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台湾が気になるあなたへ

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台湾で生活し、日々取材を重ねるなかで「これは日本に届けたい」と思ったトピックについて、時にインタビューも交えながらお届けする、台湾あちこち見聞録。多様性/教育/ジェンダー/環境/… もっと読む
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記事一覧

小国の戦法ーー半導体の次となる台湾の守護神は「AI」だ

6月、7月と締切に追われており、デモのその後を追ってnoteを書くのがかなり厳しいこの頃です。優先順位が付けられないくらい大事なことが同時多発的に起こっているのに、自分の力不足がもどかしいです。 ただ、これは書いておかなければなりません。 いつか、この「小国の戦法」についての本を書いてみたい。そんな気持ちを込めてお届けします。 ※デリケートな内容なので、以降は有料とさせていただきます。

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佇まいが美しいひと、ふーみんさんの映画

青木由香さんが台湾ロケのコーディネートを手がけられた、台湾人の両親をもち、日本で生まれ育った斉風瑞さん(ふーみんママ)のドキュメンタリー映画『キッチンから花束を』が5/31(金)日本全国順次ロードショー。 とにかくお腹が空いてくる映画です。 映像も、音も、とっても良いので、ぜひ映画館でご覧いただくことをおすすめしたいです。 台湾ロケは青木由香さんコーディネート!我らが青木由香さん、ドキュメンタリー映画のコーディネートをされていると伺ってはいましたが、こんな素敵な作品だった

小学生からシニアまでが平和に参加。10万人規模となった台湾・民主デモの現場から(5/24)

前回のnote「日本のニュースが報じない、台湾で昨夜起こった3万人規模の民主デモの話」には1,000近い「いいね」をいただき、たくさんの拡散やコメントなど、多くの反響をいただきました。ありがとうございました。 こうして知っていただく、関心を持っていただくことが、台湾だけでなく、日本の民主主義の力にもつながると思っています。 (トップ画像提供:sasakiayako) 日本のニュースでも報道されるようになりました。見つけたものをこちらでまとめています。同時期に報道していただ

日本のニュースが報じない、台湾で昨夜起こった3万人規模の民主デモの話

5/21(火)、台湾台北で3万人を超える民衆らが立法院(国会)周辺に集結し、今国会で強行採決されそうになっている国会改革などの法案に対する抗議の意を示しました。私も昨夜はその3万人の一人になりました。(トップ画像の出典:Lynn Hsieh) 日本ではほとんど報じられない、報じられても不思議な伝え方不思議だなと思うのは、台湾ではトップニュースになっているこの件が、ほとんど日本で報じられないことです。 報じられていても、ちょっと不思議な切り取り方で、「そこ?」というような内容

【5/28は国際月経衛生デー】フェムケアトークイベントに登壇します

5/28は国際月経衛生デー。 月経が平均およそ5日間続き、その周期がおよそ28日間ということからこの日になったそう。 私たちにとってとても大事な啓蒙デーに、日本の最前線でフェムケアについて取り組まれてこられた 北原みのりさんのYouTubeでのトークイベントに、光栄にも登壇させていただくことになりました! 5/28(火) 日本時間19時〜20時 「台湾生理の話」というテーマです。 ↓ YouTubeのLIVE配信でお会いしましょう!

「ブチ切れる人はEQが足りていない」「感情に引っ張られる部下」との対話術

日経クロスウーマン連載「ジル・チャンEQ相談室」更新大ベストセラー『「静かな人」の戦略書』の著者、高EQな台湾人作家のジル・チャンさんに、日本の働く女性たちの悩みを尋ねるお悩み相談。 EQが高い人は自分の「情動(喜怒哀楽、恐れなど、一時的かつ急激に湧き起こる感情)」の特性をよく理解し、安定させることができるとジルさん。 では、その真逆で感情に引きずられて不機嫌になりやすく、怒りっぽいといった“EQが低い”同僚や部下がいた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか? 私自

「こうしなければ」と突き詰めるのは短所or長所? 「1秒間の捉え方次第」で心を守ろう

日経クロスウーマン連載「ジル・チャンEQ相談室」更新20万部の大ベストセラー『「静かな人」の戦略書』の著者、高EQな台湾人作家ジル・チャンさんに、日本の働く女性たちの悩みを尋ねるお悩み相談。 今回はちょっと番外編で、私個人の話です。 お恥ずかしい話、私自身「こうあるべき」と突き詰めて考えがちで、周囲にイライラしていましたが、台湾で暮らしていて、EQを猛烈に意識した原体験がありました。 Voicyでは音声で解説しました。 やはり声だとよく届くようで、たくさんの反響をいただ

【Voicyゲスト回】『EQリーダーシップ』担当編集/日経クロスウーマン副編集長の小島潤子さん

最新刊『心を守りチーム力を高める EQリーダーシップ』の担当編集であり、日経クロスウーマンの副編集長でもある小島潤子さんと、今回の新刊についてお話しました。 ✔︎ 日経BP社での3つの肩書きと、過去に企画から手掛けられた書籍『仕事は辞めない!働く×介護 両立の教科書』 ✔︎ 日経クロスウーマンでの私の連載や、今回台湾式EQ本を制作することになった背景 ✔︎ 小島さんがジル・チャンさんのお考えに共感された点 ✔︎ タイトル付け、届け方…私たちの試行錯誤 ✔︎「管理職は罰ゲーム

【無料】なつみっくすさんと対談「多様性社会のリーダーシップとチーム力を高める方法」@誠品生活日本橋

以前イベントに呼んでいただいた「母親アップデートコミュニティ(HUC)」の代表理事、なつみっくすさん初のご著書『I型(内向型)さんのための100のスキル』をご恵投いただきました。 読んでびっくり、なつみっくすさん、なんと内向型だったのだそうです。なつみっくすさんとの出会いは、昨年の夏、シブヤ大学さんで講演した際に来てくださったのがきっかけでした。 花束のような素敵なお名刺を差し出してくださった時も、その後HUCのオンラインイベントに呼んでいただいた時も、なつみっくすさんが

最新刊『心を守りチーム力を高める EQリーダーシップ』の発売日に、インスタLIVEをします!

最新刊『心を守りチーム力を高める EQリーダーシップ』の発売日に、インスタLIVEをします! EQを活かしたリーダーシップのあり方について、いろいろお話してみます。 5/16(木)日本時間22時〜 @yaephone 内向的な私ですが、心を込めてお話します。ぜひ遊びに来てください🌼 ↓ インスタLIVEをするのがどれだけ勇気が必要かをVoicyで話しました!

台湾、デジタル性暴力の予防や被害者保護の現在地【g0v(ガヴゼロ)サミット2024より】

台湾最大のシビックハッカーコミュニティ「g0v(ガヴゼロ)」が二年に一度開催するサミットで、いま私が最も関心を寄せるテーマで、実際に聴講して最も良いと感じたセッションについてご紹介します。 それが、デジタル性暴力の予防や被害者保護について最先端で取り組まれている、民間のNPO団体や政府機関による講演でした。 ↓ サミットそのものの概要や私の所感については、こちらのnoteをご参照ください。 講演タイトル「デジタルガバナンスとジェンダー平等:デジタル性暴力の法的課題」三つ

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台湾最大のシビックハッカーコミュニティ「g0v(ガヴゼロ)」が二年に一度開催するサミットへ。まずは概要と所感から

「g0v(ガヴゼロ)」が二年に一度開催するサミット今年で12年目を迎えるシビックハッカー(社会問題の解決に取り組む民間のエンジニア)コミュニティ「g0v(ガヴゼロ)」。 台湾で最大規模、オードリー・タンさんも長年参加されているこのコミュニティが二年に一度開催するサミットに行ってきました。 彼らのモットーは、社会に存在するさまざまな課題や問題を目にしたとき、「なぜ誰も解決しないの?」と他人事にするのをやめて、まずは他ならぬ自分がその「何もしていない人」の一人であることを認め

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台湾の人気雑誌が“台湾での移住”をひもとく書籍『我們,為什麼移居他方?』を出版【推薦文を寄稿しました】

台湾で根強い支持を得ている暮らしの雑誌『地味手帖』(裏路出版)。 その地味手帖編集部が2020〜23年までに取材・掲載した17組の移住者のストーリーをまとめ、さらに現在の追跡取材を行いながら、現代の台湾における移住をひもとく書籍『我們,為什麼移居他方?』が5月2日に出版されました。 台湾へ移住13年目ということで、光栄なことに私も推薦文を寄稿させていただきました。 台湾の皆さんの自分自身の暮らし、人生、子育てに対するさまざまな価値観に触れることができる一冊でした。 ラ

年々広がる所得格差にもめげない、台湾人の「かけ算するキャリア」に学ぼう

台湾で暮らしていると、これは日本の参考になるなと思う価値観に出合うことがよくあります。 そのひとつが、働き方。 台湾の格差社会は世界でも深刻なレベル日本は「一億総中流」だったのが、次第に「格差社会」へとシフトしていますが、台湾は以前から格差社会が定着しており、富める者はますます富み、貧しいものはますます貧しくなっていき、その中間である中流層が消えていく構造に移行中であると言われています。 台湾の所得格差を測る国際的な指標「ジニ係数」は、0.606(2021年の統計、20

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