KORG SV-1の後継機種が出るらしい

 発表されたのだいぶ前だけど。

 優碧さまのnoteのヘッダー画像にもあるとおり、ボクは結構昔からKORGのSV-1 88(ステージ・ビンテージ・ピアノ)を愛用している。もっとも、自身は鍵盤奏者でないどころか鍵盤すらマトモに弾けないのだが。
 所謂デジタルモノというのは新しければ新しいほど正義なわけで、10年前のモデルなどもはや化石レベルなわけだが、それでも個人的には気に入っている。色々と理由がないわけではないのだが、まぁ一言で言えば、真空管が搭載されているからである(笑)。
 至極単純な理由とはいえ、これ、結構重要だと思う。なぜわざわざハードを使うのかという理由はここにある。音質だけを取るならプラグインシンセでいいわけで。
 ハードといっても、デジタルオンリーでは意味がない。なので自分はUSB接続はほぼ使わない。それではハードの意味がない。YAMAHAのMONTAGEやRolandのJD-XA(これはそもそもアナログでもあるが)なんかは、とにかくアウトプットの品質が素晴らしい。厳密に言えば、デジタルなのだから同じデジタル上で扱わなければ劣化するのは間違いないのだが、問題はそこではない。その劣化という部分に、その種や固体ならではの性格が現れるのだ。人間的であるし、音楽的である。デジタル全盛期の90年代を経た令和の今、削られるからこその美徳を享受できない者は、歴史に学ばなかった者である。言い換えれば、愚かである。
 デジタル故に鳴らされる音源は(マクロな意味で)一定なのだから、各パーツだったり、最近ではフィルターのみアナログにしてみたり(Rolandの新FANTOMとか)、SV-1で言えば真空管だったり。各社色々と工夫している。見ていて楽しい。ハードである以上、どうしてもアナログのパーツは使われるわけだから、そこで多機種多音源との差別化が図られるわけだ。
 それに、今日日言い古された表現ではあるが、ツマミでアレコレいじれるのも、機材としてはやっぱり必須であろう。これだからソフトシンセは好きになれない。いや、使いまくっているが。


 いつものごとく話が飛びまくったが、その愛用しているSV-1の後継機種が出るとのことで。
 その名も『SV-2 STAGE VINTAGE PIANO』である。見事にそのまんまである(笑)。

画像1

 正直、こういう名前にはして欲しくなかったなぁと思う。SV-1に型落ち感が漂ってしまうからだ(笑)。まぁ、確かに型落ちも良いところなのだが。
 SV-2(厳密にはSV-2S)、機能的には正に正当進化といった具合。何もかもが上位互換。個人的にはとにかくスピーカーがうらやましすぎる。SV-1をちょろっと弾こうにも、いちいちスピーカーに繋ぐのが面倒なんだよなぁ。ただ、スピーカー搭載の弊害で、見た目がちとダサい。色も微妙。ビンテージと謳っているくせに、冷たい。あくまで個人的な感想なのだが、SV-1のほうがスタイリッシュで好き。色と穴が開いているか開いていないかくらいの違いではあるが。これは所有欲にもかかわる部分だから結構大事であろう。ちなみに、ボクは限定カラーというものが好きではない。特にKORGの「色違い出しとけばいっか」商法にはうんざりである。
 見た目の話でもうひとつ。電源スイッチがパッチンスイッチ(トグルスイッチ)でなくなったのはいただけない。とにかくいただけない。あれだけ推していたのに。強度的な問題か? たかが電源スイッチひとつではあるが、この機種のアイデンティティがひとつ消滅した気がする。
 SV-1は、ビンテージ感をとても大切にしていたと思う。それなのに、後継機種がこれではなぁ。最新感が出したかったのか? 時代が変わったからか? それならば、ビンテージの看板を降ろすべきである。

 ちなみに、スピーカーの搭載されていないモデルも存在するらしい(ケツにSのついていない『SV-2 88』)。が、「国内販売予定なし」とのこと。なんでやねん。

 鍵盤に違いはない様子。例のリアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3(RH3)鍵盤である。まぁ、すでに文句なしのクオリティだからそこは問題なし。個人的にはこの鍵盤が一番好きである。

 使用している音源も正に現代。そりゃ10年も経てばサンプリングの技術も跳ね上がっているわけだから、そりゃもうすごいはずである。サンプルデータ約10倍以上、最大同時発音数128音とのことである。
 ただ、これも個人的な意見なのだが、音がリアルだったら良いってもんでもないと思う。いや、完全に負け犬の遠吠えではあるが(笑)。こういう機材って、どちらかというとライブで使うのがメインなはずである。『ステージ・ピアノ』と言うくらいなのだから。もう何が言いたいのか察せる人は察せると思うが、ライブにおいてリアルな音がどれだけ求められているのか。密度が濃いのは結構だが、個人的には、抜けやらなんやらの都合で、密度は(それなりに)薄いほうが絶対に使いやすいと思うのだが。扱いも簡単であろう。なんなら、音源制作時についても同様だ。ミックスの手間が省ける。まぁ、このあたりは求めているものや好みの問題としか言いようがないし、ピアノがない場所でピアノを弾きたいという人にはSV-2のほうが良いのかもしれない。言うて、鳴らすのはスピーカーぞ? ……実際に実機に触れたらコロっと意見を変える未来が容易に想像つくので、どうかいじめないでいただきたい(笑)。

 気になる点がひとつ。なんで真空管部分にNutubeを使わなかったのだろう。せっかくの最新技術なのに。技術的な問題? 出し惜しみ? その辺の事情には全く詳しくないので、ぜひ知りたいところである。


 そんなこんなでお気に入りの機材のひとつであるKORG SV-1の後継機種であるところのSV-2。散々文句を述べたところでまとめに移る。
 ……欲しくないわけがないでしょう!!!!!

 おわり。

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