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記事一覧

240425 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:「香港に5億ドル投じる…」謎だらけの「ドバイ王子」、AI顔認証で100%マッチした“驚きの人物”とは?

メルマガや「ぶんぶく」ではすでにご紹介した「ドバイ王子」に関する話を、掲載文字数の関係もありちょっぴりかいつまんで書きました。でもこの話題、本当は書きたいこと、もっともっとびっくりさせられる話がたくさんあって、もったいなさすぎです。

まぁ、とにかく読んでみてください。香港人もびっくりの「ドバイ王子」話です。これで5月に延期された王子のオフィスオープニングがもし、何事もなかったように開催されれば、

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240326 【現代ビジネス】寄稿:“ソフトパワー戦争”でも「中国の苦しい立場」が浮き彫りに...東南アジアをかき回した「テイラー・スウィフト争奪戦」

日頃から英語(系)メディアを読んでいる方はさんざん目にしたはずの話題なんですが、日本語メディアにほとんど真剣に取り上げられている様子がなかったので、書きました。たぶん、日本のマスメディアには、記事中の香港議員たちと同じように薄ら笑いして「エンタメ話題」程度としか思われていなかったんだろうな……

実は、テイラー・スウィフトのシンガポール公演がアジアに与えた衝撃はすごかったんですよ。もちろん、その動

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『時代の行動者たち』書評続々

昨年12月に白水社から刊行した『時代の行動者たち 香港デモ2019』ですが、このところ続々と新聞各紙でご紹介いただいています。

●日経新聞 2024年3月9日朝刊

「多層的な運動 担い手の証言」 評者:国分良成・前防衛大学校長

●毎日新聞 2024年3月9日朝刊

今週の本棚 評者:米村耕一・毎日新聞外信部デスク

●しんぶん「赤旗」 2024年3月10日朝刊

「デジタル時代の社会運動を研

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240228 【現代ビジネス】寄稿:香港戦「メッシ欠場」で“激怒”した中国...なぜ「3月のアルゼンチン親善試合はキャンセル」という「政治的ポーズ」を取る必要があったのか

240228 【現代ビジネス】寄稿:香港戦「メッシ欠場」で“激怒”した中国...なぜ「3月のアルゼンチン親善試合はキャンセル」という「政治的ポーズ」を取る必要があったのか

2月4日の香港で行なわれた、サッカーのインテル・マイアミと香港選抜選手チームとの試合におけるメッシ欠場から起きた騒ぎの3本目です。

ちょいとしつこいようですが、日本側メディアの報道は、「香港での試合が」で始まり、「中国はー」で終わるお決まりの混乱状態で、何が香港で起き、何に中国がでてきたのか、そしてその関係はきちんと伝えられていないので、別途「中国のご都合篇」として書きました。

報道する側のメ

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240210 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:「カネ返せ!」メッシの試合欠場に中国人が大激怒、でも香港人は薄ら笑いのワケ

先週日曜日(2月4日)に香港大球場で行なわれた、インテル・マイアミと香港選抜チームとのサッカー親善試合が大騒ぎを引き起こしています。事態はまだまだ動いていますが、昨9日までの最新裏話をまとめました。

なお、本日配信予定のメルマガ「§ 中 国 万 華 鏡 § 之 ぶんぶくちゃいな」では、その後続情報とこの記事には書ききれなかった、この事件で見えてきた香港及びその経済を巡るさらに深刻な事情、そしてそ

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240131 【現代ビジネス】寄稿:「習近平もサッカーファン」 なのに中国はなぜあんなに弱かったのか? 「中国で爆発的に視聴されたドキュメンタリー番組」から透けて見える「衝撃」

240131 【現代ビジネス】寄稿:「習近平もサッカーファン」 なのに中国はなぜあんなに弱かったのか? 「中国で爆発的に視聴されたドキュメンタリー番組」から透けて見える「衝撃」

以前、某日本人ライターさんから「いつか中国サッカーの取材に行きたいんです。そのとき、お手伝いをお願いするかもしれません」と言われて、「え、中国サッカーって、日本の読者も注目するくらいなんですか?」と尋ね返したことがあります。

というのも、中国人の友人たちの間では「また負けやがって」「八百長だろ」「いい加減にしろ」……みたいな声ばかりが流れていて、それこそ「国罵」という独特の罵り方が飛び交うのが中

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240125 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:マイナス22度の極寒山中で17歳を発見~中国人留学生を狙う「サイバー誘拐」っていったい何?

240125 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:マイナス22度の極寒山中で17歳を発見~中国人留学生を狙う「サイバー誘拐」っていったい何?

今年初めに流れたニュースがきっかけとなった記事です。

この事件、まずそれを伝える中国語記事も英語記事も「中国人留学生、山中で見つかる 警察はサイバー誘拐と断念」といった類のタイトルで、それを読んだだけでは一体どういう事件なのかがまったく頭に浮かばなかったんですよね。

次に、中身が知りたくなって調べてみたら、ニュースの本数は明らかに中国語のそれよりも英語のほうがずっと多い。その検索結果を見て、わ

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【ぶんぶくちゃいな】『時代の行動者たち』刊行:2019年デモ、香港市民はなぜ、そしてどのように支えたのか

【ぶんぶくちゃいな】『時代の行動者たち』刊行:2019年デモ、香港市民はなぜ、そしてどのように支えたのか

日々、香港のニュースに目をやるごとにやるせなさばかりが先に立つ。

先日も、学齢期の子どもの4人に1人が過去1年間に精神障害による疾患を抱えているという調査報告に激震した。子どもの自殺もここ数年極端に増えており、それはもちろん、直接は彼らの悩みを解決するための手段がないことから来る絶望感によるものなのだが、学校も友だちも家族も、あるいはもっと身近な親戚たちにも相談相手がいないか、あるいは真剣に聞い

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231223 【現代ビジネス】寄稿:ミャンマーの山岳地帯にある「巨大詐欺団地」に中国人が誘拐され働かされていた…その数なんと12万人!ミャンマー北部で起きている「驚愕の混乱」と「中国の困惑」

231223 【現代ビジネス】寄稿:ミャンマーの山岳地帯にある「巨大詐欺団地」に中国人が誘拐され働かされていた…その数なんと12万人!ミャンマー北部で起きている「驚愕の混乱」と「中国の困惑」

わたしにしては、ちょっと変わった記事になります。最初に書き始めてから書き上げるまで、約1カ月かけました。とにかくミャンマーという国についての情報を得るためと、やはりあまり馴染みのない国情を調子に乗って間違わないように、と必死にタンミンウーの著作や、ニュースメディア記事を読みまくりました。

ただし、ミャンマー情勢を書いたつもりはさらさらなく、中国に関わる国境地帯で起きている詐欺グループ事件からの発

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231222 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:誰が“民主の女神”周庭さんを「逃がした」のか?香港市民をかき乱す前代未聞の謎の数々

231222 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:誰が“民主の女神”周庭さんを「逃がした」のか?香港市民をかき乱す前代未聞の謎の数々

たぶん、これは日本では記事になっていないんじゃないかなぁ…、ということで書きました。

12月3日(日本時間では4日)、香港の「民主の女神」といわれた周庭(アグネス・チョウ)さんがインスタを約2年半ぶりに更新。「現在、カナダの大学院に留学中で、12月末には香港に一時帰国して警察に出頭する予定だったが、帰らないことに決めた。もう、たぶん帰ることはないだろう」と宣言して、大きな注目を浴びました。

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231213 【ポリタスTV】出演:2019年香港デモを支えた市民たちのさまざまな活動をまとめた『時代の行動者たち 香港デモ2019』が発売

231213 【ポリタスTV】出演:2019年香港デモを支えた市民たちのさまざまな活動をまとめた『時代の行動者たち 香港デモ2019』が発売

ご報告が遅くなりましたが、13日公開の津田大介さんの「ポリタスTV」で、新刊『時代の行動者たち 香港デモ2019』(白水社)のご紹介をさせていただきました。

本書についてのわたしの視点については、noteでは別途ご紹介したのでそちらをお読みいただきたいのですが、嬉しかったのは津田さんが、各章最後の学者さんたちによるテーマ分析を丁寧に読んでくださり、評価してくださったことです。

章ごとに担当の学

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231206 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:中国ロックダウンで大注目!「都会の必需品」がコロナ後に爆発的売れ行き

231206 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:中国ロックダウンで大注目!「都会の必需品」がコロナ後に爆発的売れ行き

思わせぶりなタイトルですが、開いてみると、それほど神秘的な話ではありません。ただ、中国での「飲まれ方」の統計を日本の日常感覚と比べてみると、「えー、そんなに?」と違いを感じるはずです。

そういう意味では、コロナ禍での上海のロックダウンはある意味象徴的で、それまでの各地のロックダウンと違うのは、間違いなく上海が中国を代表する大都市であったこと、そして居住外国人の数が半端なかったことでしょう。配給物

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231101 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:「李克強前首相の急死」報道に警戒態勢が敷かれる理由、中国政府が恐れることとは?

李克強・前国務院総理死去のニュースには驚きました。まだそんな年でもないし、ましてや今年3月に総理職を辞して第一線を退いたばかり。わずか半年余りでいったい何があった…?と多くの人たちがびっくりしたはずです。

亡くなった後、日本でも次々と、経済学博士、法律学士などの経歴から「ポスト李克強」がどうなるかを論じる記事が出ていますが……わたしの予想は「変わらないっしょ」です。

だって、ポスト李を語るなら

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231030 【ダイヤモンド・オンライン】寄稿:中国人客が大型連休にこっそり日本観光 「二枚舌生活」「見えない旅」の理由とは?

これまで何度もあちこちで、「中国人インバウンドが戻ってきても、『爆買』の再来はありませんよ」と書いてきましたが、とうとう中国人観光客たちが日本に戻ってきたようです。

もちろん、春くらいからすでにさまざまな理由でビザを取得している中国人個人観光客たちが戻ってきていたのですが、この夏の団体旅行解禁で、いわゆる「イッパンジン」にも「よし、日本に行ける!」というイメージが行き渡ったようで、前代未聞の8連

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