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台灣日常攝影展覽

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台湾で写した記録とそこで感じたことを拙い言葉で紡いでいます。 台湾の美しい情景や空気感が写真を通してそのまま伝わったらいいなと思いながら写真を撮っています。
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屏東にある森林に囲まれた図書館

最近何も予定がない日があったら一人で行ったことのない場所に行く。やっぱりいつまで経っても台湾のことが好きで、もっと知りたいと思ってしまう。 昼過ぎに到着し、まずはお昼ご飯を。目星をつけていたお店が定休日だったので、屏東観光夜市にある有名店、𩵚魠魚焿へ。 久々に𩵚魠魚焿(白身フライあんかけスープ)を食べたけど、𩵚魠フライ(サワラの一種)が熱々ホワホワで美味しかった。屏東の肉燥飯は肉鬆がかかっているのが多そうな印象。 移動手段は安定のレンタサイクル、YouBikeで目的地に

旗山で「日本人だから無料」の恩を受けた話。

行ったことのない地方に足を運びたくて今回はふらっと旗山までバス旅を。 ここ旗山には、旗山老街というバロック式の装飾が施された建物が並ぶ古い町並みがある。右も左も「香蕉(バナナ)」の看板があり、通るたびにバナナ味のお菓子を(半ば強引に)試食させてくれる。香蕉紅茶も有名で、ほのかに香るバナナ風味が意外とマッチしていて美味しかった。 お腹が空いていたので地元民で賑わうお店に入ってみる。 数えきれないほど肉燥飯や魯肉飯を食べてきたけど、ここが一番美味しい。(脂身が得意じゃないの

[台湾]愛おしい高雄の絶景。カメラ越しに自分のいる場所と向き合う。

半年が経った。今も日常の景色に飽きることなく、斜めがけしたカメラと共に高雄を眺めている。この街の素敵な景色をどこかの誰かに知って欲しい。 「なぜ高雄にしたの?」とよく聞かれるけど、ずっと上手く説明できない。旅行した時、なんか好きくらいの自然な感覚があって、なぜかこの街で生活する自分が想像できてしまった。 写真を撮ることで少しずつわかってきた。 ここには眩しすぎる日差しと、夕焼けが染める空のグラデーションと、穏やかな港の波音がある。 緑が生い茂る公園での憩いも、木の葉の

ロケ地のレトロな映画館で青春18×2を観た話。

珍しく大粒の雨が降る台南。次の居住地候補である台南に住まいや学校の偵察を兼ねて来た。といってもノープランなので、前日に友人に勧められた映画館でずっと気になっていた映画を観ることにする。 -- ネタバレはないのでご安心を-- 駅から徒歩20分、一世代前に迷い込んでしまったかのような超レトロな映画館にたどり着いた。掲げられている映画看板が全て手書きというのが驚き。 向かいの駐車場スペースは、作業場となっていてパネルやペンキが沢山置いている。過去の作品も飾っていてギャラリーに

雨の都、基隆で91歳のおじいちゃんと出会った話。

先日、高鐵乗り放題切符を買って途中下車しながら基隆まで北上した。目的地は「正濱漁港」。なんとなく、台湾らしからぬカラフルな風景に惹かれ自分の目で見たくなった。 高鐵南港站で台鐵に乗り換えて基隆に向かうが、数駅手前の七堵で途中下車。おそらくこの駅で降りる観光客はほぼいない、昔ながらの田舎町といった印象。美味しいと噂の營養三明治(栄養サンドイッチ)へ足を運ぶ。 揚げパンにハムときゅうりとゆで卵を挟んでマヨネーズで味付けしたシンプルなサンドイッチ。1つ35元、3つ買うと100元

台湾のウユニ塩湖、高美湿地で絶景をみた。

最近、台湾北部に行く用事があったのでついでに台中の高美濕地に寄り道してきた。寄り道といっても往復4時間ほどかかるので観光客にはあまりおすすめできない。 高鐵台中站から153/155番バスで一旦台中市内へ。「秋紅谷」で309番バスに乗り換えて「18號風車」まで約50分ほど。(台鐵の場合は臺中火車站から309番バスが出てるので乗り換えの必要はない。) バスを降りて橋を渡った先にYouBikeステーションがあるので借りて高美濕地の入口まで行く。なお、高美濕地入口付近にもYouB

[5]原住民文化、旅の締めくくり珈琲と花蓮グルメ/花蓮と台東を旅してきた話。

花蓮と台東を旅してきた。その備忘録を。 [5]原住民文化を知る街歩き 最終日の花蓮は小雨。高雄にいると滅多に雨に出会わないため久しぶりの雨に少しウキウキした。これまでの滞在で気になる場所は全て行き尽くしたので、最終日は気分に任せてフラフラと。 今回台湾東部へ初めて訪れ、原住民文化を垣間見る機会が多々あった。もっと知りたい、そんな気持ちを抱えて向かった先は、花蓮縣原住民文化館。 着いた時刻は11:45。本来は12時から昼休憩だったのだが、「気にしなくていいよ」と、ゆっく

[4]太魯閣の絶景を存分に楽しむ方法/花蓮と台東を旅してきた話。

花蓮と台東を旅してきた。その備忘録を。 [4]太魯閣の絶景を存分に楽しむ方法 台湾の絶景といえば?と台湾人の知り合いに聞くと大体「太魯閣」と答えが返ってくる。カメラが好きなら尚更行くべきだよ、って。 さぁこの旅のメイン、待ちに待った花蓮の太魯閣。 太魯閣を楽しむ方法としては、①個人でバスを乗り継ぎながら巡るか、②現地ツアーに参加するか、③チャーターしたタクシーで巡るか。 もっぱら旅人スタイルを通したい自分は、値段を抑えて自由に巡るローカルバス一択と考えていたけど、今

[3]米どころ池上でサイクリング/花蓮と台東を旅してきた話。

花蓮と台東を旅してきた。その備忘録を。 [3]米どころ池上でサイクリング 台東から太魯閣號で30分ほど、台湾の米どころと呼ばれる池上にて。 今回朝ごはんに食べた水煎包がめちゃくちゃおいしくて感動した。緑の唐辛子ソースをつけて食べてみてほしい。 その後は客尊鐵馬出租廣場にて自転車をレンタル。(泊まったGift Box Hostelと提携しており、1日70元と激安。) 少し漕ぐとすぐに現れる鮮やかな田園風景。緑と青って心を休める、そんな色だと思う。好きな色を聞かれたらど

[2]台東の美食に舌を唸らせる/花蓮と台東を旅してきた話。

花蓮と台東を旅してきた。その備忘録を。 [2]台東の美食に舌を唸らせる 太麻里から台東市内まで路線バスで1時間ほど。普段過ごしている高雄とはどことなく違う雰囲気。原住民の方が多い地域だからか、少し顔つきも違う。 街歩きをしていたら、透き通った裏声のような綺麗な音を口から叫びながら自転車に乗った男性が通り去った。まるで車のクラクションのように声を使っていたのが印象的だった。あの方は布農族の方だったんだろうか。 目星をつけていた台東の美食は米苔目、米でできた短いうどんみた

[1]太麻里の海風/花蓮と台東を旅してきた話。

花蓮と台東を旅してきた。その備忘録を。 [1]太麻里の海風 珍しく早起きをして、7:10高雄発の自強號に乗り込む。車窓の景色はヤシの森を抜けて西の台湾海峡から東の太平洋へと。 太麻里、特に何もない田舎町。なぜ途中下車したかというと、たまたまインスタで見た写真がこの地域で撮られたものだったから、である。 (映えスポットや観光名所ではなく、変哲のない風景の写真に何故か惹かれた。誰かの写真を見て「この場所に呼ばれてる」と感じる時が稀にある) レンタサイクル(電動)は2時間

仏教のテーマパークと言われる仏光山・佛陀紀念館へ。

仏光山に行くことになった。 仏教のテーマパークなんて呼び声もあり気になっていた。 MRT鳳山國中からバスが出てたので乗っていく。路線バスかと思いきやマイクロバス。道は悪くなかったのにかなり揺られた。 この自助餐(バイキング)は料金が決まっておらず、自分自身で値段を決めて寄付する。質素な味付けを想像していたけど、結構美味しくておかわりした。 仏光山から佛陀紀念館の道のりは下り坂。ランタンが飾ってあったり、お土産屋さんがあったり、博物館的な展示があったり見所はたくさんあった

斜めがけの相棒と過ごす台湾。

大体、いつもカメラをぶら下げて歩いている。一枚も撮らずに「あぁ今日はただのファッションだったなぁ」と想うこともしばしば。でも懲りずに重いカメラを斜めがけにして散歩する。 誰かが言ってたような、言わなかったような。良い写真を撮れるかどうかはカメラを持ってその場にいるかいないか、だとか、なんだとか。 斜めがけの相棒には申し訳ないけど、「写真を撮りに行くぞ」と意気込んで散歩に出かける日はほとんどない。どちらかというと「ま、運良くいい瞬間に出会えたら」と探検するような心持ちで街を

お手紙たち、台湾の海を超えてけ。

先日、台南の林百貨で良さげなポストカードを2枚買った。海の外から家族や友人に何かを送るのは、BucketListにも記載している「いつかしたいこと」の一つである。 さぁ、何を記そう。とりあえず「to JAPAN」だなんて赤字でちょっぴりカッコつけて記した。 次は郵便局に行って切手を買う。カウンターで「郵票」と言ったらすぐ出してくれた。なんと、国際切手1枚10元、日本円でたったの47円。 あとは外にあるポストに投函するだけ。国際郵便は赤ポスト、AIR MAILと書かれた口