やりたいこと

お笑いに関わる仕事がしたい。
これは中学生の頃からずっと抱いてきた夢だ。

今月始めに初投稿したnoteは「したいことは何もしないこと」だが、2週間ほどゆっくりして体調も落ち着いてきた。
そうして自分の基盤を思い出したのである。

中学生の頃から漫才やコント、50分ほどの脚本を書き続けてきた。
一丁前に、トークも必要だと考えて複数の友達に話して誰にでもウケたものは書き留めた。プロの方々のエピソードを同じように話し、どうすれば本家のように面白いまま自分の言葉で伝えられるかの練習もしていた。
ネットを駆使して相方を探し男女関わらず何度かコンビも組んでいた。距離の遠さや相手の結婚などで全ておじゃんになったが楽しい時間だった。

そして成長するにつれ自分の体の弱さをつくづく知り、去年から表現者を諦めようと努力している。
足元を安定させながら趣味でネタを作り続けようと正社員になった。しかし人手不足の職場では、毎日何のおもしろみもなく元々少ない体力を削られるだけだった。私にダブルワークは出来なかった。
表現者を諦めた私にとって、土日に寄席に行くこと、つまり「お金」という分かりやすい尺度で芸人に恩返しすることが働く意義でもあった。
しかし仕事の疲れで体調を崩し、取ったチケットを無駄にしたことは一度や二度ではない。本末転倒もいいところだ。とても虚しい気持ちだった。
勿論お金は払っているので「恩返し」は出来ているのだが、仕事のせいで最愛の寄席に行けないなんて虚しくて堪らなかった。涙が出た。

幼い頃から四六時中ネタ番組かバラエティーが流れている家庭だった。
家庭環境があまりよろしくなかったため、ずっと傍にいてくれ明るくしてくれる芸人を勝手に家族のように愛している。
そもそも顔や名前を出して仕事をするというのはとても大変なことだ。
私が長年同じ人達を見続けられているということは、彼ら彼女らがその過酷な仕事を辞めないでいてくれているということなのだ。その感謝をネタを見に行きお金を払うことで直接還元したいという気持ちが強い。
(事務所の方針には賛同しかねるので出来れば口座を教えてほしい。直接振り込みたい。)

マネージャーや作家、舞台進行以外でお笑いを支えられる職を知らない。きっとどれも虚弱には勤まらないだろう。
しかし私の人生の基盤はお笑い文化なので、どうにかして触れ続けていたい。
まったく関係ない職に就くとすれば、寄席やイベントに行ける自由さと心身の安全を確保された職が第一優先である。

僅かな貯金残高で、今後どうするか。税金も嵩む。数ヶ月しか生きられないような額だ。
前のめりで生きてダメなら死ぬしかないのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?