タケノコ

詩やエッセイなどを書いています。 30代。静岡県に住んでいます。 一歩踏み出してダメ…

タケノコ

詩やエッセイなどを書いています。 30代。静岡県に住んでいます。 一歩踏み出してダメだったら一歩引き返せばいい。

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    詩 20230626-

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固定された記事

今更ながら自己紹介

今更ながら自己紹介 名前:タケノコ 名前に深い意味はないです😅 とあるラジオ番組で使っていたラジオネームをそのまま使っています。 年齢:30代 正確には30代前半です…

タケノコ
6か月前
180

詩:小言

落ち着きのない子と言われ育ってきた 人の目を見る子だと言われ育ってきた ぶきっちょな子だと言われ育ってきた 今でもそう変わりはない むしろいろいろと言われることが…

タケノコ
8時間前
9

詩:言語を忘れる時

本や映画にほんとうに夢中になっている時 詩は生まれてこない 言葉が出てこない 頭が本と映画でいっぱいになって ぼくは言語というものを忘れる 表現に圧倒されるのだ そし…

タケノコ
1日前
23

田中泯「ミニシミテ」を読んでいる。
泯さんの影響でロジェ・カイヨワと土方巽の本を読みたくなる。
泯さんの影響で泯さんの出演する映画やドラマをもっと観たくなる。
泯さんの影響でオドリを体感したくなる。
泯さんの影響でショート・ピースは…ちょっとキツイ。

タケノコ
2日前
10

田中泯さんの「ミニシミテ」(講談社、2024)というエッセイ集がすばらしすぎる。今年ベストの本と言ってしまっていいだろう。いいところをピックアップしようと思ったけどいいところだらけなのでピックアップできず。
とにかく激推しなので是非読んでみてください!1ページ目からして最高です。

タケノコ
3日前
10

詩:オドるように書け

オドるように書け 流れゆくままに 何に糞食らえと思ってるか 何を美しいと思ってるか 何に笑うか 酒を呑んで 音楽とともに 唄いオドリ出す そこに優越はない

タケノコ
4日前
11

夢日記(2024.6.3)

夢日記(2024.6.3) 深夜までテレビをつけて録画した番組を見ているとそこに父親がやって来たのでぼくは慌てて寝たふりをした。父はぼくに何も言わずさっさと外に出てしまっ…

タケノコ
5日前
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詩:ほくろ

そんなところにほくろがあるんだね君は 男はほくろにキスをしようとした いやよ変態 いいじゃないか減るもんでもなし いやよ いいじゃないかなくなるものでもなし ……あ…

タケノコ
6日前
15

読書感想文: 細野晴臣 夢十夜

細野晴臣 夢十夜(原作:細野晴臣、著: 朝吹真理子/リリー・フランキー/塙宣之(ナイツ)、KADOKAWA、2022) ミュージシャンの細野晴臣さんが見る夢は、だいたいはコケるよう…

タケノコ
6日前
19

詩:走って撃って止めて

走る 走る 走る 夜の闇を走る 機関車のように走る 走る 走る 走る 鉄橋まで走って 鉄橋から飛び降り 機関車の屋根に 走る 走る 走る 機関車の屋根を走る 手には拳銃 運転…

タケノコ
6日前
13

詩:おたまじゃくし

夢の中でおたまじゃくしが宇宙を泳ぐ 男はおたまじゃくしを愛でていた 女はおたまじゃくしはもう勘弁という顔をしていた 女のそばで蛙が卵を産んでいた 女はそれをじっと…

タケノコ
7日前
18

詩:次の日があるさ

今日をしくじっても 次の日があるさ 一日がどんなにダメでも 次の日があるさ 眠って起きれば 次の日がくるさ 起きてやる気が出なくても 次の日がくるさ ぼんやり一日を過…

タケノコ
9日前
18

詩:吹いてはやんで

風がやむ 恋も終わる 街が静かになる 風が吹く 恋がはじまる 街が騒がしくなる 風が吹いてはやんで 吹いてはやんで

タケノコ
10日前
23

詩:雨と嘘吐き

ある雨の昼下がり 手紙を書いた 前略 こちらは雨です そちらも雨ですか そこまで書いて つづきを悩んだ 書けることといったら 自分の不運ばかり だから自分に起きてほ…

タケノコ
11日前
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詩:個人的な詩

その人からの手紙には一言 ガンバレ! とだけあった だから私は今までガンバり続けられたのかもしれない

タケノコ
12日前
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詩:風街スケッチ

路面電車に乗って街をぶらぶら ぼくらは電車をなんとなく降りて なんとなく手を結んで開いて なんとなく線路をグラグラ歩くよ 風がぼくらの手と手をつないでいた あやとり…

タケノコ
13日前
24
今更ながら自己紹介

今更ながら自己紹介

今更ながら自己紹介

名前:タケノコ

名前に深い意味はないです😅
とあるラジオ番組で使っていたラジオネームをそのまま使っています。

年齢:30代

正確には30代前半です。ちなみに男です。

好きなこと:読書、音楽を聴くこと、映画を観ること、文章を書くこと、ファンレターを書くこと、勉強すること、寝ること、など。

読書遍歴

小学生の頃は、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズに夢中。あといろんな人

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詩:小言

詩:小言

落ち着きのない子と言われ育ってきた
人の目を見る子だと言われ育ってきた
ぶきっちょな子だと言われ育ってきた

今でもそう変わりはない
むしろいろいろと言われることが増えた

そのなかでわたしはどこへむかう?

詩:言語を忘れる時

詩:言語を忘れる時

本や映画にほんとうに夢中になっている時
詩は生まれてこない
言葉が出てこない
頭が本と映画でいっぱいになって
ぼくは言語というものを忘れる
表現に圧倒されるのだ
そしていずれ
自分も表現をしたくなる

田中泯「ミニシミテ」を読んでいる。
泯さんの影響でロジェ・カイヨワと土方巽の本を読みたくなる。
泯さんの影響で泯さんの出演する映画やドラマをもっと観たくなる。
泯さんの影響でオドリを体感したくなる。
泯さんの影響でショート・ピースは…ちょっとキツイ。

田中泯さんの「ミニシミテ」(講談社、2024)というエッセイ集がすばらしすぎる。今年ベストの本と言ってしまっていいだろう。いいところをピックアップしようと思ったけどいいところだらけなのでピックアップできず。
とにかく激推しなので是非読んでみてください!1ページ目からして最高です。

詩:オドるように書け

詩:オドるように書け

オドるように書け
流れゆくままに
何に糞食らえと思ってるか
何を美しいと思ってるか
何に笑うか
酒を呑んで
音楽とともに
唄いオドリ出す
そこに優越はない

夢日記(2024.6.3)

夢日記(2024.6.3)

夢日記(2024.6.3)

深夜までテレビをつけて録画した番組を見ているとそこに父親がやって来たのでぼくは慌てて寝たふりをした。父はぼくに何も言わずさっさと外に出てしまった。
録画した番組を見ようとしたらドラマ『あぶない刑事』の再放送をやっていてつい序盤を見ていると川沿いを走って犯人を追いかけているタカ。タカが犯人と銃撃戦を繰り広げる。そしてタカが応援を頼むも来ない。「どうしたんだ!」と無線で呼

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詩:ほくろ

詩:ほくろ

そんなところにほくろがあるんだね君は

男はほくろにキスをしようとした

いやよ変態
いいじゃないか減るもんでもなし
いやよ
いいじゃないかなくなるものでもなし
……あなたあたしのことどれだけ好き?
めちゃくちゃ好きだ
それじゃあいやよ
大大大好きだ
……
わかったほくろにキスしたいぐらい好きだ
まったく……いいわキスしても

男はほくろにキスをした

ほくろが消えた

読書感想文: 細野晴臣 夢十夜

読書感想文: 細野晴臣 夢十夜

細野晴臣 夢十夜(原作:細野晴臣、著: 朝吹真理子/リリー・フランキー/塙宣之(ナイツ)、KADOKAWA、2022)

ミュージシャンの細野晴臣さんが見る夢は、だいたいはコケるような「下げ」で終わると言うがぼくの場合はオチがつかない夢がほとんどだ。
クリエイティブな仕事に携わる人の夢は面白い。夢さえもこうして作品になるぐらいなのだから。
交友関係もわかって面白い。
しかしなにしろエッチな夢を細野

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詩:走って撃って止めて

詩:走って撃って止めて

走る
走る
走る
夜の闇を走る
機関車のように走る

走る
走る
走る
鉄橋まで走って
鉄橋から飛び降り
機関車の屋根に

走る
走る
走る
機関車の屋根を走る
手には拳銃
運転席からわらわらとマフィアたち

走る
走る
走る
弾丸の雨をくぐり抜け走る
銃を撃ちマフィアたちを倒しながら

走る
走る
走る
運転席まで辿り着き
ブレーキをかける
機関車の走りが止まる

詩:おたまじゃくし

詩:おたまじゃくし

夢の中でおたまじゃくしが宇宙を泳ぐ

男はおたまじゃくしを愛でていた
女はおたまじゃくしはもう勘弁という顔をしていた
女のそばで蛙が卵を産んでいた
女はそれをじっと見つめていた
蛙の卵がどんどん長くなっていく
しばらくすると女はときめきの動悸を抑えられなくなった
女は男におたまじゃくしをねだった

しかし男はおたまじゃくしをただただ愛でていた

詩:次の日があるさ

詩:次の日があるさ

今日をしくじっても
次の日があるさ
一日がどんなにダメでも
次の日があるさ

眠って起きれば
次の日がくるさ
起きてやる気が出なくても
次の日がくるさ
ぼんやり一日を過ごしても
次の日がくるさ

どうせ次の日がくるなら
元気にいこうじゃん
どうせ次の日がくるなら
ハッピーにやろうじゃん

次の日があるさ

詩:吹いてはやんで

詩:吹いてはやんで

風がやむ
恋も終わる
街が静かになる

風が吹く
恋がはじまる
街が騒がしくなる

風が吹いてはやんで
吹いてはやんで

詩:雨と嘘吐き

詩:雨と嘘吐き

ある雨の昼下がり
手紙を書いた

前略
こちらは雨です
そちらも雨ですか

そこまで書いて
つづきを悩んだ

書けることといったら
自分の不運ばかり

だから自分に起きてほしい
いいことを書き並べた

雨が激しくなった
まるで嘘吐きの自分を責めるかのように

詩:個人的な詩

詩:個人的な詩

その人からの手紙には一言
ガンバレ!
とだけあった
だから私は今までガンバり続けられたのかもしれない

詩:風街スケッチ

詩:風街スケッチ

路面電車に乗って街をぶらぶら
ぼくらは電車をなんとなく降りて
なんとなく手を結んで開いて
なんとなく線路をグラグラ歩くよ

風がぼくらの手と手をつないでいた
あやとりの紐を
吹き飛ばす
紐は風に乗って
とおくとおくに消えていくのさ

路線バスに乗って街をぶらぶら
ぼくらはバスをなんとなく降りて
なんとなく足を大きく開いて
なんとなく道路をべったり歩くよ

風がぼくらをつないでいた
電車ごっこの紐を

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