男性であれば誰しもが何度かネットで「女性にモテる仕草」や「女性にモテるためには」と調べたことはないだろうか。
そこでは聞き手に回る、優しい、気前が良い、ポジティブ・・・など。いくつかのポイントが載っている。
そんこと

分かりきっている

それを行なっていても彼女は出来ないから調べているのだ！ いくら交流の場を設けても各テーブルには女性に一般ウケするイケメンが配置されており、戦そうそう劣勢を強いられる。安い博打とはいえ行う試合全て負け戦だと流石に応える。合コンでもハズレくじと言われ気になる女性が居て、連絡先を聞き出しデートに、誘うも

**既読無視 **

あの手この手でファッションや気遣い、言葉遣いなどありとあらゆることを一生懸命勉強し時間とお金を掛けて努力をする者も大勢いる。私の場合、彼女のいる友達にどうすれば彼女が出来るのか聞いても

「いや、普通にしていれば、彼女出来るだろ」

私はそんなことを聞きたいのではない。方法論を聞きたいのだ。ひれ伏して教えを乞うたのも運の尽き。そう言われた瞬間からとてつもない虚無感に襲われた。時間が経つにつれ敗北感情が肥大していく。泉の水は何者かに赤く染められ、泥が打ち上がる。

そんなこんなで、暮らしていた常この頃。巷の女性をワーキャー言わせる若手イケメン俳優は顎クイや壁ドンで日本に爆弾低気圧を泳がせている。これらの女性がドキッとするものは、特にイケメンと認められた人間のみに許された特権的な行為である。普通未満の男が勘違いをして想いを寄せる女性に行えば脅迫ともとれる行為だと瞬時に変換され留置所への島流しは免れられない。上記で述べたように法は平等だと思われているが決してそうではない。人が法を作った。それ故に、法は人を選ぶのだ。

インターネットで「女性がドキッとする男性の行動」や「女性が男性から一度はされてみたいこと」などを調べて頂くと分かるように、上記で述べたように「壁ドン」らも名を連ねる。そして、閲覧したサイトを一番下まで目をやると

しかし、イケメンに限る

と記載されている。最も活字にしてはいけない言葉の羅列。それでもあなたはポジティブでいられるだろうか。

これが全てを物語っている。

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