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ご近所おデート。

 今日は朝から快晴。

 妻が起きてくるまでのんびりと本を読んで過ごした。

 二人でトーストとコーヒーの簡単な朝ごはんを食べてから家の掃除に取り掛かる。

 妻は洗濯物畳み。

 私は家中の窓を開けて掃除機をかけた。

 窓を開けると近くの森からキジバトの鳴くデデッポー、デポーという声が聞こえてきて、へぇこの時期に珍しいと思った。

 一階と二階の全ての部屋に掃除機をかけ終えたらゴミ捨てサインが出たのでごみを捨ててフィルターを綺麗にした。
 
 その間妻はお風呂掃除をしてくれた。

 普段はなかなか手が届かない場所まで掃除ができる週末は素晴らしい。

 小一時間作業してそれから着替えてテクテクと歩いてお出かけ。

 目的地は行きつけのコーヒーショップ。

 以前にもここで書いたが、世界レベルの技術を持つ若いご夫婦が経営されているお店で人当たりも良くてコーヒーの味は折り紙付きである。

 豆を買ったらおまけでコーヒーを一杯サービスしてくれるのでそれもひそかな楽しみである。

 今日もお店に行くといらっしゃいませと奥さんが笑顔で出迎えてくれた。

 ここで買うのは決まってブレンドである。
 
 お値段は激安とはいかないが味と質を考えれば十分に納得できる。

 おまけのコーヒーは妻は決まってカフェラテを頼む。

 私はその時の新作の豆を興味本位で注文することが多い。

 今日はコスタリカを選んだ。

 コーヒーを淹れてくれるのは奥さんの仕事で手際よくテキパキと作業される。

 温度管理も完璧で毎回温度計を使ってお湯の熱さを測っている。

 出来上がったコーヒーはそこら辺の喫茶店より何段階も美味しい。

 思わずふはっふはっ、ウマッといつも声が漏れてしまう。
 
 お休みの日のちょっとした時間にこのお店に妻と通うのがささやかな贅沢である。

 焙煎を担当しているご主人にまた来ますねと挨拶をしてお店を出てからお昼ご飯に駅前の焼肉屋さんでランチを食べた。

 ランチとはいえちゃんとカルビとワカメスープ、キムチ盛り合わせが付いておりご飯は大盛り可能である。

 食べ盛り?の私はもちろんご飯大盛り。

 お肉をジュウジュウと焼きながら二人でモリモリ食べた。

 さすがにお腹いっぱいになったので大満足で会計をしてお店を出た。

 それから晩御飯の買い物をして帰宅。

 小さな町に住んでいるが生活に必要なものはそれなりに揃っているので遠くに出かけなくてもいいのはありがたい。

 お昼からは昨日見逃した深夜ドラマを観たり、最近また少しやる気になっているエアロバイクを軽く漕いだりしてゆったりした時間を過ごした。

 いやぁのんびり過ごした一日だったなぁ。

 まったりしつつ昨日の晩御飯のこと思い出してみよう。

 昨日はルーローハンの素を購入していたのでこれを使ってインスタント炊き込みご飯を作る。
 
 お米を二合研いでそこにレトルト具材を投入。

 よくかき混ぜてみるとお肉があまり入っていなかったので追加で冷凍庫にあった生姜焼き用の豚肉を適当な大きさに刻んで加えた。

 後は炊飯器のスイッチをポン。

 次はおかず作り。

 主菜は手羽先を使う。

 ニンニクを刻む。
  
 大根を皮を剥いて半割りにして二センチ幅に切る。

 ネギの白いところを斜め切り。

 フライパンに油を敷いてニンニクを入れて火を点ける。

 香りが出たらそこに手羽先を皮目から投入。

 しっかりと焦げ目がつくまで焼いたらひっくり返す。

 大根とネギを加えて酒、みりん、砂糖、醤油、焼き肉のたれ、黒酢、水を入れて沸騰するまで強火にする。

 沸いたら弱火にしてアクを取りつつ煮込んでいく。

 フタをしてクツクツ。

 その間にもう一品。

 初めましての食材でへびウリが手に入ったので調理してみる。

 そのままだと長さが四十センチくらいあって扱いづらいので四等分に切り分ける。

 真ん中から半分にすると中に白い綿が詰まっているのでスプーンでくりぬく。

 後は五ミリ幅にトントンと切る。

 生でも食べられるそうなので味見してみたら青臭くないキュウリという感じだった。

 さて、どう料理しようと思ったがお店の人お勧めのベーコン炒めを作ることにした。

 フライパンにベーコンを入れて油が出るまで炒める。

 そこにへびウリを入れて透き通ってくるまで火を通す。
 
 味付けはシンプルに塩コショウ。

 これでへびウリのベーコン炒めの完成。
 
 手羽先もいい塩梅に煮えてきたので火を止めてお皿に盛る。

 そうこうするうちにルーローハンも炊けるのでご飯の準備完了。

 汁物はシンプルに大根の皮のお味噌汁。

 妻を呼んでいただきます。

 昨日は休肝日にした。
 
 お茶で乾杯してまずはへびウリから食べてみる。

 ショキショキした歯応えでウリ科の野菜だなという事がよくわかる。

 味の癖はほとんど無くて食べやすかった。

 美味しいかどうかと聞かれたら私はアリだと思う。

 次に手羽先の黒酢煮込みを食べる。

 豪快に手づかみでワシッと齧る。

 甘酸っぱい味が良く染みており口の中がジュンとなった。

 やはり骨の周りのお肉は味が濃くてなかなかいい。

 一緒に煮込んだ大根とネギもちょうどいい塩梅。

 ではルーローハンをいただこう。

 お肉を追加したので脂でご飯がツヤツヤしている。

 アムッと食べると八角の風味が強い。

 そこにニンニクとショウガの風味とおそらく魚醤系のしょっぱい味が来ていかにも海外のご飯という感想。
 
 豚肉もいい仕事をしていた。

 台湾びいきの妻はこの八角の味がいいねと言ってパクパク食べていた。

 おかずが多かったのでルーローハンは余ってしまった。

 冷凍したので今度は茹で卵と青梗菜を加えてより本格にして食べようと思った。

 何となくアジアンチックな晩御飯だったなと思いつつご馳走様。

 今日は、お魚系かなとぼんやり思っている。

 ニコニコしながらご飯を食べてくれる人がいる生活はこの上なく幸せだよなぁとしみじみ思う。

 ああ、台所に永久就職したいわぁ。 

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