三好優実

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三好優実

Webメディアの編集をやったり、取材記事やコラムを書いて暮らしています。「母親」を取材する連載と、ワーママライフを綴った日記を毎月公開中。

マガジン

  • 日記

    2023年11月〜毎月の日記を公開してます。毎年、年が変わると前年の記事が有料に変わります。

  • 出産と育児のこと

    子育てについて、フリーランス目線で綴るマガジン

  • 【連載】母親インタビュー

    世の中の「母親」に、母・妻・娘・ビジネスマンの4つの顔についてお話を聞く企画です。

  • フリーランスの戯言

    フリーランスという自分の中のひとつの属性について。

  • Web編集者の読書癖

    本がないと生きていけない。

最近の記事

ワンオペ育児×管理職を両立するHさんの場合【母親インタビュー #1】

新連載はじめます! 世の中の「母親」に、母・妻・娘・ビジネスマンの4つの顔についてお話を聞く企画、題して 「母親インタビュー」 (誰かキャッチーな連載名を考えてください...) 第1回目となる母親は、友だちのA.Hさん(30代/一歳児の母)。 彼女は前職の同僚で、かれこれ5年?くらいの付き合い。同い年で、子ども同士も同い年というかなり心強いママ友なので、第1回目の練習台もかねてお願いしたところ、快く引き受けてくれました^^ いつもエネルギッシュで笑顔の絶えない彼女です

    • 2024年4月の日記

      1日(月) エイプリルフールだし親友にリアルめな嘘電話をしようと思っていたのにすっかり忘れており、夜中23時に思い出した。23時に嘘をつくのはちがう気がしてやめた。 2日(火) たくさんお金を持っているのになぜか働いていて、さらに仕事に行きたくないなどと言う知人とランチ。なぜ働いているのか聞くと「困ってるみたいだから」と言う。もう物欲なんてないような人が、行きたくないと言いながら働くほど「人助け」は人間にとって大事な欲望なんだなと思った。人の役に立つって、実はとても贅沢なこ

      • 押してあげればよかった。

        1歳の息子を膝に乗せてブランコに乗っていると、5歳くらいの男の子が近づいてきて「俺も乗りたい」と声をかけてきた。 オッケーちょっと待っててね、と声をかけ、息子に「順番こだから、もう終わろうね」と声をかけてブランコを止め、降りた。 その子はブランコを代わったあとも何か話しかけてきたが何を伝えたいのか理解できず、揺れるブランコの近くにいると危険なので話もそこそこにその場を離れた。 その後、別の遊具で遊んでいると、しばらくしてその男の子の声が聞こえた。 「誰かブランコ押して

        • 春ですね。案件を7割手放しました。

          この春、長く続けてきた案件の7割近くを手放した。 ほとんどを3月末に終わらせ、遅くとも4月末でかなりの仕事がさっぱりすっきり私の手から離れる。開放感と恐怖が半々だ。 フリーランス5年目。子育て2年目。フリーランスとしては変化したいが、お金と安定は手放せない。今のうちにお金を蓄えておきたいのが本音ではあるが、蓄えられることと今後も蓄える見込みがあることは違う。10年後も稼げる自分になるためには、このままではまずい。 いまを続けた先の「わたし」って。 きっかけはたくさんある

        ワンオペ育児×管理職を両立するHさんの場合【母親インタビュー #1】

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        • 日記
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        • 【連載】母親インタビュー
          1本
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          13本
        • Web編集者の読書癖
          47本
        • 揺さぶられ日記
          28本

        記事

          2024年3月の日記

          1日(金) すごくいい雰囲気の人を取材。子を産んでからというもの、いい雰囲気の人を見ると「この人の親はどんな人なんだろう」と気になってしまう。さすがに聞けない。 2日(土) 友だちの夫さんの話に「そりゃないぜ」と思い、そういうとき怒りをどう消化するのかを聞くと「お客さんだと思うことにした」と言っていて、妙に頭に残った。「期待しないことにした」というやり過ごし方を本当によく聞くけれど、そのたびに私には無理だと思ってしまう。期待しないと決める毎日は私にとって恐ろしくむなしい。そ

          2024年3月の日記

          2024年2月の日記

          1日(木) 失礼な人と仕事をした。もっと早く彼女に出会っておきたかった。昔の私に似ているのだ。私はこんなにも他者に敬意が払えなかったのかと落ち込むが、この件についてはもっと早く落ち込んでおきたかった。 2日(金) ぐわーっと書きたいことを書き殴った文字の羅列をChatGPTに送りつけ「読みやすくしてください」と依頼すると、かなりすっきりした文になりうれしい。支離滅裂だけど伝えたいことがあり、書くことよりも読みやすくすることに時間がかかってしまう私のような人間にぴったりな活用

          2024年2月の日記

          2024年1月の日記

          1日(月) 実家2日目。寒い寒いと言いながら息子を抱えてリビングへ行くと「あけおめ」「あけおめ」と声が飛んできてうれしかった。子育ては人数が多い方が絶対にいい。 2日(火) 実家3日目。母と妹と息子と4人で公園へ。息子にはじめての蟻地獄に挑戦させるも上がれなくなり、親地獄になる。なんとか這い上がった後、隣で親地獄に陥りそうな家族を見かけて、あぁ...と思う。 3日(水) 実家4日目。年末年始体調を崩していた弟にやっと会えた。「体調崩したとき、結婚したいとか思わんの?」とい

          2024年1月の日記

          2023年12月の日記

          1日(金) メルボルンは最低賃金が2700円という話を聞いた。やばい。最低賃金が「最賃」と略されることも今日知った。やばい。 2日(土) 息子のはじめての発表会。誰よりも踊れてる!誰よりもかわいい!と大はしゃぎしたが、考えてみるとよその子を見ていないので比較しようがない。きっと全親が「うちの子が誰よりもかわいい!」と思っているはず。 3日(日) 記憶力が全然ないので、幼少期の思い出がわずかしかない。子育てに不利である。が、短編小説『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を読んで

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          2023年12月の日記

          「いい母親になりたい」と思っていたけど

          いい母親になりたい。 子を産んで1年と半年、ずっとそう思っていた。 育児は怖い。とても怖いのである。長くて、お金も時間も莫大にかかり、目処がつかず、何が起こるかわからない、人ひとりの人生がかかった、壮大なプロジェクトなのだ。私は母として、この命を幸せに導ける器になりたい。 そしてなるべく間違えたくない。「もしも」も事前に把握しておきたい。 そう思っていたので、書店の目立つところに平積みされていたこの本を見つけた瞬間、私のアンテナが大きく反応した。 正直なところ「どうして

          「いい母親になりたい」と思っていたけど

          ハッピーでもバッドでもない人生を、ささやかな思い出と生きていく

          昔、深夜にどうしようもなく悲しいことがあり、男友だちを呼び出してドライブに連れて行ってもらったことがある。 彼は泣いたり怒ったりする私の話をずっと聞いてくれたあと「俺、町を出ようと思ってるけど、一緒に行くか?」と言った。いつ?と聞くと、今。と言う。きっと何か事情があったのだろう。好きでもない女を連れて行きたいほどの孤独を考えるとノリで行ってあげたい衝動に駆られたが、結局なんとなく断った。20年前の話だ。 そんなたわいもない記憶を思い出したのは、短編小説『夜空に泳ぐチョコレ

          ハッピーでもバッドでもない人生を、ささやかな思い出と生きていく

          映画『僕は君たちを憎まないことにした』を観て、私も人を憎まないことにしようと思った

          昔、スナックで働いていた時、ちょっと悪そうなお客さんに「あんたはここぞという時、人を殺せるタイプの人間だ」と言われたことがある。ああそうだろうなと思った。もしも誰かによって大切な人の命が奪われたら、私は報復に行くだろう。返り討ちにあったっていい。私はそういう人間だと思う。 幸いそんな機会は訪れず平穏に暮らしていたので、その会話をすっかり忘れていたけれど、映画『僕は君たちを憎まないことにした』を観て思い出したのだった。 映画は、妻をテロリストに殺害されシングルファーザーとな

          映画『僕は君たちを憎まないことにした』を観て、私も人を憎まないことにしようと思った

          2023年11月の日記

          今月から日記を公開していくことにした。 11月18日に突然、日記をnoteに残そうと思ったのだ。 理由は、自分が日記文学を読むのが好きだから。そしてなんとなく、自分の日記をwebに置いてみたくなったから。一言でいうと、なんとなくやりたくなったから、です。 私は日記を毎日2冊つけている。自分の日記と子どもの日記である。私にとって母親としての私と私としての私は、少しだけ人生が違うからだ。 noteに残す日記は私にとって2冊をかけあわせたものであり、3冊目の日記ともいえる。育

          2023年11月の日記

          私のためのフレンチトースト

          なにかの雑誌で、石原さとみさんが料理を毎日していると知り、ドキッとしたことがある。 ショックだったのだ。あんなに有名な人が毎日料理をするのに「忙しいから料理しない」と言っている私は一体...。 料理をする理由について 「料理は手っ取り早く自分の機嫌を取れるもの。自分で自分の機嫌を取るってとてもゆたかだと思うんです」みたいなことが書かれていた。 素敵だ。ためいきが出るほど。もはや嫉妬すらしない。ただただまぶしい。 手料理が底知れずに人を回復させることは私だって知っている。

          私のためのフレンチトースト

          朝、少しの過去を清算する

          肩こりを侮ってはいけない。 20代の頃、リラクゼーションの仕事に従事していたにも関わらず、肩こりの深刻さに気付いたのはごく最近だった。 それは子どもを産んで数か月後のこと。 産後、やっと体重がもとに戻ったと思ったタイミングで、あることに気付いた。 なんか前より、顔がでかい。 美容にまつわる産後あるあるは山ほどある。 お腹まわりの肉が減りにくい。うん。聞いてた。 髪の毛が大量に抜ける。うん。聞いてた。 老ける、白髪が増える、疲れやすくなる。うん。悲しいけど想定内だ。

          朝、少しの過去を清算する

          両立は諦めた

          「育児と仕事の両立」という言葉について、ずっと考えている。 出産前は絶対に両立してやる!と意気込んでいたけれど、いざ産んでみると「両立ってなんだ?!」というメンタルになったのだ。 「両立」を辞書で引くと、「ふたつの性質の違うものが両方ともうまくいくこと」と書かれている。 なるほど、両方ともうまくいく、か。 ところで育児が「うまくいっている」とは、どの状態を指すんだろうか。子が死ななければ「うまくいっている」?それとも成長曲線が順調なら「うまくいっている」と言っていい?

          両立は諦めた

          ある添削

          忘れられない添削がある。 とあるインタビュー記事の添削だ。 「お父さん」と書かれた箇所に、「お母さんは?」とコメントがついていた。 これは私が書いた記事ではなく、私が編集者として携わった記事だ。そしてこの添削は、あるライターさんの記事を私がチェックし、編集長にまわした際についたコメント。つまり私の添削漏れである。 添削漏れ、というより私はこの添削に気づかなかった。気づけなかった。 その場は「なるほど確かに。これからは気をつけよう」と修正対応を行なったけれど、何日か経