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ノンアル生活始まりました

飽き性である。

生活に何が知らかの刺激がないとどうしてもだめなタイプである。それはなにか禁欲的なものを授けていくことで、制限化の中で初めて成立するゲーム性でもあったりする。オースチンで先端医療を受けたあとに言われたのは、ここからアルコール飲んじゃだめね、という女医からの一言だった。おいおい、俺はこれからマイアミに行くんだぜ、しかもUSツアーなんだぜというと、最後にアルコールを飲まなかったのはいつ?と踵返し。うーん、記憶にない。

「さぁ、これからがゲームよ。」

そんなわけで3週間アルコールが消えた人生を送っている。僕の朝はとにかく早い、そして時折夜がめちゃめちゃ遅い。そんなときでもこのノンアルコールな生活だと西海岸のミーティング7時からでもすっきりと戦闘モードに入れる。最初の数日が一番きついだろうか、朝起きたらコーヒーを飲むというのをやめたら3日間ぐらいはリズムが狂う、あんな感じに似ている。アメリカはとにかくアルコールを飲まないということが密かに流行りだしている、レストランにとってはそれはとてもむつかしい問題なのだが同時にプロ・チョイスな話であって、ノンアルコールのドリンクラインナップを充実させるというチャンスでもあったりする。

僕のマネージャーが酒断ちをしているというと、当時は全く理解できなかったが、あぁこういうことなんだなとこの数週間で理解できる。彼の口癖は「寿人、肝臓は回復するんだ」である、データでも明らかになるがとにかく数値が一気に良くなる。何よりも睡眠の質がすぐに劇的に改善されるのは面白いところだ。主治医の一人70歳を超える先生はこういった。「酒をバカ飲みしていいのは30代まで。45過ぎてくると、頭はそこまでダメージくわないが、生命力が落ちてくるんだよ。」と告げる。この生命力というのが表現が難しいらしい、子供が廊下をダッシュするとか、階段をかけあがっていくとかあの手のことらしい。そういえばうちの1歳の娘もダッシュしまくっている。あれがジワジワと失われていくらしい。

この新しいゲームを僕は楽しみ出している、すでに新しいノンアルコールメニューが開発されて、この期間にどこまでアルコールを飲まずにWAGYUMAFIAを楽しめるかというゲスト側の理論がブラッシュアップされていく。使ったことがないタイプの頭を回転させると、飽き性の僕にとってはいい気分転換になる。相対する側に自分を置くと不思議と色々とみえるものなのだ。

このゲーム終わったら、酒が美味いんだろうなー。笑

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