 最後の世界大戦」では、ロボットに世界が支配されてしまう世界を描いている。 ただし、初期の頃からロボットのサイズは大型ではなく、どちらかと言えば人間と同じような大きさで描かれる。ドラえもんやコロ助などが有名だが、藤子作品におけるロボットとは、主人公と等身大のキャラクターとなっている。 もちろん、主人公たちよりも遥かに大きい巨大ロボットもしばしば登場してはいるが、それほど数は多くな

時間があったはずなのに。

今日は夕方から時間が取れたので、noteを早めに書き始めようと思ってPCに向かったのですが、下手に時間があると思ってしまったがゆえに、溜まっていた記事のリライト作業を始めてしまい、もうこの時間(=23時半)に。 新作記事も一応書き始めてはいたのですが、今日の更新は間に合わないだろうと判断して、今読んでいただいている駄文を書き連ねております。 さて、ここまでの流れとは関係ないですが、夕方に小腹がすいたので、コンビニで鮭のおにぎりを買って食べたのですが、家に帰ると晩御飯も鮭で

慌ててます!

毎日更新が途切れそうで。

基本、褒める

基本、褒めます。 どうしても褒めたくない場合は、思いっきりけなします。 人間に対しては、どこか良いところがあるのではないかと考えます。 良い点を消し去るほどに悪いところを持つ人もおりますが、基本そういう人とは関わらないようにします。 作品については、基本的には全体を肯定しますが、全肯定することはありません。 全体的に良いけれど、この点が今一つとか、この点が好みに合わない、というような捉え方をします。 ただし、頭からお尻まで全て完璧なものは、ないのだと思っています。

鮮明な旗を立てる

何か新しいことを立ち上げるに当たり、特に自分だけでなく周囲の人や不特定多数の人たちを巻き込む場合においては、「旗を立てる」ことが重要だと考える。 もちろん、ただぼんやりとした旗を立てるのではなく、何かの道しるべとなる鮮明な旗印であるべきだ。 この場合の旗とは、デザイン的なものを意味するのではなく、どちらかと言えば「言葉」の意味合いを指す。 鮮明な旗印には、多くの人たちの方向性を指し示す魅力的な言葉が必要なのだ。 ここで、「鮮明な旗印」というテーマで、noteについて考

「のび太と鉄人兵団」の前哨戦!『大あばれ、手作り巨大ロボ』/巨大ロボット大暴れ①

「大長編ドラえもん」の最高傑作のひとつ、「ドラえもん のび太と鉄人兵団」。 鏡の中の地球を舞台に、ロボット軍対のび太たちが壮大なスケールの戦いを繰り広げるお話で、のちに「トランスフォーマー」としてハリウッドで映画化された。(一部嘘を含みます) その中で、リルルという忘れがたき美少女ロボットが登場し、自己犠牲的なラストを迎えるに当たり、子供だった僕は死ぬほど涙を流したことを鮮明に覚えている。 そして、本作では、リルルの他に、超個性的なロボットキャラクターが描かれている。そ

「自然な一手」と「勝負の一手」

本日は、将棋と人生を絡める(いつもの、少々無理のある)お話をさせていただきます。 将棋は一手づつ交互に駒を動かしていくゲームなので、基本的には相手の指した手を見て、こちらはそれに対応する次の手を指すことになる。(対戦型のボードゲームはたいていそうだけど) ゲームの序盤は互いに駒組み(陣形作り)をするので、互いの駒はぶつからないのだが、陣形が定まってくると、駒と駒がぶつかる段階となる。そうなると将棋は中盤戦へと移行する。 そうした駒がぶつかり合う局面となってからは、主に二