しめじ
東京の路地裏。7席だけの小さい店。夜な夜な集まる【Bar S】の客達。奇妙な仲間と客を選ぶマスター(私)とのストーリー。
教授の研究のために隔離された学生たち。 箱庭の中でいったい何が起こったのか。 観察者である、教授から語られる事実。 語られていないストーリーを誰が語るのか?
皆さんの描く〈ヴァンパイア〉を堪能したい。 ただ私が読みたいという欲望を叶えていただくマガジンです。 随時、作品募集中!
お題の写真から創作してもらう企画です。
僕とあなたとの季節の果物を交えた恋愛連続短編集
何故ぼくは今、こんな所にいるんだろう。 何故こうなってしまったのか。 ぼくは、死ぬほどつまらないと思っていた、 この高い塀の向こうの世界で もう一度、自由に生活することを夢みている。 同じ青い空の下でも、 ぼくがいるこの高い塀の中と 外の世界では、 これほどまでに違う。 もしも神様が本当にいるのなら、 どうか時を戻して欲しい あの日まで。 そう。 原因はすべて、 あの、鮮血のように赤い 車を手に入れた事だった。 ♦♦♦♦♦♦🚌♦♦♦♦♦♦ 世
ボクが小学校に通い始めたばかりのある朝、いつものように目覚まし時計を止めて二段ベッドの下に寝ている弟を起こし、階段を降りる。途中で強烈な酒の臭いがしてきた。 弟も「くっさー」と鼻をつまみながら階段を降りる。 キッチンからママが夜勤に出掛ける前に用意してくれた朝食のサンドイッチと牛乳を持ってリビングルームへ向かう。 酒臭いにおいの元はそのリビングルームから漂っていた。 ボクは両手が塞がっていたので弟に引き戸を開けてもらう。 するとテレビの前に布団が敷いてあり、そこに掛け布団がは
昨日の夜、いつものように一人で留守番していて、ママが作っておいてくれた鍋焼うどん(こんな真夏にかよと思ったけれど)を温めるためにカセットコンロに火を点けようとしたんだけどなかなか点かず、何度も点火用のツマミをカチカチ回して、コンロの近くに顔を近付けた途端にボンッて大きく火が点いて、やべって思った時にはもう毛が焦げた臭いがして慌ててキッチンのシンクで水を顔面にかけたんだけど、時間が経つにつれ左目が痛くなってきて、用事がない時には連絡しちゃいけないと言われてたけどそれどころじゃな
娘の小学校の夏休み後半、父が娘を誘った。父はまた断られることを予感していたが、娘は断らなかった。 父と娘はJRの駅の改札を出た場所で待ち合わせた。娘は久々に会う父親に対して、どんな顔をしたら良いのか判らず、不自然な笑顔を浮かべた。父はなるべく普段と変わらない風にしたくて、意識しすぎてウソくさい笑顔で娘を迎えた。 父と娘は駅ビルの1階にあるバスターミナルへ向かった。父は娘と川へ行こうと決めていた。そして川の上流へと向かうバスへ乗った。 どこへ行くの? 川。 川へ行って何
母は「ようやく父との離婚を決心することができたのだ」と言った。 「だから、その為には娘ふたりを食べさせていくだけの金を稼がねば」とも。 母は0から100へと一気にギアを加速させた。 昼間は会社の事務、夕方からはドラッグストア、深夜はスナックでと3件の仕事を掛け持ちした。 睡眠時間は1日3時間程度。 シフトの関係で、毎日すべての仕事に行くという訳ではなかったが、空いている時間の殆んどは睡眠にまわしていたから、私と会話する機会は極端に減った。 そして私は小学校へ登校するようにな
「ほら、あんたお父さんに抱っこされて嬉しそうな顔してる」 実家の居間で、ほろ酔いの姉が私達が小さい頃のアルバムを開いて見せた。 覚えてない。 日付けを見ると、写真の中の私はまだ2才にもならない頃だからあたりまえではある。 片手に抱いた私に、くしゃくしゃの顔で頬ずりする父。その父を見上げ、やきもちを妬いて両手を広げる5才年上の姉。そしてそれが私だとは思えないほどの満面の笑みを浮かべている黄色い長靴を履いた、とっても幸せそうな女の子。 そんな時もあったのだな、と単純に思っただけだ
「今でも身体を触ってくる男が多くて困っちゃうの」 「男っていつまでもそういう生き物だから仕方ないわね」 壁の向こうから聴こえてくる90歳くらいのおばあ様たちの会話。 貴女たちもいつまでも女ね! なんて考えていると、 全く創作が進まない さかい珈琲 PM4時
地元の七夕祭り。ボクは父に手を引かれている。 ママは弟の手を引いて、ボクたちの後ろを歩いている。 祭りの会場となっている商店街にはたくさんの飾りつけが吊るされているが、人を避けるのに精一杯でゆっくり見ている余裕などボクにはない。 人混みの中、発せられる熱気で汗が止まらない。 七夕飾りから垂れ下がる派手な色のビニール紐が、顔やら腕にひっついてくる。 喉が渇き、屋台で売られているジュースやかき氷に目が向く。でもボクは父に買って欲しいとは言えないでいる。 商店街を抜けると、露店か
文フリ東京に初めて出向いたのさ 皆さんと会う予定でワクワクし過ぎたのか二日前から体調崩して前日の夜も咳が止まらず困っていたのさ 当日、咳止めの薬を飲んで家を出たのさ 会場の流通センターに着く頃にはだいぶ調子が良くなってきたのさ で、ゆで太郎でそば掻き込んで出陣! だいに会場2階の見本を手に取れるスペースの一画が最初の写真なのさ しばらくそこでテンションが上がるのを待つ が、あまり上がってこず、目当てのブースを避けて場内を一周 薬が効いて咳が出ないだけで佳しとして た―18
ママと一緒に遊園地に来た。園内は楽しそうに笑う親子でいっぱいだ。 ママはさっきから落ち着きがなく、そわそわキョロキョロしている。 ボクは高い所が苦手だからママに観覧車に乗るか訊かれたけど、丁重にお断りさせていただいた。 どうしようかとベンチに腰掛けたタイミングでちょうど目の前を通った女の子の手から赤い風船がするりと逃げていった。 風船に逃げられた子供は大概、その風船を見上げながら大泣きするものだけれど、その子は泣いたりなんかしなかった。 女の子の手からすり抜けていった赤い風船
漆黒の闇。 温かい沼に落ちたような感触。 定期的なリズムを保つ振動。 その全てが心地よく感じる。 100%の愛に守られているという実感。 無条件のやさしさに包まれている。 ずっとこのまま。 ずっとずっとここに居られたらいいのに。 その場所で私は、とろけそうなほどにぼんやりとした意識の中で、そう願っていた。 どのくらいの時が経ったのだろう。 私を守るはずの洞窟が物理的に窮屈に感じ始めてきた。 それから暫くすると、突如として闇の洞窟内の壁が動き始め、私をどこかへと運ぼうとする。
この間、創作大賞用の文章を書こうと思って喫茶店に入ったわけよ! 16時に入店して書き始めてコーヒーおかわりしたら17時にそろそろ閉店ですって、 まだ10行くらいしか書いてねえっつーの。 てか、だったらおかわり断れや。 で、次の休みはどこで書こ? オススメのチェーン店教えてちょ!
今回はnote創作大賞、応募しようと思った。 いや、20000字書いたことないから今回の応募に間に合わないかもしれないけど、それでも年内には一作品完成させてみたいと思った。 集中力を保って同じテンションで書けるのか、うまく構成できるのか。 今やらなきゃ一生やらない気がするから。