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最近よかったもの

すごく綺麗だった都会の桜。
駒沢公園の桜。

休暇中でストレスフリーなのであまりnoteに書きたいこともない一方、いろいろなところに出かけて写真が撮り溜まってきたので、消化のため今日は最近見たアニメとドラマ、映画を1本ずつ振り返ってみます。

Cyberpunk Edgerunners

昨年の夏、ベトナムに旅行に行ったときに見たアニメですが、あまりに良すぎてもう一度見直してしまいました。
舞台は2077年、軍事テクノロジーが発展したものの、格差が広がり荒廃したナイトシティと呼ばれる街です。
「ナイトシティでは人を信じるな。信じて騙された方が悪い」が原則で、すべての登場人物がこの価値観を前提に生きています。
そんな中、儚げな雰囲気をまとい、月に行きたいという夢を持つルーシーと出会います。
この出会いをきっかけに、デイビッドはナイトシティを裏で牛耳るフィクサーからの任務を遂行するサイバーパンクの一員となり、物語が進行していきます。
ナイトシティの荒廃しつつもネオンが刹那的に煌めく世界観の中で、サイバーパンクとしての生き方がビビッドに、かつ澄み切った純度で描かれていきます。
主題歌の「I really want to stay at your house」はこの半年でダントツで聴いている気がします。


春になったら

父子家庭の3か月後に結婚する娘と3か月後に世を去る父の物語です。
そのなかで2人は「結婚までにやりたいことリスト」と「死ぬまでにやりたいことリスト」を実現していきます。
娘は助産師の仕事をしていて、新たな命の誕生と消えゆく命の対比がすごく美しく丁寧に描かれていました。
娘役の奈緒さんと父親役の木梨憲武さんの演技にとても引き込まれたので、このお二人の他の作品も見てみたいなと思いました。


PERFECT DAYS

役所広司が演じる公衆トイレ清掃員の平山の日常を描いた作品です。
平日は早朝に箒が道を掃く音で起き、家で育てている植物に水をやり、カセットテープを聴きながら仕事に向かう。トイレ清掃が終わったらまたカセットテープを聴きながら家に帰り、銭湯でひとっ風呂浴びて、行きつけの居酒屋で一杯やる。家に帰ったら眠くなるまで文庫本を読み耽る。
休日はコインランドリーで仕事着を洗濯し、町のカメラ屋でフィルムを現像し、古本屋の100円コーナーで本を一冊買う。たまに綺麗なママがいる小料理屋でご飯を食べて帰る。
ただこの日常を繰り返すだけですが、その中でもいろんな人間模様があり、平山さんは小さな幸せを汲み取っていきます。
平山さんの生活は物質的には質素ですが、精神的にはとても豊かで上品な生き方だなと思いました。
自省的に自分の生活を振り返ってみると、生活の節々にSNSやYoutubeが入り込んでいて、現実の生活の中の小さな幸せや変化に対する感度が下がっているのかもなぁと思いました。
世の中にはコンテンツが溢れており口を開けていればおすすめコンテンツが放り込まれてきますが、幸せは受動的に受け取るものではなくて、主体的に自ら選び取っていくことで、自分にとっての絶対的な幸せを感じることができるのかもしれないなと思いました。
見ると次の日トイレ掃除をしたくなるような映画なので、トイレ掃除が苦手な方にはぜひ見ていただきたいです。


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