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不可能を可能にする法則【インテグレーション】

私たちの能力は、ただなんとなくランダムに成長をしているものではありません。

これからお伝えする"インテグレーション"は、私たちの能力が、実際にどのようにしてレベルアップしていくのかというようなメカニズムを、科学的な視点から示しています。

"インテグレーション"を理解することによって、能力の成長に関して曖昧だった認識が改善されると、その法則を利用して能力を獲得する、能力の成長効率を格段に高めることができるようになるのです。


インテグレーション

インテグレーションという言葉は、IT、教育、福祉など様々な分野で用いられており、"複数の異なるものを組み合わせてまとめる"という意味があります。

発達科学などで能力の成長を説明する際は、現在持っているいくつかの能力が結びつきレベルアップするということをインテグレーションと表現します。

おぼえておくべき4つのこと

1.インテグレーションをするためには2つ以上の能力が必要

2.インテグレーションは、能力の量的な成長ではなく、質的な成長を意味する

3.インテグレーションには時間が必要

インテグレーションには2つの意味で時間が必要となります。1つ目は、インテグレーションに必要な能力を獲得する時間で、2つ目は、別々に発揮していた複数の能力を、新しい能力としてインテグレーションするための時間です。

4.インテグレーションの時間軸

インテグレーションの初期は、複数の能力をあれこれと模索していくような連続的な時間軸で進行をしていきますが、インテグレーションされて新しい能力となる時は一瞬です。

ちなみに、インテグレーションは複数の原子が結びつき、新たなひとつの分子を形成する様子に似ています。つまり、点が線となったり、線が面に、面が立体になる状況を示すのです。

いくつかのインテグレーションの形

他にもインテグレーションを例えると、いくつかの材料から料理を作ることや、パレットの上で複数の絵の具を混ぜて新しい色にするなどがあります。

例1.ブラインドタッチの獲得

例えば、ブラインドタッチの能力をCとして、これに必要な能力を個別にして考えると、Aの能力は"文章を考える"という能力で、Bの能力は"手もとを見ずにキーボードを打つ"という能力になります。(他にも細かな能力があるとは思いますが、一例として)

これをインテグレーションすると、
A×B=ブラインドタッチ(C)
というような式ができます。

例2.課題に対してインテグレーションを適応する

例えば、Xという課題に対して、現在、自分が持ち合わせている複数の能力はA,B,Cとします。

A,B,C単体の能力では課題Xをクリアすることができない場合、A,B,Cの能力をインテグレーションすることによって、課題XをクリアすることのできるEという能力を生み出していくのです。その際、新たにDという能力が必要になることもあります。

インテグレーションと能力レベル

インテグレーションをする複数の能力は、ある程度のレベルが必要となります。

つまり、インテグレーションする能力が低すぎたり、片方の能力レベルが100で、もう一方の能力レベルが1というように大きなレベル差がある場合、理想的なインテグレーションができる可能性は低くなります。

上記のようなインテグレーションの理論と能力獲得の法則をおぼえ利用していけば、難しいことも簡単になっていきます。インテグレーションは、不可能を可能に変換する法則なのです。

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