マガジンのカバー画像

真珠商ひとりキャラバン

66
なぜかとてつもないモンスタークラスの真珠を売ってます(売り始めています)ご購入は、まだ限られた方のみ。ご連絡頂ければ、ご対応可能です。アコヤの大珠バロック専門予定です
運営しているクリエイター

記事一覧

いつも見ているのに触ることができない

いつも見ているのに触ることができない

海の水、という意味のアクアマリンという名の宝石がある。
誕生石としても有名だし、明るい水色で比較的大きな石や上質な石でもそれほど高額にならずに手に入れることができるので、親しみやすい存在でもある。

実は、アクアマリンはエメラルドと同じ一族の鉱物だ。
色が違うというだけで、イメージとしてはいとこ同士くらいの近しさ。
同じベリル一族である。

エメラルドは実はとてももろくヒビだらけの宝石で、それに比

もっとみる
自信と宝石とジュエリーと

自信と宝石とジュエリーと

宝石もジュエリーも、安くはない。
安くない事が身上というのが、宝石やジュエリーの役割なのです。

だから、普通の商品とは違って、何とも言えない不思議な「心理戦」のようなものが勝手に発動する。

よく知らない人たちは「私のほうが高いものを持っているっていう見栄の張り合いをするんでしょー??www」っていうかもしれない。
でも、現実は、そういう事じゃないもののほうが多い。

多くの人は、いざジュエリー

もっとみる
ダイヤモンドは永遠に(16億年くらい)

ダイヤモンドは永遠に(16億年くらい)

さて引き続き、宝石とジュエリーの勉強をみっちりしている。
今日はダイヤモンドを中心にやった。

ダイヤモンドは、炭素なのに鉛筆の芯となぜ違うのかという事から、ダイヤモンドはどうやってできるのか、どこでとれるのか、人工のダイヤモンドはどこで誰がどういう目的でつくっているのかとか、いろいろ。

一言でいうと、ダイヤモンドは鉱物としてロマンの塊。
昔々、大体古いものだと16億年、最近の話だと5000万年

もっとみる
カルティエ展。ダイヤモンドのなめろう、あるい木の棺、そしてエメラルドで殴る

カルティエ展。ダイヤモンドのなめろう、あるい木の棺、そしてエメラルドで殴る

カルティエ展に行った。
宝石、ジュエリーを少しずつ扱うようになった身としてはいかねばなるまいと、ゆるふわ宝石商&移動宝飾品店はカルティエさまを見に行った。

まずですね、ミステリークロックですね。
カルティエ・イコール・ミステリークロック。
ねじ止めブレスレットが本筋じゃないんです。
「カルティエが誤解を解こうと本気を出した品揃えでしょう」とジュエリーの人が言っていた。そしたらやっぱりミステリーク

もっとみる

秋の宝飾展で2億円の50カラットダイヤが盗まれたってニュース、「とにかく安く買えるよ」みたいなイベントになっちゃってる宝飾展の悲しさが溢れてる気がして…私のとこにも毎回VIP入場券送ってくるくらいだから…

ずっと想像していた『町の宝飾品店』になりたい

ずっと想像していた『町の宝飾品店』になりたい

さびれた町のアーケードの中に、いつまでも残っている宝飾品店。
どうしてこんな誰もいないような場所なのに、高級なものを売っているお店だけが残っているのかと謎に思う人も多いみたいだけど、答えは非常に夢がないものだ。
単純に、お金持ち(土地持ち、大家)なのだ。
そういうからくりを知らない無知な状態では、なんというか、そこだけ魔法がかかったように時間が止まっていて、いつまでもきらきらと高いものが、まるで町

もっとみる
代打だけを集めて甲子園みたいなことをしている

代打だけを集めて甲子園みたいなことをしている

必死である。
もともとのビジネスは年に繁忙期が大きく2回あるのだけど、その忙しい中で突然新しいブランドのスタートがはじまった。
それも結構立派な売場で。デパートです。
短期間で東武池袋百貨店のジュエリーフロアに催事で参加させてもらう事になった。

デパート出店は、個人的には以前スイーツで起業した時にデパ地下スイーツ催事に出たことがあるだけ。
しかも、それは東日本大震災が会期二日目にくるという、地獄

もっとみる
新しくジュエリーブランドをはじめている

新しくジュエリーブランドをはじめている

実はずっとずっと年単位で時間をかけて…
ジュエリーのブランドを作りはじめていたのです。

物事がはじまるには、それがくすぶり続ける時間がどこかに必ずある気がする。

まだこのはじまりは、ほんとにプレデビューという感じなのだけど、大変に恵まれたステージがまわってきて、かなりのハードスケジュールなのにさまざまな思惑がうまいこと重なって、1週間だけデパートに並ぶことになった。

Facebookページに

もっとみる

素晴らしいアコヤバロックの大珠。ナチュラルと呼ばれる染めなどがないもの。奇跡の存在。
プラチナで「水面から飛び出してきたように」仕立ててほしいとのオーダーで、まるで海の雫そのもの。
10万円くらいで売りたかったけど…特別びっくり価格…。愛してくれる人のもとに行ってほしいから。

東急ハンズ渋谷店にあの真珠の仲間、小さな真珠の標本を期間限定販売中です。1000〜4000円程度。
B2Cフロアにて。
たくさん売れてるらしくてひと棚当ててもらうことになりました。

大珠アコヤバロック真珠。破壊的な大きさ。野生児をプラチナでとらえて。

「異物混じりの真珠の標本」

来月、都内で販売したいなあと話してるところです。
砂つぶなどがあこや貝に入ってできる天然真珠。

養殖場のプライドからしてもあまりやすい値段にはできない。
でも高過ぎては売れないしそこそこの値段に着地したいけど、そもそも真珠や貴金属は安いものではないから平気で3万円5万円になってしまって、ああ…と頭を抱えてる。

10万円以下はジュエリーと呼ばないってこういう事かと思い知る。