技術の雑談
木材・金属・プラスチックなど様々な材料について紹介します。
岐阜県各務原に行ってきた。内陸で交通のべんがよいとはとても言えない場所にも関わらず、日本の航空機産業の原点がここにはあります。 “かかみがはら航空宇宙博物館” …
釣竿の先端を曲げてみるととても簡単に曲がるが、元部付近はほとんど曲がらない。これと同じように、樹木の幹や枝は基本的に先が細く元部が太くなっている。もし、先端と元…
自動車の製造工程でCO2排出量の約20%をしめているのが、塗装工程だ。電気を流した塗料プールに部品をつけて、満遍なく塗料が付着するように電着塗装するなど、他にもキレイ…
『イチョウは広葉樹?針葉樹?』中学校の理科で学ぶ問題だ。イチョウの葉の形から、イチョウは広葉樹だと思われがちだが、実際はイチョウ属→イチョウ科→ イチョウ綱と大…
飛行機のジェットエンジンの目的の一つは、機体の推進力を得ることです。 初期のエンジンはダグラスDC-8のように、エンジンの口径が小さく、少しの空気を速い速度で押し出…
香味醗酵は、足の裏のにおいなど悪臭を打ち消す技術を開発している。 悪臭と正反対の「におい」を出すことで悪臭を抑制する。正反対の音を出すことで雑音を打ち消す「ノイ…
ポリウレタンは石油原料の材料で、ゴムのように伸びる性質を持っています。天然ゴムと違って染色も可能で、温度や湿度に強いため、車のシートや競技場の床、マットレス、枕…
強風で街路樹が倒れるというニュースがありました。自動車が潰されたり、時には死傷者が出ることもあります。街路樹が倒れる方向はおおむね道路側です。 街路樹は歩道と道…
近くの公園の入り口には見事なクスノキがあります。樹高40mほどある巨木です。クスノキのもつ独特の香りには、抗菌・防虫作用があり樟脳(しょうのう)として天然の防虫…
身近にある、橋梁、鉄塔、ガードレール等などの鋼材が錆びついているのを見かけたことがあると思います。これらは定期的に点検しメンテナンスしていく必要があります。現状…
最近カメムシが異常に増えています。 【原因1 針葉樹林が荒れている】 戦後の造林ブームでヒノキ、スギの針葉樹が増えて増殖源となった。また、木材価格の低下で山が荒…
陸や海の生物にカメラやセンサーを取り付けて生態を調べる手法を「バイオロギング」と呼ぶ。気候変動や人間の活動が生態系に与える影響の調査に役立つ。 これまでは、海の…
飛行機は高高度を飛行するため気温が低い状態で降雨、降雪時や氷点下の雲の中を飛行します。主翼の前縁に少しずつ氷の層ができ、主翼の形状が変わってしまいます。 主翼は…
人工知能(AI)の力を活用して様々な動物の鳴き声を識別するアプリがたくさん登場し、AIが動物の行動や分布を特定できることを示す研究が増えてきている。 NTTはリスなど…
現在では、プラスチックの梱包材が普及しているが、プラスチックが利用される前は、植物を梱包材として使うことがよくあった。 牧草であるクローバーの和名がシロツメクサ…
飛行機は他の乗り物にくらべて非常に厳しい環境にさらされます。氷点下の雲の中やマイナス80℃にもなる1万メートル以上の高度になると着氷が起こりやすいため、防氷装置…
2023年8月12日 15:17
岐阜県各務原に行ってきた。内陸で交通のべんがよいとはとても言えない場所にも関わらず、日本の航空機産業の原点がここにはあります。 “かかみがはら航空宇宙博物館” 飛行機の成り立ちから運転の仕方まで、飛行機関連のことを歴史も踏まえて学べる総合的な飛行機の博物館です。屋外のYS-11やP2Jなどの実機を4機も展示し、室内も各務原の歴史から飛燕、飛鳥に至るまでの過程をわかりやすく展示していて、大
2024年5月23日 12:53
釣竿の先端を曲げてみるととても簡単に曲がるが、元部付近はほとんど曲がらない。これと同じように、樹木の幹や枝は基本的に先が細く元部が太くなっている。もし、先端と元部が同じ太さの幹があったとすれば、“てこの原理”で根元に大きな曲げ応力が発生し、折れてしまうであろう。樹幹や枝の基本形が根元に近づくほど太くなる円錐形であるのは、曲げ応力を均等化させるのに役立っている。さらに、根元は湾曲しながら拡大する
2024年5月22日 08:43
自動車の製造工程でCO2排出量の約20%をしめているのが、塗装工程だ。電気を流した塗料プールに部品をつけて、満遍なく塗料が付着するように電着塗装するなど、他にもキレイな仕上がりにするために多くの工程がある。積水化学工業は、塗料をシート化し、塗装工程を通さず転写により塗装を実現する技術を開発した。塗料層は粘着性があり、粘着テープのように貼り付けることができる。素人目線で言えば、iPhoneの
2024年5月21日 08:37
『イチョウは広葉樹?針葉樹?』中学校の理科で学ぶ問題だ。イチョウの葉の形から、イチョウは広葉樹だと思われがちだが、実際はイチョウ属→イチョウ科→ イチョウ綱と大分類に至っても一種だけしか残っていない生きた化石植物といわれ、裸子植物で針葉樹の仲間です。約1億5000年前の中生代ジュラ紀(巨大な恐竜が活動していた時代)から現在まで生き残っています。材料としては柔らかめ。木肌が細やかで仕上がりがき
2024年5月20日 08:24
飛行機のジェットエンジンの目的の一つは、機体の推進力を得ることです。初期のエンジンはダグラスDC-8のように、エンジンの口径が小さく、少しの空気を速い速度で押し出すことで推進力を得ていました。現代の旅客機のジェットエンジンはどうなっているかというと、口径が大きくなっています。たくさんの空気をゆっくり押し出す構造になっています。この方が、騒音も小さく、燃費も節約できます。 『参考資料』
2024年5月19日 18:08
香味醗酵は、足の裏のにおいなど悪臭を打ち消す技術を開発している。悪臭と正反対の「におい」を出すことで悪臭を抑制する。正反対の音を出すことで雑音を打ち消す「ノイズキャンセリング」のイヤホンと同じような考えで、「スメルキャンセリング」と名付けている。人間が「臭い」と感じるにおいは300種類あるという。人間の鼻の中で「におい分子」に反応する388個の細胞をガラスプレートの上に再現し、特定のにおい
2024年5月18日 10:08
ポリウレタンは石油原料の材料で、ゴムのように伸びる性質を持っています。天然ゴムと違って染色も可能で、温度や湿度に強いため、車のシートや競技場の床、マットレス、枕、ラケット、建築用の断熱材といった非常に広い用途があります。リサイクルは困難で日本では焼却処分されています。欧州ではリサイクルへの取り組みが始まっていますが、用いる薬剤が有毒で扱いにくい問題があります。長崎大学の研究チームは、粉末状
2024年5月17日 13:26
強風で街路樹が倒れるというニュースがありました。自動車が潰されたり、時には死傷者が出ることもあります。街路樹が倒れる方向はおおむね道路側です。街路樹は歩道と道路の間の狭い空間に植えられています。建物側からは太陽光が充分に当たらず、物理的にも邪魔になるので切られてしまいます。必然的に樹冠は真上ではなく道路側にずれます。重心のずれた樹木はバランスをとろうと根を伸ばそうとしますが、日本の道路は、歩
2024年5月17日 08:45
近くの公園の入り口には見事なクスノキがあります。樹高40mほどある巨木です。クスノキのもつ独特の香りには、抗菌・防虫作用があり樟脳(しょうのう)として天然の防虫剤として昔から使われていました。また、腐朽(ふきゅう)に対する抵抗性が高く、仏像彫刻の材料として使われてきました。クスノキの面白い性質として、強風が吹き荒れた後クスノキの下には小枝がたくさん散乱しています。葉っぱのみが落ちるのが一般的な
2024年5月16日 08:47
身近にある、橋梁、鉄塔、ガードレール等などの鋼材が錆びついているのを見かけたことがあると思います。これらは定期的に点検しメンテナンスしていく必要があります。現状どのように点検しているかと言うと、作業員が目視により設備の外観を点検しているため、腐食の深さなどの内部の状態までは分からない。作業時間もかかる上、曖昧な判断がなされることも多くあるだろう。NTTは、デジタルカメラで撮影したインフラ設備の
2024年5月15日 08:43
最近カメムシが異常に増えています。 【原因1 針葉樹林が荒れている】戦後の造林ブームでヒノキ、スギの針葉樹が増えて増殖源となった。また、木材価格の低下で山が荒れ、枝打ちや間伐などの管理ができず、花粉や球果の量が増えているのもカメムシ大量発生の一因【原因2 温暖化で成長が加速】温暖化で気温が高まるとカメムシの成長速度もアップ。【カメムシのニオイの秘密】カメムシは外敵から身を守るため、そ
2024年5月14日 08:44
陸や海の生物にカメラやセンサーを取り付けて生態を調べる手法を「バイオロギング」と呼ぶ。気候変動や人間の活動が生態系に与える影響の調査に役立つ。これまでは、海の生物に機器を取り付ける時には接着剤や吸盤を使うが、生物を傷つけたり行動を変えたりする恐れがあった。研究チームは傷の治療向けのハイドロゲルが海水中で使えることを実験で確認した。約90秒でイカにセンサーを取り付けられる。生物の行動を邪魔し
2024年5月13日 08:33
飛行機は高高度を飛行するため気温が低い状態で降雨、降雪時や氷点下の雲の中を飛行します。主翼の前縁に少しずつ氷の層ができ、主翼の形状が変わってしまいます。主翼は飛ぶための揚力を作り出す重要な部分です。着氷を防ぐためには、ヒーターを設置するなど対策が必要ですが、部品点数が増えると重量も重くなり非効率です。そのため、エンジンからの高温高圧の圧縮空気を内側から吹き付け、主翼前縁への着氷を防止してい
2024年5月12日 10:10
人工知能(AI)の力を活用して様々な動物の鳴き声を識別するアプリがたくさん登場し、AIが動物の行動や分布を特定できることを示す研究が増えてきている。NTTはリスなどのげっ歯類によるケーブル破損の被害が多数あり、電話やインターネット等が使用不可になる悪影響が出ている。生息状況を調査したうえ罠を設置して捕獲・駆除する対策をしているが、現地での調査稼働の負担が大きいことが課題になっている。 そ
2024年5月11日 13:55
現在では、プラスチックの梱包材が普及しているが、プラスチックが利用される前は、植物を梱包材として使うことがよくあった。牧草であるクローバーの和名がシロツメクサとなったのは、梱包材となる草、「詰め草」だったからである。ヨーロッパ貴族を魅了したランの花は、1818年にブラジルで活動していたプラントハンターが熱帯植物をロンドンまで送った際に、あまり大切ではなさそうな植物を詰め草として詰め込んだ。荷
2024年5月10日 08:40
飛行機は他の乗り物にくらべて非常に厳しい環境にさらされます。氷点下の雲の中やマイナス80℃にもなる1万メートル以上の高度になると着氷が起こりやすいため、防氷装置が装備されています。ウィンドヒートは車の後部窓ガラスにもついていますが、構造と目的が異なります。【車の窓】電熱線ヒーターが内蔵されていて内側のくもり止めをします。【飛行機】窓の全面をほぼ透明な伝熱ヒーター層でおおい、主に外側のガラ