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平成の傍観者に贈る追悼プレイリスト・恋愛編
人生の当事者であり続けることは常に私たちにとって難問だが、恋愛においてはこと難しい。
この文章とプレイリストは、平成の間うまく恋愛の当事者で居続けられなかった者が贈る傍観者へのレクイエムである。平成に傍観者的態度を捨て置いて去りたい私と、私のような人のために綴りたい。文章の合間に曲を挿入してあるので、聴きながら楽しんで貰えたら本望です。
I.
人間が好きだ。
人間の容姿、表情、立ち居
アイデンティティクライシスに陥っているので人生を考え直していくメモ
ファーストキャリアの就職先が決まってから、これまで夢物語のように描いてきたキャリアパスと、なんとなく流れで手に入るような気がしていた安定したプライベートが、次に訪れる「本物」の事象として人生に降ってきてしまい、完全に持て余して泣いたり泣かなかったりする心に波のある日々を送っている。
そんな中でも、自分でよく考えつつ、たくさんの親しい友人たちを頼り(本当にありがとうだし、人を頼るのは今まであまり
なんか幸せに生きようとしてもいいっぽい、人生
2020年12月、韓ドラに突然ハマった。チャーミングな同僚がごり押ししてくるので安易に再生したらNetflix全体がでかい韓ドラ沼のようなもので、終わりが見えない。そこで実に5年以上ぶりの男性の推しができたのだが、彼が結構自分の状態について面白い示唆をくれている。
「男性の」推し、と注釈をつけたのは、男性ではない推しは結構頻繁にできるため。男性が少ないのは恐らくわたしが基本筋肉に生理的嫌悪を感
ゆらぎ生きる我々は、燻る白煙の刹那に永遠を見る
二月に訪れた、エジプト フルガダから臨む紅海。
年末は寂しい。昨日と変わらない空。明日と地続きのときの流れ。ちょっとの特別感も、十の位が繰り上がる、「元年」が居なくなる、それだけのこと。なのに、息苦しいほどどこか寂しい大晦日。
今日起こる全てのことに意味付けしたくなる。新宿を吹きすさぶ風は、まるでいっぱいいっぱいだった今年の東京情勢をまるっと連れ去ろうとしているみたいだ。自分を野晒し
気怠さのままに猫について
三日三晩寝込んだ。体の弱さに定評のあるぼくでもこんなに長く辛い故障は何年ぶりだったろう。この三日間について頭を巡らせて思い当たることすべて夢の中だったと思うと果てしない。
ちょうど先週のまさに今頃、テルアビブで夕焼けに心を打たれながらまさしく飛行機を逃そうかという一瞬を過ごしていたことを考えると、まだ1週間しか経ってないとか、もう1週間経ったとか、密度の高すぎる10日間と充電切れの3日間を経て